グランツーリスモ7とは、ポリフォニーデジタルが開発したPlayStation 4およびPlayStation 5向けグランツーリスモシリーズ最新作である。
概要
ゲーム情報 | |
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ジャンル | ドライビングシミュレーター |
開発元 | ポリフォニー・デジタル |
販売元 | SIE |
機種 | PlayStation 4 / PlayStation 5 |
発売日 | 2022年3月4日 |
価格(税別) | 7,900円 |
対象年齢 | CERO:A(全年齢対象) |
その他 | - |
ゲームソフトテンプレート |
グランツーリスモシリーズとしては、PlayStation 3用「グランツーリスモ6」以来となるナンバリングタイトル。
PlayStation 4でもプレイ可能だが、次世代ハードであるPlayStation 5版ではより細密に、車やコースが描き出される。さらにレースなどのデータロードは大幅にスピードアップしている。
また、PlayStation 5専用コントローラーのDualSenseでは、アクセルとブレーキのアナログトリガーに反力フィードバックが実装され、ABSのキックバックやトラクションの抜けによるアクセルの手応えの変化などを感じられる。
さらに、今作の大きな魅力ポイントとして
- グランツーリスモシリーズ25周年に相応しいOP
- 初代グランツーリスモに初採用されて以来、長年に渡ってグランツーリスモシリーズのOPを務め、グランツーリスモシリーズのもう1つの顔とも言うべき楽曲となったMoon Over The Castleが、GT7仕様にリアレンジされて再びOPテーマを飾ることとなった。Moon Over The CastleがOPを務めるのはグランツーリスモ5以来となる。また、これまでのOPテーマにMoon Over The Castleを採用したグランツーリスモシリーズは、海外版のみOPを別楽曲に差し替えていることがあったが、今作では海外版もMoon Over The Castleを採用している。
- ポルシェの本格的実装
- 長年EA(エレクトロニック・アーツ)との独占契約により実装できなかった(コンプリートチューンドカーのRUFのみ実装)が、前作「SPORT」から実装開始。本作では本格的に実装されている。トレイラー動画ではポルシェ911ターボ(930)や、プロトタイプカーの917、グループCカーの962Cなどが姿を見せている。その他にも911シリーズ各世代や旧世代の356、EVのタイカンなども実装される。
- 「GTモード」が「キャンペーンモード」に進化
- ナンバリングタイトルということで、「GTモード」が復活。しかも、「ワールドマップ」で展開される「キャンペーンモード」に進化している。
- 旧シリーズのサーキットが復活
- ハイスピードリンクやトライアルマウンテンといった、過去のシリーズのオリジナルサーキットが復活する。
- 前作「SPORT」での要素は踏襲
- クルマのカラーリングを自在に変更できる「リバリーエディター」など、前作で楽しめた要素は踏襲。前作の収録車種もすべて含まれている。
ゲームモード
ミュージックラリー
インストールもしくはダウンロードの途中で遊べるようになる、本作最初のゲームモード。ネット環境が脆弱なユーザー向けの時間稼ぎモードとか言ってはいけない。
爆音設定で鳴るBGMを聞きながら、前を走るアザーカーをひたすら追い抜いていく。上でBGMのリズムとシンクロして数値がカウントダウンされて行き、これがゼロになるとゲームオーバー。上手にコース走行距離を伸ばしていくと数値がプラスされてプレイ続行が可能になり、オーディエンスから拍手喝采がもらえる…という昔のレースゲームを思わせる構成。
曲の最後まで走り続けられたらクリアー。その時点での走行距離がスコアとなる。
当然やりこみ要素としてゴールドプライズ獲得があるため、腕に自信のある人は挑戦してもいいだろう。
キャンペーンモード
「ワールドマップ」と呼ばれる擬似空間に様々な施設が存在し、多様な自動車に関する要素を遊び尽くせるようになっている。
「カフェ」という施設でマスターが出す様々な「メニュー」をこなしていくことでプレゼントカーがもらえたり各施設がアンロックされていき、クルマ初心者が自然にクルマの諸知識を理解しつつ遊びの幅を広げていけるように配慮されている。
リリース時点で実装されているコースを全開放するには、この「カフェ」を全クリアの一つ手前の段階まで攻略する必要がある。そして、同じくリリース時点でのレースイベントコンテンツを全開放するには、「カフェ」を全クリアする必要がある。
なお、セーブデータは運営のサーバー上に置かれるため、オフラインでこのモードをプレイすることはできない。一応、オフラインモードとして限定された車種で走れるアーケードレースがある。走れるコースは「カフェ」のクリア状況に左右されるため、本体上にもオフライン用のセーブデータは存在していると思われる。
ワールドマップ内各施設
- ガレージ
- プレイヤーの所有する車の置き場。不要な所有車は「売却」できず「手放す」しかないため、売却するにはユーズドカーへ行く必要がある。
- カフェ
- 正式には「グランツーリスモ・カフェ」。上記の通り、2022年3月31日時点でのクリア目標であり、全施設やサーキットのアンロックのためには攻略を進める必要がある。一部特定車種に乗っているとカフェの常連客がコメントでウンチクを語ってくれることがある。なお、あくまでも公式はこのカフェのクリアを「グランツーリスモ7におけるカーライフの始まり」と位置づけており、全クリアするとスタッフロールなどが流れるがこれはエンディングではないとのこと。
