ドラえもん のび太のBIOHAZARD 無駄に改造版Ⅳ(俗称:無理のないバイオⅣ)とは、改造版 ドラえもん のび太のBIOHAZARD 無駄に改造版Ⅱの続編である。作者は125氏。
概要
ドラえもん のび太のBIOHAZARD 無駄に改造版Ⅱから1年7ヶ月後を描いた作品。
物語の最初はU.B.C.S.(アンブレラ非正規部隊)セイカーの視点から始まる。一方、のび太達はある目的の為に廃墟となった故郷、ススキヶ原に潜入しようとしていた。
操作キャラはのび太とセイカーの2人。U.B.C.S.の軍人描写が非常に強く描かれているためか、架空戦記色の強い作品となっている。強制進行のイベントが多く、自由度は少ない。
エンディングは二通り存在するが、プレイヤーの行動によってエンディングの分岐が決まるのではなく、一周目か二周目かによって決まる。作者曰く、一周目が正規のエンディングである。
ドラえもん のび太のBIOHAZARD まとめサイトの専用ページ
で入手できる。
ゲームの難易度について
前作に引き続き初見殺し、死体隠しは健在。割と序盤からハンターが出現するのでその面でも難易度は高い。
操作キャラは基本的にのび太とセイカーだけだが、一カ所だけ聖奈を操作できるステージがある。そのステージはどんなに頑張っても運が悪いとゲームオーバーになってしまうので、クリアできるまで何度も挑戦する必要が有る。
二周目はのび太の最大HPが30減らされる上に武器、アイテムが少なくなるので難易度が大幅に上がる。ナイフが効かず、倒さないと進めない敵がいるのでナイフ縛りは不可能。
評価
元々『無理のないシリーズ』は、改造版のびハザの歴史における初の「シナリオ重視」の作品であり、それ自体が『無理のない』以前の改造版と一線を画す特徴であることから定評があった。しかし、『無理のないⅣ』は、その内容などから問題作と扱われるようになってしまっている。
問題作扱いされる理由としては以下の要因が挙げられる。
- キャラクター・シナリオの扱い
上記の概要の通り、『無理のないⅣ』はU.B.C.S.の活躍に重点が置かれ、オリジナルキャラクターである彼等が事実上の主役となっている。そのためドラえもん側のキャラの扱いも比例して軽くなっている(一部キャラが空気化または死亡)。
これに加え、その一部のオリキャラの性格や言動に問題があったこと、シナリオ面においてもご都合主義が目立ったことから「メアリー・スー」「ドラえもんを踏み台にして自分のオリキャラを持ち上げてる」「のびハザを私物化している」として不評だった(特に、あるキャラが2周目において生き残った理由が、1周目における死亡までの流れを踏まえると余りにも拍子抜けするものである)。 - 作者・信者の言動
クリア後のおまけ部屋及び攻略サイトで見られる作者の言行や自分語りが挑発的かつ誠意のないものであったため、多くのユーザーの怒りを買った。
これに加えて続編を希望する信者達が作者の応援の名目で、実況者や生主にプレイ要求・コンプ強要・批判禁止の大暴走をしでかし、火に油を注いだ。 - 「らしさ」の減少
そもそも『無理のない』が支持を集めた背景には、本家のびハザではキャラの性格が原作と異なったりドラえもんなどが敵として登場するなど同作のシナリオに合わせた設定の改変があるのに対し、こちらは極力原作に沿った性格付けがされていたため「割合に原作『ドラえもん』に準拠した世界観でバイオを楽しめるから」もあったと思われる。
ただ、『無理のないⅡ』からはその「ドラえもんらしさ」が薄れてオリジナル色が強まっていき、そして『無理のないⅣ』で上に挙げたオリキャラの台頭や作者自身の問題もあって不満が爆発する結果となってしまった。
また、前述のように強制進行が多いことや、ゾンビやB.O.W.だけでなく生きた人間(クラウザーやウェスカーのような超人ではない常人の兵士)と銃撃戦を繰り広げることも、これはこれで別ゲー化して「バイオハザードらしさ」を損なっているとも言える(一応、ゾンビ以外と戦う改造版は『無理のないⅣ』以後も存在するが)。 - ゲームとしての問題
『無理のないⅣ』に限らずシリーズ全体に言えることだが、序盤から強い敵の出現、操作性も含めて難しいギミック、死体隠し(シナリオを進めるうえで必要なアイテムがそこら辺の死体若しくは倒した敵に隠されている)、といった不親切設計や初見殺しが多い。
それでも先述の「割合原作準拠」「シナリオ重視」そして「未完であり、続きが気になる」といった点からついてきたプレイヤーも多かったが、完結作となる『無理のないⅣ』がストーリー面で物議を醸した後に、ゲームそのものの出来についても疑問視されるようになってしまった。
ただし注意しておくと、『無理のないシリーズ』は改造のびハザ史の初期にあたる2008年に公開された作品である。この時期は理不尽な高難度の改造版が主流だった時期であり、『無理のないシリーズ』もその流れを汲んでいた。
今でこそ後々の改造版と比較して厳しい評価を下すのは容易いが、それまでシナリオ系の作品が存在しなかったこと、公開時期、当時の主流については念頭に置くべきである。
このようにゲーム内外で様々な問題点が噴出し、最終的に作者の125氏は『無理のないⅤ』とSRC『のびハザTACTICS』が未完成のまま失踪する幕切れとなった。
とはいえ、以上の問題を抱えながらも『無理のないⅣ』までは失踪することなく、一連のストーリーに区切りをつけたことは評価に値するだろう(『無理のないⅤ』は外伝作品なので除く)。
また、改造のびハザ史上で一番最初に「シナリオ重視の改造版」を打ち立てたことの意義は大きく、その後の改造版に影響を及ぼしていると言ってもいい。
初期の改造のびハザを牽引した功績は非常に大きいものであるのもまた事実であり、その点は敬意を忘れるべきではない。
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関連項目
- ドラえもん のび太のBIOHAZARD
- ドラえもん のび太のBIOHAZARD 無駄に改造版
- ドラえもん のび太のBIOHAZARD 無駄に改造版Ⅱ
- ドラえもん のび太のBIOHAZARD 無駄に改造版Ⅲ-アウトブレイク-
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