詠矢空希とは、『とある魔術の禁書目録』、およびその派生作品に登場する能力者である。
というのは嘘で、本当は『とある魔術の禁書目録』(『とある科学の超電磁砲』)の二次創作に登場するキャラクター。2ちゃんねる・ニュース速報VIP板に立てられたSS、『御坂「……?(誰よアイツ……見ない顔ね……)」』で登場した。
SSが投稿されたのは2011年9月21日。初めはあまりの厨二病っぷりにスレ内は荒れに荒れ、叩かれた作者が投げ出す形で(多分)強制終了。だが、傑出した厨二SSとしてVIPPERに多大なインパクトを与え、幾度となく有志が再投稿(再放送)し知名度が広まった。また、この詠矢空希を主人公に第三者が書いた三次創作SSも数多く登場している。
ニュース速報VIP板のSSでは基本的にオリジナルキャラクターが不毛だが(というか嫌われる傾向にある)、非常に特徴的なキャラクター性から、別の方向で人気が出た希有かつある意味不幸なキャラ。現在では、キャラ設定が整っており、その他諸々もネタとして潤っていることから、『とある』の原作に登場してもおかしくないほどのクオリティとも評されている。
いやー、これが人物像かー
名前は「空気を読め」から。好奇心旺盛で理屈っぽい性格の高校生。それが原因かどうかはわからないが、本人曰く友達はいないらしい。レベル0の無能力者だが、学園での正式な測定はされていない。
作中では身長や体重は明かされていないものの、御坂美琴が彼の特徴として「背格好からして、多分高校生ぐらいかなあ…」 と言っていることから、高校生としては標準的な体形だと思われる。容姿は「黒縁メガネで眉毛が太い」らしい。
言語センスには定評があり、下記名言に代表されるような、数々の独創的な台詞を生み出した。
好奇心旺盛な性格からか科学や刑法に造詣があり、さらに頭の回転も速い。初対面の相手の能力とその弱点を寸時に見破る高い洞察力も兼ね備えている。格闘技にも心得があり、白井黒子の投げ技を回避したり、攻撃をかわしながら上段正拳(寸止め)を使用するなど、高い戦闘能力も見せる。
俺はこの能力を「絶対反論」(マジレス)と名づけた!
設定ではレベル0だが、特殊な能力を持っている。能力名は「絶対反論(マジレス)」。自身の科学知識や計算力をもって論証を立てることにより、レベルに関係なく相手の能力を変質させることができる。劇中では、美琴の電撃を事実上無力化したり、能力そのものを発動できない状態にさせた。交戦時は、この能力と格闘スキルを併用しながら戦う。
特長は、相手の能力を無力化、または弱体化できる点。また、論理を駆使して相手を状態異常に陥らせるという、攻勢の使い方も。設定上は、相手を論理によって否定できればその時点で「絶対反論」が発動するので、上位レベルの能力者とも実質互角以上に渡り合える可能性がある。
弱点は、論証が弱い(論拠が薄い)場合、または敵を理屈で分析できない場合、能力がうまく発動しないこと。本質的に、相手側の情報を得ることで初めて力を発揮する「後の先」タイプの能力であるため、安易に活用することはできない。また、空希の声が聞こえない状態(耳栓など)では、「絶対反論」の影響を受けないのではないか、という指摘もある。
・・・俺の名言は?
