正義の味方
悪の組織
悪の概要
悪の組織を語るにはまず"悪"とはなんぞやを語ることが必須だと思われるが、
その件は対義の"正義"に丸投げしとこうか。なにせ”悪”だし。
・・・まあ一般的に悪の組織とはフィクション作品における"正義の味方"に対する集団である。
その呼称は色々で「秘密結社」「帝国」「盗賊・窃盗団」「組織」「機関」と様々。
組織により、人員はバラバラで
などなどやはり千差万別であるが、
無理やり一纏めにすると主人公側の敵対組織だといえる。
基本的に世界中から戦力を結集しても、なかなか倒せないが、何故か少数精鋭のヒーロー達に対しては分が悪い。
悪の活動目的
主な目的は『国家侵略!』『世界征服!!』『世界滅亡!!!』など
やたら無闇にスケールの大きい野望が多い。
突き詰めると、以下の理由に分けることができる。
といった具合である。
あえて引っくるめるなら平和という均衡状態、及び秩序(ルール)の破壊といえるだろう。主人公側がテロリストの立場ではその限りでもないが。
秩序を守る正義の味方よりもバラエティに富んだ目標を掲げ、それに向かって各々日々努力を重ねている。何にしても、悪の組織が暴れまわっても何もしない警察よりは有能に違いない。
悪の組織概要
悪の組織といえでも組織なので、ある程度の規模を持つと身分の上下が生まれる。
ショッカーの身分を借りると以下の表の様な対応となっている。
悪の組織 |
一般の会社 |
---|---|
首領 | |
幹部 | 部長 |
怪人 | 係長 |
戦闘員 |
悪の組織であるはずなのに、子供番組の悪の組織をみても
何故かサラリーマンと苦労は変わらない模様である。
例:某子供向けアニメの悪の組織概要コピペ
近年ではこうした世相を反映してか、悪の組織内部の様子も描かれる事が多くなり、例を挙げると下級戦闘員や構成員が上司に扱き使われる世情をボヤいていたり、幹部が自分の部下たちが思うように成果をあげられなく更に上の上司に𠮟責され、給料が少ない事を嘆く場面も見られたりと、ある種の親しみも感じとられるようになった。
首領
組織のTOP、多くは組織の創設者である。
「幹部にしろ下っ端にしろ、任務に失敗した者は即処刑する」冷酷無比な首領もいれば、
「幹部が作戦を数十回に渡って失敗し続けても降格しない」度量の広い首領もいたりと、作品によって様々。
そのため幹部以下の組織構成員もまた力で屈服させ従えているか、或いは首領(または組織)の持つ崇高な目的・理想に惹かれた者達が集まってくる。
人間や人間社会に溶け込んでいる者である場合は、法政や大企業ともかかわりを持っている事例もあったりする。(これは正義の組織に関しても言えるが。)
良かれ悪しかれ実力主義な面が多く、よく幹部クラスに反乱を起こされる傾向にある。
ただし首領もさるもので
など様々なパターンで対抗を試みている。比較論を述べると首領にしろ反逆者にしろ
若いほど生き延びる可能性は増えているようである。
まあ、もっとも組織内部でクーデターが発生し、幹部の誰かが新たな首領になっても、その天下は大抵3日とかからず終わりを告げるのだが・・・(参考文献:ニューリーダー病)
幹部
:::::::: ┌─────────────── ┐
:::::::: | また○○がやられたようだな… │
:::::┌───└───────────v───┬┘
:::::|フフフ奴は四天王の中でも最弱 … │
┌──└────────v─┬────────┘
|○○ごときに負けるとは│
|○○の面汚しよ │
└────v────────┘
|ミ, / `ヽ /! ,.──、
|彡/二Oニニ|ノ /三三三!, |!
