グランド・セフト・オート・バイスシティ(Grand Theft Auto Vice City)は、アメリカの「Rockstar Games」が販売しているクライムアクションゲームである。略称はGTAVC。
概要
GTAVCはGTAシリーズの4作目にあたる作品で、2002年10月にプレイステーション2で発売、日本では2004年5月にPS2日本版が発売された。
前作を上回る自由度の高さで人気を博し、全世界で1750万本を売り上げてギネスに登録された。この記録は、続編の『GTASA』に次いでシリーズ第4位である。
1986年の「バイスシティ」を舞台に、主人公トミー・ヴェルセッティが、どん底から頂点へと登りつめるまでを描く。
システム・変更点
基本的な操作やエンジンは前作を踏襲しているが、大きく変更された面もある。
主なものは以下の通り。なお、シリーズ中でも特に大きな変更であるといわれるものは、太字で表記する。
- バイク・ヘリコプターの追加(これらに乗れるようになったのは今作から)
- 洋服店に入ることで衣装変更が可能
- 店や隠れ家の複数購入
- ガラス越しに銃撃することで、車内の人間にダメージを与えられる
- ピザ配達ミッション追加
- 私服警官登場
舞台・設定
舞台のバイスシティは、直訳すれば「悪徳の街」。その名の通り、娯楽と腐敗に満ち溢れた人口180万人の大都市である。
モデルは、同年代のフロリダ州マイアミ。同地を舞台にしてマフィアの生き様を描いた映画『スカーフェイス』や、刑事2人の活躍を描いた人気ドラマ『マイアミバイス』の影響を色濃く受けている。
3つの島に分かれているリバティーシティや、大きく分けて3つの都市が存在するサンアンドレアスと違い、2つの巨大な島が隣接して都市を形成している。はじめの方は西側の島で、後半は東側で主に活躍することになる。
今作の主人公トミーは、もともとはリバティーシティの一大勢力「フォレッリファミリー」の一員だったが、今作オープニングで麻薬取引のためにこの街に派遣されてきた。
なお、今作の2年前を描いた『GTAVCS』もこの街を舞台としている。主人公は、今作のオープニングで蜂の巣にされるヴィクター・ヴァンス。
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