- プロ野球選手一覧 > 榎田大樹
榎田大樹(えのきだ だいき、1986年8月7日-)とは、鹿児島県出身の元プロ野球選手(投手)である。
概要
OB | |
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榎田大樹 | |
基本情報 | |
国籍 | ![]() |
出身地 | 鹿児島県曽於郡大崎町 |
生年月日 | 1986年8月7日 |
身長 体重 |
180cm 90kg |
選手情報 | |
投球・打撃 | 左投左打 |
守備位置 | 投手 |
プロ入り | 2010年ドラフト1位 |
引退 | 2021年 |
経歴 | |
プロ野球選手テンプレート |
宮崎の小林西高校から福岡大学を経て、社会人の東京ガスに入社。1年目から投手陣の柱として活躍、2009年の都市対抗でベスト8入りを果たし若獅子賞を受賞。2年目はチームの不動のエースとなり、2年連続で都市対抗ベスト8入り。社会人No.1左腕、すぐに10勝できる即戦力と評価される。
2010年のドラフト会議にて、大石達也の外れ1位として阪神タイガースに指名され入団。
阪神時代
2011年、キャンプやオープン戦でも好投を見せて先発ローテーション入りが期待されたが、ローテーションからは漏れ、中継ぎとして開幕一軍入り。するとリリーフでも好投を見せ、小林宏之や久保田智之の不調により、藤川球児へ繋ぐセットアッパーの地位を確立。オールスターにも監督推薦で出場を果たした。疲労により後半戦の一時期二軍落ちもあったが、最終的に62試合に登板、3勝3敗33ホールド1セーブ、防御率2.27を記録、セットアッパーとしてフル回転した。なお62試合登板は球団の新人記録、33ホールドはセ・リーグ新人記録である。
2012年も開幕戦からNPBタイ記録となる8試合連続ホールドをマーク、6月まで防御率0点台とセットアッパーとして奮闘。オールスターにも怪我で辞退したトニ・ブランコの代役で出場するはずだったが、左肘関節炎で辞退した。8月後半に復帰したが、9月半ばに再び左肘関節炎で離脱し、来季に向けて肘を手術。そのままシーズンを終えた。この年は48試合で3勝3敗21ホールド2セーブ、防御率2.34。
2013年は手術した肘の影響も考慮され、先発に転向。好投するも援護に恵まれず、4月は防御率0点台ながら2勝2敗というひどいムエンゴ状態であった。5月、6月は0勝に終わり、一度登録抹消。立て直した7月は2勝を挙げるが、その後は再び調子を崩し4勝でシーズンを終えた。シーズン成績は16試合で4勝9敗、防御率3.61。9月15日には東京ヤクルトスワローズのウラディミール・バレンティンに日本新記録となる56号、アジア新記録となる57号を打たれた。この年は4勝のうち3勝を読売ジャイアンツ戦で挙げ巨人キラーと呼ばれた。
2014年は先発で結果を残せず、途中で中継ぎに転向。8月には左肩の違和感で二軍に降格。再昇格後も結果を残せなかった。
2015年は左の中継ぎのみだったが、8試合の登板に留まった。
2016年は先発への復帰が検討されていたが、先発で投げることはなく、中継ぎとして35試合に登板。3月27日の中日ドラゴンズ戦で2年ぶりの勝利を挙げた。
2017年は大半を一軍で過ごしたため、一軍での登板は3試合に留まった。
西武時代
2018年、岡本洋介とのトレードで埼玉西武ライオンズに移籍した。背番号は30。4月11日の千葉ロッテマリーンズ戦では6回2失点と好投し、5年ぶりに先発勝利を挙げた。9月19日の北海道日本ハムファイターズ戦で初の2桁勝利に到達。西武の10年ぶりのリーグ優勝に貢献した。
2019年は左上腕三頭筋の張りの影響で開幕前から離脱。13試合の登板で4勝3敗に留まった。
2020年は不振で二軍調整が長かったが、11月2日の日本ハム戦では7回1死まで無安打と好投し、シーズン初勝利を挙げた。5試合の登板で1勝1敗だった。
2021年は二軍戦で立て続けに負傷し、5月18日には左指に打球が直撃して骨折し、5月28日に手術を受けた。一軍に昇格することがないままオフに戦力外通告を受ける。現役続行を目指したがオファーはなく、現役引退。
引退後
西武に残り、2022年からは球団本部ファーム・育成グループバイオメカニクス(1軍グループ兼務)兼企画室アライアンス戦略(肩書きが長い)に就任。
プレースタイル
社会人時代はストレートの最速は146km/hだったが、プロ入り後は横浜スタジアムで150km/hもマーク。スラーブとカットボール、二種類のスクリュー、カーブ、無回転フォークなどを操る技巧派である。
成績
年度別投手成績
年度 | 球団 | 登板 | 先発 | 完投 | 完封 | 勝利 | 敗戦 | セーブ | ホールド | 勝率 | 投球回 | 与四球 | 奪三振 | 失点 | 自責点 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2011年 | 阪神 | 62 | 0 | 0 | 0 | 3 | 3 | 1 | 33 | .500 | 63.1 | 28 | 71 | 19 | 16 | 2.27 |
2012年 | 48 | 0 | 0 | 0 | 3 | 3 | 2 | 21 | .500 | 42.1 | 20 | 37 | 13 | 11 | 2.34 | |
2013年 | 16 | 16 | 0 | 0 | 4 | 9 | 0 | 0 | .308 | 92.1 | 38 | 78 | 39 | 37 | 3.61 | |
2014年 | 24 | 7 | 0 | 0 | 2 | 1 | 0 | 2 | .667 | 44.2 | 20 | 42 | 38 | 35 | 7.05 | |
2015年 | 8 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | .--- | 8.2 | 4 | 8 | 11 | 10 | 10.38 | |
2016年 | 35 | 0 | 0 | 0 | 1 | 1 | 0 | 3 | .500 | 39.2 | 16 | 32 | 19 | 19 | 4.31 | |
2017年 | 3 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | .--- | 6.1 | 2 | 6 | 2 | 1 | 1.42 | |
2018年 | 西武 | 23 | 22 | 0 | 0 | 11 | 4 | 0 | 1 | .733 | 132.2 | 40 | 98 | 53 | 49 | 3.32 |
2019年 | 13 | 13 | 0 | 0 | 4 | 3 | 0 | 0 | .571 | 69.0 | 21 | 33 | 54 | 50 | 6.52 | |
2020年 | 5 | 5 | 0 | 0 | 1 | 1 | 0 | 0 | .500 | 24.0 | 6 | 9 | 14 | 14 | 5.25 | |
NPB:10年 | 237 | 63 | 0 | 0 | 29 | 25 | 3 | 61 | .537 | 523.0 | 195 | 414 | 262 | 242 | 4.16 |
通算守備成績
機構 | 守備位置 | 試合 | 刺殺 | 補殺 | 失策 | 併殺 | 守備率 |
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NPB | 投手 | 237 | 27 | 109 | 1 | 7 | .993 |
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関連項目
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