| 1998年 | 1999年 | 2000年 |
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『ドラえもん のび太の宇宙漂流記』とは、映画ドラえもんシリーズ第19作である。 1999年3月6日公開。同時上映は『のび太の結婚前夜』『ザ☆ドラえもんズ おかしなお菓子なオカシナナ?』。
主題歌は『季節がいく時』。作詞・作曲:伊秩弘将、編曲:水島康貴、歌:SPEED。
概要
映画ドラえもん第20作、大長編ドラえもんとしては第19作となる作品。本作から『のび太とロボット王国』まで、ストーリーは原案なしの完全オリジナルとなっている。
メカニックデザインに『宇宙戦艦ヤマト』や『超時空要塞マクロス』で有名な宮武一貴を、主題歌に当時高い人気を誇ったジュニアアイドルグループのSPEEDを起用するなど、シリーズとしては斬新な人選になった一方で、芸能人による声優ゲストは1人もいない作品となった。また、シンエイ動画の創立者で会長(当時)の楠部大吉郎が、最後に制作に携わった作品でもある。
エンディングでは映画ドラえもんシリーズ20作品目を記念して、芝山努監督書き下ろしの歴代映画作品の丁寧に描き込まれたイラストが流れるという、ファン感涙モノの演出となっている。
あらすじ
スネ夫に宇宙旅行のチケットをいつものように自慢されたのび太たち。しかし、宇宙旅行に行けるようになるのは21世紀になってからと知り、のび太たちはがっかり。一同はドラえもんに宇宙に連れて行くように頼み込むも「本当に宇宙に行けるわけない」と突き返されてしまい、代わりに出した、ゲームの中に入りこめる未来のゲーム「スタークラッシュゲーム」で遊ぶ事にした。
ジャイアン・スネ夫チームに負け、ゲームから追い出されたのび太たち。3人はのび太の部屋を無重力状態にして遊び出すが、道具の故障で家を滅茶苦茶にしてしまったためママに怒られてしまい、その時に「スタークラッシュゲーム」も捨てられてしまった。ゲームの中には、まだジャイアンとスネ夫が入ったままなのだ。
それに気づいたのび太たちは急いでゴミ捨て場に向かうも、「スタークラッシュゲーム」の姿はなかった。そこで「おくれカメラ」を使って過去を写してみると、なんと謎の光が「スタークラッシュゲーム」を持ってどこかに行く光景が写し出されていたのであった。
謎の光を追うとなんと裏山にはUFOが停まっており、UFOは「スタークラッシュゲーム」を持ちだしたまま宇宙へと飛び出して行ってしまっていた。そこで、のび太たちは裏山に落ちていた不思議な石を手がかりに、「宇宙救命ボート」で広大な宇宙からUFOを捜索することにした。
ゲストキャラクター
- リアン
- CV:白石冬美
- 荒廃した母星の代わりとなる惑星を探すために銀河漂流船団より派遣された、宇宙少年騎士団のメンバーの少年。太陽系を担当しており、任務中に地球に降り立つ。自然には目がなく、地球の植物を持って帰っては宇宙船で熱心に観察していた。
- 最初は勝手に宇宙船に入ってきたドラえもんたちに対して高圧的に接していたが、他の星で怪獣に襲われたところを助けられて以来は、和解して協力者となった。
- ログ
- CV:野沢雅子
- リアンのアシスタントをしている小さなロボットで、語尾に「ビビ」とつけて喋る。主に宇宙船の操縦や修理を担当している。同じロボット同士のドラえもんとは気が合うようで、ひみつ道具にも深く興味を示していた。
- 余談だが、声を担当した野沢雅子は日本テレビ版ではドラえもん(2代目)を担当していたため、ある意味ドラえもん同士の共演作品となった。また、この映画作品以降でも『のび太とロボット王国』『のび太と奇跡の島 〜アニマル アドベンチャー〜』で名前付きの役を演じている。
- フレイヤ
- CV:荘真由美
- 人間の女性の姿をした、小さな妖精。実はリアンのことが好きであり、彼のためなら何でもすると語るシーンがある。調査材料と称したガラクタ集めが趣味で、ジャイアンとスネ夫が宇宙船に連れ去られてしまったのは彼女が元凶である。同じ女の子同士しずかちゃんとは気が合い、お風呂に入りたがっていたしずかちゃんに宇宙船のハイテク風呂を紹介したりしていた。
- ゴロゴロ
- CV:玄田哲章
- 体が岩で出来ている、リアンと同じく銀河漂流星団のメンバー。「ゴロゴロ」としか喋ることができない。力持ちで巨漢な者同士、ジャイアンと気が合い仲良くなっており、ジャイアンには「ゴロちゃん」と呼ばれている。
- リーベルト司令官
- CV:有本欽隆
- 銀河漂流星団における独立軍司令官で、リアンの父親(なお、母親は早くに亡くしている)。アンゴルモアに心を操られた末に「独立軍」を結成し、高度な技術を用いて銀河漂流星団の乗っ取りと地球征服を企んだ。
- アンゴルモアからは銀河漂流星団のメンバーであり、実の息子でもあるリアンの射殺を命令されていたが、リアンの父親を思う気持ちに心を打たれ洗脳が解け、アンゴルモアに引導を渡した。
- アンゴルモア
- CV:内海賢二
- リーベルト司令官の側近に位置する、ローブを被った正体不明の謎の人物。リーベルト司令官を洗脳して独立軍を結成させた、全ての黒幕である。
- ちなみに、『ノストラダムスの予言』に書かれた恐怖の大王「アンゴルモア」と同名であり、実際劇中でスネ夫がそのことについて言及しており、ドラえもんたちにも教えている。なお、予言書内でアンゴルモアが襲来するのは「1999年7の月」となっているが、この映画も同じく1999年に公開されたものである。
関連動画
関連項目
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