芦別市とは、北海道中部に位置し、空知総合振興局に属する市である。
基本データ
- 面積……865.04km²
- 総人口……11,553人 (住民基本台帳人口、2024年1月31日)
- 人口密度……13.4人/km²
- 隣接自治体……深川市、赤平市、歌志内市、美唄市、三笠市、夕張市、旭川市、富良野市、上川郡美瑛町、空知郡上砂川町、奈井江町、南富良野町、中富良野町
- 市の木……ミズナラ
- 市の花……ユリ
- 市の鳥……シジュウカラ
概要
北海道のほぼ中央辺りにある、13もの自治体と接する市。市名の由来はアイヌ語で「ハシュペッ(灌木の中を流れる川)」もしくは「アシペッ(立つ川)」とされる。
広大な面積を持ち、その9割弱が森林という、非常に自然豊かな町。
内陸でしかも盆地のため、昼夜と季節ごとの寒暖差が大きく、夏冬の気温差は60℃近くにもなる。
明治時代から石炭の採掘で栄え、昭和の時代に入り炭鉱の閉鎖が相次ぐようになってからは観光業に力を入れるようになった。
満天の星空が見えることから「星の降る里」を名乗り、プロモーションを行っている。
最寄りの空港は旭川空港と新千歳空港。現在、旭川空港へ行くには北海道道4号旭川芦別線を経由する必要があるが、国道452号未開通区間が開通した場合、空港へのアクセスが格段に良くなる。
札幌市から車で1時間40分ほど。JRは根室本線芦別駅[1]下車、バスは都市間バスが随時運行中。
過疎化が進み、30ほどの学校が廃校を余儀なくされている。撤退したレジャー施設や消滅した集落もあるなど、市内は寂しい景色が広がる。
水稲や馬鈴薯、メロン、食用ユリ、カボチャ、牛乳、バター、チーズなどが主な特産品。また、ジンギスカンや豚丼のタレでお馴染みの株式会社ソラチが芦別に本社を置いている。
ガタタンという、満州料理をアレンジした具だくさんでとろみのあるスープ料理がご当地グルメで、ガタタンラーメンやガタタンチャーハン、石焼ガタタンなどのバリエーションがある。
三本ナラという、2000年に市の指定文化財に登録された、3本並んだミズナラの巨木がある新城仙台山という丘からは新城町の景観を一望できる。残念ながら3本のうち1本は2021年8月の暴風で折れてしまった。
アシボーという、芦別の「アシ」と防犯の「ボー(ボウ)」が名前の由来になっている、星をモチーフとした芦別警察署のマスコットキャラクターが代表的なゆるキャラ。
主な観光スポット
- カナディアンワールド……赤毛のアンの世界を再現した、メルヘンチックな公園。
- 星の降る里 百年記念館……芦別開拓100年を記念して建てられた施設で、昔の生活や炭鉱の様子などが学べる。
- 芦別温泉……温泉に美肌成分が豊富に含まれていることから「化粧の湯」と言われている。
- 三段滝……三段の岩盤を豪快に流れ落ちる滝。駐車場とトイレが完備してあるので休憩スポットとして利用するドライバーも多い。
- 上金剛山展望台……標高314mの山頂からは市街地が一望できる。
- 黄金水松……推定樹齢1700年以上のイチイの木。北海道指定文化財。
- 夫婦滝……2本の別々の川が同じ合流地に流れ落ちていることから命名された、涼しげで穏やかな滝。
- 空知大滝……「ソラプチ」という、「滝がごちゃごちゃ落ちている」ことを意味するアイヌ語が名前の由来となった由緒ある滝。
- 新城峠……広々とした空間に広がる丘陵地帯。朝は雲海や朝焼け、夜は星空が輝く。7月にはジャガイモの花で一面が白く染まる。
- 北海道大観音……高さ88mの観音像。元々は北の京・芦別の一施設であったが、現在は宗教法人「天徳育成会」によって管理されている。
関連動画
関連静画
関連リンク
関連項目
脚注
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