`,' \、、_,|/- ャ ト `=j r=レ /ミ !彡
T 爪| / / ̄|/´__,ャ |`三三‐/ |`=、|,='|
/人 ヽ ミ='/|`:::::::/イ__ ト`ー く__,-, 、 _!_ /
/ `ー─'" |_,.イ、 | |/、 Y /| | | j / ミ`┴'彡\
組織の部門長、ヒーローを超える実力や個性の持ち主たちで、概ね「四天王」「十傑集」など「人数+称号」と呼ばれるが多い。
後述の怪人や戦闘員などを指揮し、組織の目的を成す立場の者である。
作品にもよるが、その豊かすぎる個性がぶつかり、利権や目的の違いによって仲が悪い。
基本的に、失敗相手を詰るのは日常茶飯事、手柄を取り合って失敗すること多数、中には首領の座にとって変わろうとするものまでいる。
だが幹部である故、概ね実力は高く、相手が某RXクラスでもない限り、主人公側を何度も追い詰め、直接対決では無類の力を発揮する幹部もいれば、普段は互いにいがみ合っていたものの、協力した途端正義の味方を追い詰める展開も少なくない。(初めからやれとかそこ言わない)
特に、ストーリー終盤でヒーローに倒された幹部達が首領や別の何者か(マッドサイエンティスト等)の手で復活を遂げ再度襲ってきたり、はたまた幹部同士で合体して新たなボス敵としてヒーロー達を追い詰める展開もある。或いは幹部連中や怪人達同士が合体機構を備えていたりする場合も該当するようだが。 (参照→合体四天王)
大体は、戦力の逐次投入という愚策を犯すのでヒーロー達に毎度毎度の如く邪魔されたり、作戦・目的を阻止されてばかり。幹部達や怪人達で大勢で攻め入る、という事はストーリー上の問題もあるのだろうが殆ど無い。
(もっとも、「仮面ライダークウガ」や「特命戦隊ゴーバスターズ」のように、怪人達を一挙に投入する提案はするが承認してもらえなかったり、怪人同士の殺人ゲームのルールによって一人ずつ戦う等、事情があって「実現したくてもできない」場合もあるが。)
そのため、幹部達が怪人や戦闘員達に代わって自ら前線でヒーロー達と戦うのはストーリー中盤から終盤に入った辺りからとなるのが定番であり、それまではせいぜいヒーローの戦闘ぶりを高みから見物したり戦闘員や怪人達をヒーロー達へ差し向ける程度で、旗色が悪くなるとテレポートで撤退する(そしてヒーロー達は後を追えない)事が殆ど。
寧ろそのテレポート能力はヒーローとの決戦で使えばいいだろうに何故誰も使わないんだと・・・
また、ヒーローの介入にしろ想定外のトラブルにしろ一度でも失敗した作戦は、例え必要な条件(天の時、地の利、人員確保、etc...)が揃っていれば成功できるとしても二度とやらない。良く言えば慎重、悪く言えば臆病。
怪人
毎週個性的な姿で現れては、毎週やられるある意味花型の役職。ただし控えは山ほどいる。
各話の象徴的な役割で、概ね「こいつが倒される」=「エピソードの終わり」 を指す。
おそらく幹部クラスもここから始まったのではないかという組織も多数あり、
「○○を倒して幹部になってやる!!」
「この作戦が成功したら取り立ててもらえる…」
といった出世欲逞しい怪人も多数出てくるが、任務の達成条件は大抵の場合
「主人公(または正義の組織)の撃破」なので概ね失敗か、達成目前まで漕ぎ付けてもぬか喜びで終える。
何故ならば『主人公の撃破=番組の終わり』なので任務の達成はそのまま自分たちの出番を消滅させるという悲しい掟があるからなのだ。合掌。
怪人とはいっても、中には幾つかの仮面ライダーシリーズやプリキュアシリーズのように悪の組織とは関係なく幹部連中が訪れた現場(出先)で彼らに直接力を与えられた結果、一般人や持ち物、オブジェ等が怪人と化すケースもある。
消化試合的なパターンが多いが時々確変級の強さを怪人も割といる。
また中には怪人というだけに特殊な能力を備え、幹部や首領顔負けの戦いぶりを発揮したり、使い方さえ誤らなければ主人公どころか誰が相手でも負けないだろうという程の力を持った怪人もいるが、上述の通り上司達は一度失敗した作戦は二度と採用しない傾向にあるのでレギュラーキャラでもない限りは再度出番が訪れる事は稀だが。
戦闘員
集団で行動する最下級の構成員で「イーーッ!」と鳴いたり、鳴かなかったり。
特徴的なコスチュームを身にまとう、組織のある意味組織の象徴的な存在(=マスコット)。
主に数を武器に集団戦を仕掛けるが、概ね主人公チームに一撃も食わせられずにバッサバッサと倒されてゆく。
…番組後半の悪の組織はもう少し作戦を考慮すべきだと思ふ。
うまい活用例だと怪人や幹部がヒーロー達と戦う際、逃亡しないよう周囲を固めるだけの壁的役回りも備えるケースもある(るろうに剣心等)。
構成員もまた、上述の通り会社でいうところの平社員に該当する者達で構成される傾向にある。所謂雑兵。
もしかすると派遣戦闘員も中にはいるのかもしれない。
基本的には人間(または宇宙人など)がこの役割を担当するが、機械(ロボット)や魔法などで生成された魔物・魔獣が戦闘員を務める場合は直前まで何も無かった空間に、必要に応じてボスや幹部の号令一つで大量に召喚されたりもする。
戦闘力を図で表すと
最終話の主人公>=首領>>中期主人公>=幹部クラス>>超えられない壁>>強めの怪人>初期主人公>>怪人>一般人の強い人>戦闘員>一般人
といった具合が多い。ただし例外もあり詳しくは主人公側のトラメダルさんと互角以上に戦った仮面ライダーオーズ/OOOの屑ヤミーのような存在もある。…えっクワガタやウナギで一掃した?