- No.39クリア後もアップデートエクストラメニューや新しいメニューブックが追加されたりしており、度々足を運ぶことになる。
- ワールドサーキット
- 最大のメイン施設。世界中のサーキットに飛ぶことができ、それぞれのコースで開催されているイベントレースやアーケードレース現在はクイックレース、コースを覚えるためのサーキットエクスペリエンス、タイムトライアル、ドリフトトライアル、ガレージ内の車を使って自分で出場車を決められるカスタムレースが選べる。カフェで紹介されるシリーズ戦、チャンピオンシップもある。
- ブランドセントラル
- いわゆる新車ディーラー。各メーカーの新車をここで買える。一部車種は「招待状」をメーカーからもらわないと買えないものもある。
- ユーズドカー
- いわゆる中古車ショップ。十数台の車が販売されているが、ラインナップは日が経つごとに売り切れる車種がでて、新たな車種に置き換わってゆく
- Ver. 1.26にて買取サービスが実装され、カフェのメニューNo.39クリア後から売却が可能になった
- レジェンドカー
- 伝説的な貴重な車を販売するディーラー。ゲーム内クレジットにして10億を超えるような目玉飛び出る高価車が並ぶこともある。安くても1千万を超えるものばかり。だいたい1週間ほどのサイクルで売り切れて入れ替わってゆくため、目当ての車種を見つけたらクレジットを懸命に稼いで買う必要がある。最終手段として、リアルマネー¥2200=2億クレジットの課金チケットもある。
- チューニングショップ
- シリーズでおなじみの車をチューンナップするショップ。新要素として、軽量化などの不可逆チューンを施したエンジンや車体をもとに戻せる「新品エンジン」「新品ボディ」があるがいずれも極めて高価。
- コレクターズレベルが50になるとアルティメットパーツのカテゴリーが解禁され、ルーレットチケットでしか入手できなかった上位パーツを購入できるようになる。
- GTオート
- これもシリーズでおなじみの車を整備するショップ。洗車、オイル交換、エンジンオーバーホール、ボディ剛性リフレッシュといった整備メニューの他に、新要素としてボディの横幅を広げる「ワイドボディ」(不可逆チューン)が加わっている。また、エアロパーツをつけたり、リバリーエディターで自在にカラーリングする「カーカスタマイズ」。プレイヤーのアバターでもあるヘルメットとレーシングスーツを変えられる「ドライビングギア」もある。
- コレクターズレベルが50に到達しているとエンジンスワップ(不可逆チューン)が解禁され、一部の車のエンジンを載せ替えられるようになる。(価格はスワップ先のエンジン価格+1,000万Crとなっている)
- ライセンス
- またまたシリーズでおなじみのレース参加資格を得るライセンスを獲得する試験センター。「スーパーライセンス」までの5段階あるが、「カフェ」を全クリアするには2段階目の国内A級ライセンスがあればいい。
Ver. 1.40から更に高難易度の「マスターライセンス」が追加され、こちらも国内B級からスーパーライセンスまでの5段階が用意されている。 - ミッション
- 正式には「ミッションチャレンジ」。特定の条件で行われるミッションをクリアし、テクニックを磨いたり腕試しが可能。クリア状況によってプレゼントカーもある。
- スケープス
- いわゆる「フォトモード」。数多の背景を選んで、所有する車を被写体にしての写真を撮ることができる。
- ショーケース
- 様々なユーザー向けの要素を紹介する場所。リバリーエディターでデザインした車・ヘルメットとレーシングスーツを登録した「スタイル」、「ヘルメットリバリー」、「スーツリバリー」。スケープスで撮影した「スケープスフォト」とリプレイの場面を撮影した「レースフォト」。リバリーエディターで使用する「デカール」。レース場面を再生する「リプレイ」。これらを鑑賞できる他、自らフレンドや一般ユーザーに向けて公開したり、他のユーザーが公開している作品を見ることもできる。
- マルチプレイ
- 2プレイヤー対戦でレースしたり、オンラインレースやコミュを楽しむ「ロビー」を遊ぶことができる。
- スポーツ
- 前作「グランツーリスモSPORT」の要素を受け継いだもの。オンラインのデイリーレースやチャンピオンシップに参加することができる。ちなみに上記ロビーやこれらオンラインレースに参加するには別途サブスクオンラインサービスの「PlayStation Plus」に加入する必要がある。
ルーレットチケット
「カフェ」の特定メニューをクリアしたり、一日一回42.195kmの走行をこなすことでもらえるのが「ルーレットチケット」である。
これは、ガレージ内の「ギフト」で表示して任意のタイミングでルーレットとして引くことができる。大抵は少額の賞金が当たるだけだが、運が良ければ高額の賞金、さらには貴重な車やここでしか入手できないチューニングパーツの他、ルーレットチケットでしか入手できない一部ブランドの車が期間限定で購入できる招待状が手に入る。特に新要素のチューンである「エンジンスワップ」を行うためには、ここで対象の「新品エンジン」を当てる必要がある。現在はコレクターズレベルが50になっていればGTオートでいつでも載せ替えができるようになっている。
ランクは★1~6まであり、上のランクであるほど高額賞金や車が入手できることがある。通常のルーレットチケットの他、エンジンだけ、パーツだけ、車だけの★6のルーレットチケットが存在する。(車だけに関しては基本的にウィークリーチャレンジのクリアや特定のイベントでしか入手できない。)
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グランツーリスモ・ドットコム、「グランツーリスモ7」製品情報
関連項目
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