百騎兵とは、魔女と百騎兵シリーズに登場するキャラクターである。
概要と百騎兵
魔法生物(マナニア)の一種。シリーズを通してプレイヤーが操作する主人公。
胴体より二回りほど大きな頭、胴体と同じくらいの拳、胴体より二回りほど小さい足とずんぐりむっくりのチンチクリンな体つきをしている。体色は魔女兵同様真っ黒で、瞳はオレンジ。手のツメは三本で、尻に尻尾のようなでっぱりがある。頭部と両手に銀色に青いラインの入った鎧を纏っている。頭部には契約のトーチである魔力の炎が燃えており、これが消えると百騎兵は活動を停止する。頭部ヘルメットと大きな両手、尻尾を含めると雛鳥にみえるようにデザインされている。
人語を理解することはできても、会話することはできない。そのかわり「セルフアサーション」という頷きや否定などの簡単な受け答えはできる。
高い戦闘力を誇り、多くの強敵を薙ぎ倒していく。
刀剣、古塔槍、鈍槌、燭台、槍鎌など多種多様な武器を扱うことができ、敵の弱点に合わせたカスタマイズが可能。
ファセットと呼ばれる衣装を変えることでステータスを大きく変更できる。ファセットごとに得意な武器も変化するので用途に合わせた組合せをする必要がある。
また、戦術トーチカと呼ばれる分身を生み出すことで戦闘や探索を有利に進めることができる。名前に付く数字は召喚コストで、合わせて99までしか召喚できない。
- 1系チビヘイ
小さな分身を生み出す。 - 16系デコイモ
その名の通りデコイを生み出す。 - 26系キャプテル
弱った魔物を捕獲して拠点へ転送する。このとき魔物が落とすアイテムは捕獲でしか手に入らないものである。 - 8系チクボム
時限式の爆弾を設置する。岩などを砕いたり敵を倒すこともできるが、近くにいると当然百騎兵自身もダメージを受ける。 - 0系ジャンピー
ジャンプできる足場になる。 - 42系キャセリオ
固定砲台を設置する。囮としても使える。 - 10系ディアロー
ブーメラン。投げた後に敵にロックオンするとホーミングするため、遮蔽物を回避するように投げることも可能 - 72系ウィクック
偵察用の鳥と召喚。ウィクックをコントロールしているときは百騎兵は行動できない。 - 42系プロテム
百騎兵の能力を底上げするモニュメントを設置。
身体の中はストックストマックと呼ばれる袋(要するに胃袋)のようになっており、フィールドに落ちているアイテムを保存できる。しかし保存したアイテムを取り出せるのは拠点に戻った後で、手に入れたアイテムをすぐに使えないという欠点がある。ストックストマックにアイテムを保持した状態でHPが0になると、ストックストマック内のアイテムをランダムで失ってしまう。さらに後述するギガカロリーとHPがともに0になるとストックストマック内のすべてのアイテムを失ってしまう。せっかく激レアアイテムを手に入れたのに失ってしまったなんてこともあるので注意しよう。また、ストックストマック内の容量も限界があり、満杯になったらアイテムを回収できなくなるため、何らかの方法で空きを作る必要がある。この限界値は百騎兵のレベルと共に上昇していく。
フィールドにいる際には、画面左上にギガカロリーという数値が表示される。これは所謂スタミナ値のようなものでフィールドで活動するために必要なエネルギーであり、初期値が100.00、最小値が0.00である。ただフィールドに立っているだけでも徐々に減っていくほか、歩いたり攻撃したりといった行動を行うと徐々に減少していく。また、HPが減った場合でもギガカロリーが0出ない限りは自動的にHPが回復する。しかしギガカロリーが0になると百騎兵の各ステータスが大幅に弱体化すると共に、フィールドに存在し続けるために代わりにHPを消費しはじめる。この状態でHPも0になるとゲームオーバー、拠点に戻される。したがって、長時間探索を続けるには何らかの方法でギガカロリーを回復する必要がある。
以上がシリーズ共通の設定であり、細かい設定は作品ごとに異なる。
ミデア(魔女と百騎兵)の世界における百騎兵
沼の魔女メタリカが3年間に及ぶ大帝召喚の儀によって魂を見つけ出し、ミデアの世界に召喚された。
偉大なる大魔女ウルカの書き残した魔女ドクトリン曰く、「その風貌、怪鳥の如き。身の丈、山の如し。禍々しい13の眼に、大地を引き裂く4本の剛腕! 騎乗の兵士が如く、颯爽と天駆ける大翼は、大気を震わせ、そのうなり声は、大地を揺るがす。口と股間から火を噴き、その数、百体からなる魔神軍団」らしいが、召喚されたその珍妙な姿はとても伝説の通りとは思えず、メタリカを落胆させた。
余命短いメタリカの「世界を沼で満たす」という野望を実現するために野を越え山越え空間や時すら越えて、立ちふさがる魔物や魔女、外道魔女、そして世界の運命さえも薙ぎ倒していく。
HPがある程度減った敵(ボスは除く)を捕食することでギガカロリーを回復できる。このとき、ストックストマック内にガーベッジというごみアイテムが保存される。敵の種類によって回復するギガカロリーの数値とガーベッジの数が異なる。ガーベッジはゴミキエールというアイテムで消去でき、レアリティがコモンのアイテムも同様にコモンキエールというアイテムで消去できる。
魔女と百騎兵では創作において避けられがちな生理現象をどこまで表現するかに着目し、その線引きに苦労したという。この捕食というコマンドは生命活動を表すためにどうしても加えたかったシステムだという。
ファセットチェンジの際にギガカロリーを消費するため、無意味なチェンジは控えるべきである。
大百騎兵
伝説で語られる百騎兵の姿。実は朧なる神ニケと同一の存在であり、世界を捕食する存在であるが故にウルカたち古の魔女に封印されていた。マーニィことアグニによって使役され、百騎兵とメタリカに襲い掛かる。
百騎兵(鳥形態)
巨大な怪鳥のような姿をした百騎兵の姿。人をつかんで運べるほど大きい。
ケヴァラ(魔女と百騎兵2)の世界における百騎兵
もともとは魔女病の治療を受けるミルムに、アマリエがお守りとして渡していた百騎兵人形。ミルムがチェルカに覚醒した際に魔法生物として誕生した。しかし、生みの親であるチェルカよりもアマリエの指示を優先する。
今作では「百通りの戦術を使いこなすもの」として語られている。
基本的なデザインは前作と変わらないが、首には赤いリボンの代わりに赤いスカーフを巻いており、頭頂部の青い炎が魔女と同様の第三の瞳としての機能を持つようになった。また、ミルムが百騎兵人形につけた名前(百騎兵のデフォルトネーム)が"クロ"であるなど前作プレイヤーならニヤリとするような演出がある。
ファセットチェンジでギガカロリーを消費しなくなり、チェンジのよる戦略の持たせ方が高まった。
病や医者をコンセプトにしている今作では、捕食の代わりにオペタイムと呼ばれる方法でギガカロリーを回復できる。5撃目の攻撃のあとの追加攻撃であり、この攻撃で敵を倒すとギガカロリーとAPを回復できる。演出は捕食と似ているが、こちらはガーベッジが発生しない。ガーベッジというアイテムが存在しないためゴミキエールなどのアイテムも存在せず、かわりにガーベッジ内の任意のアイテムを消化することでギガカロリーに変換し、ストックストマックを空けることができるようになった。
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