人間が戦闘員を務めている場合、幹部やボス達と違って「ヒーローや正義の組織と戦っている時以外」の彼らの日常は明らかにされない場合が多い。尺の問題もあるが一々描写してしまうと感情が写ってしまい、主人公を好きになれないという側面もある。
もっとも中には「メトロイドプライムシリーズ」のスペースパイレーツや「シャドウハーツ2」の暗殺部隊・鉄の爪のように、戦闘員達の笑える日常エピソードが描かれていたりもする為、モブキャラとは一言で切り捨てられない魅力を備えているのも確かである。
そのような事情からか、近年では「悪の組織で戦闘員として働かないか?」「悪の組織へ就職してヒーローと戦わないか?」というストーリーが進行する作品も見られるようになった。 (関連商品参照)
悪のアジト
「以上!」
といいたところだがグッと我慢して
悪の組織や秘密結社といえば、その本拠地もまたロマンの1つである。
得てして人が滅多に立ち入れない、立ち入れない場所であることが必須の条件と言える。
具体的には 「特殊な鍵が無ければ入れない隠れ家」「海底や宇宙空間に建造された基地」「本拠地自体が移動可能」「次元の狭間」など、普通の手段では到達できなかったり入ることができない場所。作品によってはその本拠地の所在を突き止めるために時間がかかったり、ヒーロー達が攻め入ると防衛システムや新たな敵の出現によってヒーロー達を新たな危機へと陥れるため、視聴者達(ゲーム作品であればプレイヤー)にもカタルシスを提供する。
…しかし最近では世界的な不景気も関係しているのか、規模がやたら小さくなり
といったケースも増えてきている。
やはり維持費が膨大に掛かりそうな地下基地は時代にそぐわないのだろうか
かの怪人二十面相の秘密基地は、東京都練馬区の武蔵野の香り残る森林にあったそうだが、
筆者が知る限りのような練馬にはもはや存在していない。
機能の目的としては従業員のワークスペースや住居。
組織の規模によっては悪の研究所や悪の教育組織も兼ねている。
ただし前者の場合は、それの影響で基地が壊滅することもままあります。
基地を2つ作る資金がなかったのだろうか、機密性を兼ねたのだろうか。
それではいくつか悪の組織の秘密基地を紹介しよう!
ショッカー
ご存知悪の秘密結社ショッカー。やはり資金も人材もなかなかのもので
世界中に支部があり、日本のあちこちに基地を建造している。(紀伊半島とか)
…ただしその割には郊外の造成地(具体的には夢の島)がお好きのようで
基地をでたら必ずと言っていいほど砂山が登場し、毎度のごとく仮面ライダーに見下されている。
造成地はすぐに家が作られるのでやめたほうがいいと思うのだが。
その他にも伊豆シャボテン公園や向ヶ丘遊園、浜名湖パルパル、行川アイランドなど現在まで続いていたり続いていなかったりする観光地もアジトにしている(主にタイアップの関係上)。いかなる悪の組織といえどもスポンサー様には敵わないのだろうか
鷹の爪団
ご存知悪?の秘密結社鷹の爪団。やはり資金も人出も足りていないので
東京都千代田区麹町のどこかに存在しているアパートの一室を利用している。
仮にも世界征服を企む悪の秘密結社ではあるのだが、家賃を払えず大家によく催促され
敵であるはずのデラックスファイターがしょっちゅう上がりこみ、下手すりゃ資金を正義の味方にカツアゲされてしまう前代未聞の体たらくである。
というより近所の人が住所までしっていて秘密でもなんでもない。
ロケット団
カントー地方のタマムシシティ(モデルは東京)のパチンコ屋の地下に存在する妙にリアルなアジト
複雑な迷路のような作りをしていておそらく利便度はダントツでいまいち。
あの不便な移動通路は普段は使われておらず主人公が侵入したため発動したはずである、きっとそうなのだ。
漫画版のポケットモンスタースペシャルでは生体実験も行う実験場としても兼ねていた。
本部機能とおそらく研究?機能を持ち合わせた割りと大型の本部だが主人公に壊滅させられたあとは無人と化した…
DRAGON QUEST -ダイの大冒険-
ドラゴンクエスト漫画の金字塔が一つ、ダイの大冒険に登場した魔王軍アジト『鬼岩城』。
ギルドメイン山脈という険しい山脈の奥地に存在する、岩石で覆われていた巨城にして居城。
兵士生産工場や修行場なども兼ねた立派なアジトではあるのだが、その本質はゴーレム。
移動要塞も兼ね、目や背中などに搭載された大砲は作中最大の軍事艦隊を一蹴し、人々に絶望を与える。
なお動くことはほとんどの幹部も知らなかった模様である。
主人公ダイに盛大にかっこ良く一刀両断されるところも含めて理想クラスのアジトといえよう。
悪の組織の一覧
ここでは主に悪の組織とみられる一覧です。ここにいない組織があればどんどん加筆お願いします。
また、この記事はフィクションについてを扱った記事です。現実に存在する組織を書き加えないようお願いします。
ここは実在する組織や派閥に対して「悪の組織」のレッテルを貼ったり、貶めるための場所ではありません。
関連動画
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