クセロシキ単語

この節には殿堂入り後に関する重要なネタバレが書いてあります。

クリア後のハンサムシナリオにも登場。
ミアレシティで探偵ハンサムの助手となった主人公が直面した、ポケモン強奪事件の黒幕である。
ハンサムの事務所に住むことになったはいいものの、何の役にも立っていないと感じたマチエールは、せめて少しでもお金を稼ごうとバイトをすることにする。
しかしそれこそが、クセロシキが開発した「イクスパンションスーツ」の臨床実験、いわば治験のバイトであった。

このスーツは、トレーナー自身の強化、モンスターボールのジャック、光学式変身、リモートコントロールなどの多機能を備える優れもので、クセロシキのノートによると、どんなに平凡なトレーナーでも超人的なトレーナーに変える、「わたしの　研究人生の答え　かつ　集大成である」とのこと。
このスーツによって作られたAI人格に「エスプリ」と名付けて操り(マチエールの人格は昏睡状態で眠っている)、美術館の壁画に落書きをしたり、裏路地でトレーナーに勝負を仕掛けてはポケモンを奪っていた。

フラダリラボの隠しフロアに侵入してきた主人公を倒し、スーツの性能を証明するためにエスプリを幾度も戦わせる。
しかし、ハンサムともこおの呼びかけにより意識が目覚め始め、苦しむエスプリを見てクセロシキは自らリモートコントロールを止め、マチエールを解放する。
彼女が目覚めた後は、「もう悔いはない」と語りハンサムに投降する。奪ったポケモンもすべて返還された模様。

イベント最終話では、主人公やマチエールに会わずに帰ろうとするハンサムをなんとか引き止め、別れの時間を作るという粋な計らいをした。
ハンサムの後を継ぎ、仮面ライダーエスプリ2代目ハンサムハウス所長となったマチエールに、イクスパンションスーツと、自身のポケモンを譲って去っていった。
この時、とても悪の組織の幹部格の人間とは思えない名ゼリフが聞ける。

キズナ！　キズナだな！　
みることも　存在することも　できない　ありえない　概念
だが　わたしは　キズナを　否定しないゾ！　
国際警察と　マチエールは　キズナで　リンク　している！　　

ちなみにこのシナリオ中、ある人物の手助けにより、ラボの隠しフロアに赴くことになるが、ここで読めるノートからは、彼がフレア団に与していた理由など、単なるマッドサイエンティストに収まらないさまざまな顔を読み取れる
また、マチエールは別れ際、クセロシキの行いを知った上で(理解していたかどうかは怪しいが)こう告白している。

クセロシキおじさんは　とっても　わるいこと　した　ひと　なんだよね
でも　あたしは　おじさんの　こと　すきだよ……

マチエールにかかる負担を極力避けていたような描写も多く、優しく接してしたことがうかがえる。
シナリオ以前から、手持ちにクロバット（なつき進化）がいることから、ただのマッドサイエンティストではないこと覗かせる要素はあったものの、ここまで人情味あふれる男だったとは予想外だったプレイヤーは多いだろう。