カラバとは、アニメ『機動戦士Ζガンダム』『機動戦士ガンダムΖΖ』に登場する架空の組織である。
概要
一言で言ってしまえば地上におけるエゥーゴ。
エゥーゴが宇宙を舞台にティターンズおよびネオ・ジオン(アクシズ)と戦う中、地球上でそれらの敵に対抗している組織。元々はいくつもの反連邦、反ティターンズの組織が寄せ集まって結成されたという経緯を持ち、その為エゥーゴのおけるブレックス・フォーラやシャア・アズナブルのような明確なリーダーはおらず、本拠地も無く、ゲリラ戦術で対抗している。作中では一貫してハヤトがリーダーを務める部隊のみが登場するが、他にも別行動している部隊が存在している。この辺は後の時代である『機動戦士Vガンダム』のリガ・ミリティアに近いものがある。
ハヤトのグループはガルダ級超大型輸送機「アウドムラ」を奪取、移動拠点とし、更にアムロが加わったこともあってカラバの中でも特に主力を担っていたが、ΖΖのダブリン攻防戦で壊滅的被害を受けた。
その後については多く語られていないが、このダブリンの被害が重かったようで戦後の地球連邦で重要な役割を得ることも出来ず、連邦軍に吸収されたとされる。
設定にいろいろ空白が多いので、MSVなどで新たな設定が組み込まれることも多い。今後も新設定が加わるかもしれない。
詳細
概要で述べた通り、様々な反ティターンズ組織が集まって結成された組織で、確固としたリーダーや本拠地はなく、組織としてのまとまりも緩い。また特に制服も定められていないが、連邦軍の黒いジャケットを着ている者が多い。香港のルオ商会がスポンサーとして出資している。
エゥーゴとは連携して行動しており、ネモなどの量産MSを共有している。そのエゥーゴのジャブロー降下作戦でハヤト・コバヤシらが超大型輸送機「アウドムラ」を奪取し、以降ハヤト隊の飛行拠点として運用された。のち、一年戦争のエースパイロット、アムロ・レイが合流、ベルトーチカ・イルマの後押しなどもありパイロットに復帰すると、以後は流石の実力を見せて活躍した。
その後作品の舞台が宇宙に戻り出番はなくなるが、その間にアポリー・ベイが地上に残していったのちアムロが使用していたリック・ディアスを元に、大気圏内用の新MS・ディジェが開発されアムロの新たな愛機となる。カミーユとシャアが再び地上に戻ると、キリマンジャロ攻略戦、シャアのダカール演説の防衛などをカミーユらと共に行った。
この後は『Ζガンダム』の舞台が完全に宇宙に戻る為、登場しない。
『ガンダムΖΖ』ではアーガマが地球に降りるためあまり目立たなくなるが、ネオ・ジオンやティターンズ残党と戦っていた。また、ハヤトの口からアムロが(ララァのトラウマを乗り越えて)宇宙へ上がった事が語られる。だが、ダブリンへのコロニー落としの際、ドダイに乗って出撃したハヤトが戦死。更にコロニーが落ちた衝撃波で、避難民を乗せたアウドムラのブリッジが破壊されクルーが全滅したため、あわや墜落しそうになるがガンダム・チームの踏ん張りなどもあって無事不時着した。なお小説版ではこのダブリン攻防戦にアムロがシュツルム・ディアスに乗って参戦している。
これでハヤトの部隊は壊滅的な打撃を受けてしまい、物語から退場となった。また、自力で大気圏突破できないアーガマはカラバへと譲渡されクルーはネェル・アーガマに乗り換えるが、アーガマがその後どうなったのかは語られていない。
フォトストーリー『ADVANCE OF Ζ 刻に抗いし者』ではザンジバル級戦艦「ケラウノス」を母艦とする部隊が登場する。
ちなみにシャアは「カラバ」の名前を「中世の秘密結社のような名前」と評しており、あまり好きではなかった模様。
機体
当初はネモ、ジムIIなどのエゥーゴと同じ量産機を使っていたが、上述の通りディジェなど独自開発した機体も若干ながら存在する。その一部の型式番号の頭文字はカラバのKを取って「MSK-○○」とされているものもある。
- ΖプラスA1型(MSK-006/MSZ-006A1)
Ζガンダムの設計を見直した量産機でA1型は大気圏内用。他に宇宙戦用のC型などがある。A1型の試作1号機はアムロに与えられたとされ、専用カラーにペインティングされている。アムロが宇宙に上がった後も別人がアムロ専用機を使用して、アムロの存在を周囲に偽装アピールしたという。高級量産機なので数はさほど多くないが、バリエーションは豊富。 - メタス改(MSA-005S)
メタスの変形機構そのままにハイメガキャノンを取り付けた機体。ただしハイメガキャノンの威力はΖΖガンダムには劣る。 - ガンキャノン・ディテクター(MSA-005K)
見た目はガンキャノンだが型式番号の通りメタスの系列機。メタスの変形機構を応用して素早く砲撃姿勢を取れるようになっている。リーダーのひとり・ハヤトのかつての乗機であるガンキャノンを意識した外見とされた。 - ギャプラン改(MAK-005S)
可変MSギャプランを完全にMA形態に固定して、成層圏からの一撃離脱戦法に特化させた機体。だがΖプラスや普通のギャプランがカラバに配属された為にペーパープランに終わった。
関連項目
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