僧侶枠単語

2017年春『僧侶と交わる色欲の夜に…』

「僧侶枠」の語源となった記念すべき作品。主人公の九条くんは放送が終わった今でも僧侶枠の代表キャラクターとしてよく登場する。

余談だが、今ではお馴染みの本編前・後広告は本作には11・12話しか存在せず、また本編前広告では制作会社であるセブンのアニメ(「旦那が何を言っているかわからない件」「おくさまが生徒会長！」「あいまいみー」等)が紹介されていた。

2017年夏『スカートの中はケダモノでした。』

同じ時期に放送されていた『捏造トラップ-NTR-』や『はじめてのギャル』なども初期は僧侶枠と言われていたが、『捏造トラップ-NTR-』はショートアニメではあるもののしっかりとしたストーリー展開や女性同士の濡れ場などをメインとして描いており、『はじめてのギャル』に関してはそもそも短編アニメでは無く、他に比べて性的なシーン（主人公の妄想は除く）がほとんど無いため、運良く(？)僧侶枠の候補から外されてしまった。

2017年秋『お見合い相手は教え子、強気な、問題児。』

生徒と教師の禁断の恋。余談だが、後にプリキュア声優となる本泉莉奈氏の初の主演作品である。

2018年冬『25歳の女子高生』

僧侶枠はComicFestaのアニメを指す言葉として広く浸透するようになる。ニコニコ動画に配信されている『25歳の女子高生』には、本編が始まる前の数秒間にComicFestaアニメのCMが登場し、そのCMにこれまでの4作品が登場している事が広まった一番の理由とも言える。一部では、その４つを総じて四天王や四僧と呼ばれている。

2018年春『甘い懲罰～私は看守専用ペット』

今までの四作品と異なり刑務所という特殊な空間が舞台となっており前作最終話の予告の時点で絶大なインパクトをみせつけ、ほんのりバイオレンスなキャラクター、唐突にさしこまれる原作者も知らない野球シーン、カッコイイEDなどカオスな魅力を放っている。また同時期の『デビルズライン』も月刊モーニングtwo作品ではあるが登場人物の発言、エロシーンに移行するタイミング、などから僧侶枠としての評価を得ている。

2018年夏『じょしおちっ!〜2階から女の子が...降ってきた!?〜』

初の男性向け原作。茶番パートは比較的少ない。この作品を最後にAT-Xは僧侶枠アニメの放送を終了した。

2018年秋『終電後、カプセルホテルで、上司に微熱伝わる夜。』

再び女性向け作品。

2019年冬『パパだって、したい』

初のBLが題材。衆道は僧侶の嗜みなので僧侶枠にBLが題材に選ばれるのは僧侶枠のエロシーンより自然な流れなのかもしれない。この作品以降僧侶枠は8話編成となる。

2019年春『洗い屋さん!〜俺とアイツが女湯で!?〜』

再び男性向け。同時期には『ノブナガ先生の幼な妻』(月刊アクション)、『なんでここに先生が！？』(週刊ヤングマガジン)とComicFesta枠ではないが僧侶枠のような構成のアニメが放送された。特に前者は「殿様劇場」という「TERA劇場」と同様の茶番パートも存在する。

2019年夏『指先から本気の熱情-幼なじみは消防士-』

近い時期のアニメのタイトルをもじって「エロメア」「珍珍ノ消防隊」などと呼ばれたりする。そのためこのアニメも某事件の影響を受けてしまった。

2019年秋『XL上司。』

カプセルホテルに続く上司もの。自分のイチモツを強調する上司、一度聴いたら耳から離れない主題歌がシュールな笑いを呼んだ。

2020年冬『おーばーふろぉ』

3つめの男性向け作品。同時期のエロアニメ「異種族レビュアーズ」のインパクトが強烈で、若干押し負けた感はあるか。なお、原作と違い登場人物たちは非血縁となっている。また、「洗い屋さん!〜俺とアイツが女湯で!?〜」の主題歌を流すという、同じ僧侶枠ならではのコラボが見られた。

2020年春『俺の指で乱れろ。～閉店後二人きりのサロンで...～』

美容室が舞台。自然な流れで行為に及ぶ様子はもはや様式美といえよう。

2020年夏『巨人族の花嫁』

「パパだって、したい」に続くBL物。遂に僧侶枠も異世界へ突入。タイトルのシンプルさ故に、その作品を知らなかった視聴者はイメージとの差に啞然としたことであろう。なお、この作品は近年では珍しい9話構成となった。

2020年秋①『オオカミさんは食べられたい』

5分枠×3回分のアニメ化が確約された「僧侶枠マンガ大賞」でグランプリを勝ち取った作品。9月という中途半端な時期に放送が開始されたのはそのため。タグでは夏アニメ扱い。

