遠因子活性化理論による強化人間計画。過酷な環境に適応するため、
人類の持つ遠因子を活性化させ、異なる生物の持つ特性を得る。
それは、人間の活動限界を飛躍的に拡大させた。
ジェネレイターは、サードウォーからの人類復興への要。最大の功労者だった。
...ぼくらが今行っている研究もその一環で、平和のため、人類の未来のためのもの。
それを疑ったことなんてなかった。
ジェネレイターガウルとは1998年にテレビ東京系列で放送された深夜アニメ。全12話。水島精二初監督作品。
リメイク作品主流だった90年代タツノコアニメに突如登場したクリーチャー系変身ヒーローアニメである。
ニコニコ動画ではタツノコ劇場で2013年1月7日に配信が開始され、毎週月曜日に1話づつ配信されていた(一週間無料)。しかし2015年4月30日をもって配信は終了している。
概要
サードウォー(第三次世界大戦)が勃発し、人類が人口の9割と生存圏の7割を失い、復興し始めた22世紀の近未来。
その時代の復興の最大の功労組織であり圧制国家であるクヴェレからガウル、コウジ、リョウの3人が
西暦2007年の現代へノームホールジャンプ(時空間転移)してきた所から物語は始まる。
3人は過去へ遡りサードウォーの遠因となる超技術「インクルードセル」の開発を阻止するため、
研究学園都市皇樹学園の生徒として学園内で捜査活動を行い、七宝マサミの自宅である下宿先に居候しつつ
学園生活を送りながらも、未来から送り込まれるジェネレイター(強化人間)達と戦わなくてはならないのだった。
製作は当時エヴァンゲリオンをGAINAXと共同制作したタツノコプロ。
本作はエヴァ直後の作品のためか、作品コンセプトや演出の随所にその影響やセルフパロディが見られる。
5話の自社パロ回も一部で有名。
変身ヒーローでありながら、深夜帯のニーズを踏まえてか必殺技等が一切無く肉弾戦のみで戦う主人公や
バイオレンスな戦闘とシリアスなタイムパラドックス系の展開を主軸としながらも、オグロアキラが本作と同じく
キャラクターデザインとして参加していた「勇者指令ダグオン」の学園モノを引き継いだような雰囲気のある
どことなく生活観溢れる台詞回しや、ゆるいノリ(代表的な例がED)、そして
ヒロインの頭頂部に存在する謎の茶筒(煙突という説もある)など
色々な意味で斬新な設定が盛り込まれている作品。
配信でもとにかく茶筒コメが乱立。OPで「茶筒感あるよね」というのはもはやお約束になった。
この時期の深夜帯作品故か、現在の知名度はそれほどでもないが
2ちゃんねる等ではタツノコvsCAPCOMに登場を希望する書き込みも少なくなかった。
主な登場人物
ガウル(CV:林延年)・・・「俺の変身を見ろォ!!(熱気バサラ調)」 インクルードセルを埋め込まれ、カブトガニを思わせる姿にエクソジェネレイト(変身)する主人公。ジェネレイターとしての負担からか通常の人間よりも食欲旺盛で、よく寝る。金魚すくい名人。終盤はとある登場人物の死によりえらいことに。
コウジ(CV:三木眞一郎)・・・いかにも深夜帯な次回予告を読み上げる真面目クン。ツッコミ役。堅物だが笑う時もある。
リョウ(CV:柏倉つとむ)・・・クヴェレでガウルを強化実験していたメンタル激弱な天才少年。温泉は苦手らしい。
七宝マサミ(CV:雪野五月)・・・大家と店子は親子も同然が口癖の(古き良き本当の意味での)ツンデレ少女。茶筒。
千明ナツメ(CV:吉田古奈美)・・・学園で花を育てているマサミの友達。幼さのある声とは裏腹に凄まじい包容力と和食作りの得意な僕らのカーチャン。実は…本当にカーチャンだった。やっぱりな J( 'ー`)し
斎藤リュウコ(CV:山口由里子)・・・皇樹学園の先生でクヴェレの偉い人。こらそこ、赤木リツコとか和田アキ子とか言わない。
神(カナエ)(CV:堀秀行)・・・リュウコのそばで意味深そうな笑みを浮かべながらガウルたちを監視している謎のメガネ。
ネカサタクマ(CV:塩屋翼)・・・インクルードセルを開発した科学者。マッドというほどでもないが倫理よりも科学の進歩を優先する。
警官(CV:泉尚摯)・・・皇樹学園都市のどこかの交番で勤務している僕らのうどん兄貴。
関連動画
関連静画
関連項目
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