歪みの国のアリスとは、サンソフト内のGセクション部「ナイトメア・プロジェクト」チームが製作し2006年に配信開始された、携帯電話用(iPhone、Android含む)ホラーテキストアドベンチャーゲームである。
概要
『不思議の国のアリス』をベースにしたテキスト寄りのマルチエンディングストーリーの形式をとっている。
ゲームは前編と後編に分かれており(それぞれ別個購入が必要)、前編1~4章、後編5~8章の全8章構成。プロローグから徐々に物語の真実の舞台へと動いていくストーリーになっている。
エンディングは最終章だけでなく各章にも幾つか用意されており、物語の核心に迫るようなものはTRUE END、主人公が精神的に異常をきたしたり死亡した場合にはNORMAL END(実際にはBAD END)となる。
書籍
2014年8月には、PHP研究所から公式ノベライズ書籍が発売された。著者は狐塚冬里、イラストはvientが担当している。
2015年11月には同じくPHP研究所から「ナイトメア・プロジェクト公式ガイドブック」が発売された。これは本作だけの本ではなく「ナイトメア・プロジェクト」作品全般に関する書籍だが、ナイトメア・プロジェクトスタッフによる公式ショートノベルなど、本作関連の内容はかなり充実している。
ファン活動
2006年に発表された携帯用アプリケーションにも関わらず、その独特の世界観と魅力的なキャラクターに高い人気を誇っており、製作したナイトメア・プロジェクト側からも二次創作が寛容に認められているということもあって、ファン活動は非常に活発である。
製作側も対応機種を追加したりゲーム本編のネタバレを含むコラムを更新したり、瀕死になりながらオリジナルグッズを作ったりと、ファン達の熱い要望に応えている。時折Gセクション社内で開催されるイベントには、狭い屋内に全国から集まった大量のファンがごった返すという大盛況ぶりを見せた。
イベント時や公式サイト更新時に様々な小ネタを仕込んで待つナイトメア・プロジェクトであるが、それに目ざとく反応するファンとの暖かい交流も見え、ゲーム本編に関わりの無い製作スタッフがファン達にネタにされるということもしばしばある。
登場人物(一部)
- 葛木亜莉子(かつらぎ ありこ) (アリス)
- 本作の主人公。夢見がちな高校生であったが、チェシャ猫に導かれ「歪みの国」へと再び足を踏み入れる。
コミカルな突っ込みと明るすぎるキャラクターの所為で「ホラーゲームなのに余り怖くない」と言われてしまう問題児。しかし実は悲劇的な過去を持っていることが作中で徐々に示される。にもかかわらず彼女が歪まずに明るい子に育っている裏には、とある切ない理由がある。
食べるとおいしい。 - チェシャ猫
- 突然アリスの目の前に現れた謎の怪人物。自称「猫」だが、とてもそうは見えない。
全身を隠す灰色のフード付きコートを頭からすっぽりとかぶっており、不気味に白い顔の下半分だけが露わになっている。その大きな口は黄ばんだ鋭い歯をむき出しにして耳元まで裂け、ほとんど常に笑っている。
そんな恐ろしげで不気味な外見だが、プレイ後は愛らしく思えるとユーザーたちからも評判の人気キャラ。
基本的にはアリスの意思には「僕らのアリス、君が望むなら」との台詞とともに絶対に服従する。(一部BAD ENDでは例外あり)
かなりの天然ぼけで、アリスとの掛け合いがまるで漫才のようだと評判。
食べるとおいしい。 - シロウサギ
- 白いワイシャツにグレーのスラックスを穿いている白いうさぎ。
本来は誰よりも優しくアリスに接していた存在だったのだが、歪んでしまったあとのシロウサギの行動は得体の知れない不気味さで多くのプレイヤーを震え上がらせた。 - 女王様
- 薔薇色のドレスに大きな首狩り鎌を持った、ウェーブのかかった金髪ロングヘアーの美少女。年齢はアリスより少し下くらい。
首とアリスが大好きでチェシャ猫のライバル。 - 廃棄くん(アリス命名)
- カビの生えたストロベリージャムパン。造られたものの誰にも食べられることなく賞味期限が切れてしまい廃棄処分にされたが、誰かに食べてもらうという夢を捨てきれていない。その夢のせいで初登場時はやや暴走していたが、歪みの国の住人の中では大分まともな性格で、熱血で情に厚く常識人。
食べると小さくなる。
関連動画
関連静画
関連商品
関連項目
外部リンク
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- ページ番号: 2754670
- リビジョン番号: 2660541
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