作中の言い回しがとても厨二的魅力的なため、多数の名言が残っている。
- 「いや、よくないっしょ。刑法的に」
自販機にケリを入れている御坂美琴を咎める際の一言。
よく「いや、よくないっしょ。○○的に」といった使い方をされる。 - 「とりあえず、今の段階では『やだね』だ」
白井黒子に連行されることを拒むときの一言。
言い回しもよく使い勝手がとても良いため、使われることがとても多い。 - 「具体的な症状としては、大量の冷や汗、動悸、振戦、譫妄!!」
詠矢の能力、「絶対反論」を使用した際の一言。 - 「そして、おれはこの力をこう名付けた。絶対反論(マ ジ レ ス)と!!!! 」
自分の能力に名前をつけた際の一言。
白井黒子曰く、「最悪のネーミングセンス」 - 「どっせい!上段正拳!!」
詠矢を語る際に欠かせない技。
結局は寸止めで終わったが、その威力は計り知れない。
いやー、VIP側の人間っていつもそう言うんだよねえ
このようなとても厨二臭い魅力的なキャラクターなためか、VIPでは晒し上げとして何度も再放送が行われている。
その頻度は、静岡のキテレツ大百科並みの回数。
しかし、それを全員のVIPPERが快く思っているわけではないため、過度な再放送は控えよう。
いや、よくないっしょ。ライバル的に
ちなみに、詠矢空希のライバルキャラとして「龍崎透」という人物がいる。
安価で作られただけの存在であり、本編や外伝(下記)に登場するわけではないが、その設定の充実さから、登場を強く望む声も多い。
「龍崎透」とは別に、2012年2月中旬辺りにVIPのSSで生まれたオリキャラ、「双葉咲」というキャラクターも確認されている。本編とは異なるパラレルワールドで、詠矢の能力の影響を受けた御坂を介抱する白井黒子の代替として登場した。わずかな間ではあったが、空希と直接対決した仲であるため、これから放送されるであろう「三期」や「劇場版」の登場が見込まれている。
どっせい!外伝作品!!
この詠矢空希シリーズには以下のような続きがある。
落下後、運良く木がクッションとなり生存した彼が帰宅先の学生寮でインデックスと出会い事件に巻き込まれていく(通称:外伝)ストーリーと 御坂との邂逅直後、世界がループしていることに気付き定められた運命から離脱し一方通行や妹達と関わっていく(通称:二期)ストーリーがある。 前者は2011/09/24にSS速報で、後者は2011/10/15にVIPで放送が行われた。 どちらも本家の>>1が執筆しているものではないが根強いファンは多く、 設定や展開を練り直した再構成や続編である3期、完全版である映画版などを希望する声も聞かれる。 外伝と二期では彼の能力や性格に若干の相違はみられるものの、基本的には大元となった詠矢空希と大差はない。
持ち前の実力は遺憾なく発揮され、外伝では謎の力に目覚めステイルと神裂を圧倒し、二期では論証により一方通行の能力を打ち破るなどの活躍をみせる。 今後の展開に多くの期待が寄せられているのは言うまでもないだろう。
さらに2011/12/30にVIPで放送されたプロローグ版では彼(彼女?)がまどか☆マギカの世界にて魔法少女であったことが判明。 能力はそのままだが性別は女性となっており、さらに名前は詠矢希空(ヨメヤ ミソラ)、外見は藍色のショートカットで眼鏡をかけた赤目の少女となっていた。 学年は中学二年生であったがQBのデータベース上に記録があったことから彼(彼女?)も正式な契約を経て魔法少女になったものと思われる。 ふとした誤解から暁美ほむら、巴マミと敵対するもお菓子の魔女シャルロッテの孵化により戦闘は一時中断、 巴マミと共闘し彼女を窮地を救ったもののシャルロッテに頭部を食いちぎられ死亡した。 しかしながら謎の世界にて謎の人物により導かれ蘇生。行き着いた先はとあるシリーズの世界であり、同時に性別転換を果たし本編へと繋がっていく。
さる2012/01/04、満を持して本編作者と思われる>>1がSS速報にて正式な続編を執筆開始。 詠矢がループした世界を自覚する『二期』との混同を避けるためこちらは『本編二期』と呼ばれている。 空中から落下し死を覚悟していた詠矢であったが、たまたま一方通行と打ち止めの頭上へと落下したため、彼の能力にて事なきを得る。 その度、上条との出会いを果たすが成り行きのまま炎を扱う魔術師と戦闘に突入。 苦戦を強いられるも幻想殺しと絶対反論のコラボレーションにより敵を退け無事に生還した。 後日、偶然通りがかった路地裏で不良に絡まれる佐天を目撃し助けに入る。 複数の武装者や能力者が襲い掛かるも、度重なる強敵との実戦で経験を積んだ詠矢の相手にはならず容易く蹴散らされた。
ファンの間では、二期の続きの「三期」や、「劇場版」などの放送にも期待が掛かっている。
はーい、関連項目お待ちどう!
この記事を見て詠矢サンから一言
詠矢「つまんねー記事だったなー・・・」
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