2020年秋②『大人にゃ恋の仕方がわからねぇ！』

再び女性向け作品。伊東健人氏は今回で3度目の僧侶枠出演となる。
同時期に「僧侶と交わる色欲の夜に…」を制作したアニメーションスタジオ・セブンによる15分アニメ「エタニティ 〜深夜の濡恋ちゃんねる♡〜」も放送され^[1]、僧侶枠界隈にとっては豊作のクールとなった。

2021年冬『じみへんっ!!〜地味子を変えちゃう純異性交遊〜』

「おーばーふろぉ」以来の男性向け作品。地味な女性がおめかしすると美人になるという内容だが、視聴者からは地味なままの方が良いという声が多かった。

2021年春『黒ギャルになったから親友としてみた。』

女体化を題材にした作品。公式ではBLとして扱われている。この作品はBS11でも放送され、「じょしおちっ！」以来の全国放送となった。

2021年夏『指先から本気の熱情2-恋人は消防士-』

2019年夏の続編。僧侶枠初の2期となった。

2021年秋『魔王イブロギアに身を捧げよ』/『しょうたいむ！～歌のお姉さんだってしたい』

何と女性向け、男性向けの二本立てである。

2022年冬『王子の本命は悪役令嬢』

実は後に「ひろがるスカイ！プリキュア」で主演を務める関根明良氏の初主演作だったりする。

2022年春『3秒後、野獣。～合コンで隅にいた彼は肉食でした』

タイトルに反してBLではない。

2022年夏『森のくまさん冬眠中。』

ケモナー大歓喜のBLもの。ちなみに監督は同期に「彼女、お借りします」第2期も担当していた。

2022年秋『ハーレムきゃんぷっ！』

「オオカミさんは食べられたい」以来となる教師と生徒の禁断の恋。某キャンプアニメと放送時期が被らなくて本当に良かった。

2023年冬『しょうたいむ！2～歌のお姉さんだってしたい』

2021年秋の続編。

2023年春『漣蒼士に純潔を捧ぐ』

BS11 ANIME+にて全国放送されている。オンエア版とプレミアム版の声優が異なる最後の作品。

余談だがこの作品を最後にコミックナタリーは僧侶枠のアニメを一切取り上げなくなってしまった。

2023年夏『夫婦交歓〜戻れない夜〜』

男性向け成年コミック「夫婦交歓」シリーズのアニメ化。

2023年秋『しーくれっとみっしょん～潜入捜査官は絶対に負けない！～』

原作のタイトルが直球過ぎて面影が殆ど残っていない。

2024年冬『悶えてよ、アダムくん』

2019年春に放送された「洗い屋さん」の作者の作品。その為、作中に元祖僧侶枠の九条くんと共にカメオ出演している。

2024年春『当て馬キャラのくせして、スパダリ王子に寵愛されています。』

小説作品に転生するBL作品。

2024年夏『よあそびぐらしっ！』

もちろん某アーティストとは一切関係ない。

ニコニコのサービス停止中に放送されたためユーザーからは認知度が低い不遇な作品だが、実は2024年夏アニメの中でニコニコチャンネル・ニコニコ生放送共に最初に配信・放送された功績を持つ。ニコニコにおける新作アニメ配信再開の先駆けになった記念碑的な作品とも言えるだろう。

2024年秋『大正偽りブラヰダル～身代わり花嫁と軍服の猛愛』

僧侶枠版「わたしの幸せな結婚」といったところか。なおMXではその「わたしの幸せな結婚」(再放送)の直後に放送される。

2025年冬「『1分間だけ触れてもいいよ…』シェアハウスの秘密ルール｡」

僧侶枠のアニメは原作から大きく改題されることが多いが、本作はなんと原題から1文字変えただけで済んだ。

本作はキャラデザが独特（制作も僧侶枠お馴染みのstudio HōKIBOSHIではなく、本作が初元請のスタジオレオである）なのと、同期に刺激的なシーンが多く存在する「この会社に好きな人がいます」が放送されていた影響で、ニコニコユーザーからの受けは微妙であった。

2025年春『やたらやらしい深見くん』

BL作品。

今期より、僧侶枠と同じく株式会社ウェイブが製作する「デレギュラ」という枠が僧侶枠の直後に新設され、「ちょっとだけ愛が重いダークエルフが異世界から追いかけてきた」が放送される。また、これまた同じくウェイブが製作に参加する「かくして！マキナさん!!」も放送される。この2作品には僧侶枠と同じく放送版と規制解除版が用意される。