- oink:豚の鳴き声をあらわす英語圏の擬音。書くと簡単そうだがブタに似せて発声しようとすると結構難しい。
- OinK:Only in Korea の略。韓国でしかありえない(珍事)という意味でよく使われる。本稿で解説。
- KQクオリティの事。Only IN Keikyuだから。見れば解る。
本稿では2を扱う。
概要
OINKが発祥した経緯はローンスター問題の頃からである[1]。
これはアメリカの投資ファンドであるローンスター社が2003年に、1997年に発生したアジア通貨危機の影響を受けて破綻寸前となっていた韓国外換銀行を買収、リストラ等の経営改革を行い黒字化させ、一番脂が乗り切ったときに売却して利益を回収しようとした所、外換銀行を不当な低価格で買収・脱税した容疑及び外貨密搬入の容疑で韓国検察当局に強制家宅捜索を受けた事件で、この事件により韓国への投資は危険と言う話が広まり、後の韓国経済危機の加速を進行させる要因の1つとなった。
つまり、韓国の赤字銀行をローンスター社が買いとって立て直し、企業利益を出してきた頃になって、いきなり韓国が「安く買い取って経営を健全化させた、こんなことを(外国企業が)するはずがない。これは脱法行為とそのお目こぼしで黒字になったに違いない!」と難癖をつけ、「我国の企業を不当に安く買った疑惑」「脱税疑惑」「マネーロンダリング疑惑」といった令状をでっち上げてローンスター社に(国策)捜査を行い、ローンスター社が身銭を切って築いた利益を政府が強奪してしてしまったのである。
こういった「不当な国策捜査による他国企業の収奪」、日本風にいえば「庇を貸したら母屋を証文ごと奪われた」行為は他のまともな、というより名誉ある先進諸国ではまず起こりえない事件であったため、外国人投資家が『韓国でしか起こりえない(ほど浅ましい行為)』と、皮肉をこめてOnly in Korea(OinK)といったのが始まりだとされている。
この事件とOinKの意味が紹介されて以降、韓国における「予想の斜め上を行く」出来事を指してこの単語が使われるようになった。
現代で言う代表的なOinKは2007年に起きたHebei Spirit号原油流出事故に対する韓国の国ぐるみの逆転賠償(1)、日本統治時代に日本に協力した者(親日反民族行為)の財産を没収する「親日反民族行為者財産の国家帰属に関する特別法」(2)の制定、あるいは2007年のF-15Kのマンホール墜落事故などに代表される韓国軍の事故(3)などが挙げられる。
- 香港船籍の重油タンカーHebei Spirit号と韓国船籍のサムスン重工業クレーン船が接触し、Hebei Spirit号の原油が大量に流出した事故。クレーン船の曳き船に明らかな重大過失があったにも関わらず、半国営企業サムスンが保険代の支払いで傾くことを恐れた韓国政府が当局と共謀し、2審で証拠を捏造して香港とインド(船長)とイギリス(保険会社)に謝罪と賠償の責任があるという主張を可決させた。露骨な判決結果に海外の主要海運団体が反発し、海運国家として信用を決定的に失った事件。まさにOnly in Korea。
- 盧武鉉政権が(人気取りのために)採択した自称法律。現代における法治国家の多くでは法の不遡及(その法律が出来る以前の当該犯罪に対しては罪に問わないとする考え)が当たり前であるが、この法律は親日反民族行為(通称親日罪)に当たる行為をした者を直接の先祖に持っていた場合、現在居住している土地や財産を韓国政府に(無償で)帰属させなければならないとしている。実際2009年までにこの法律により「親日的」とされた人物の財産など総額約110億円分を韓国政府に帰属させたという。まさにOinK。
(ちなみに法律第1項には「蓄財した財産を国家の所有とすることで、正義を具現し、民族精気を打ち立てることを目的とする」とか。) - アメリカの戦闘爆撃機F-15E(愛称ストライクイーグル)の韓国ライセンス品であるF-15Kが基地内でマンホールを踏みぬいて主翼を折った事故。雑な機体運用もさることながら、空軍基地の設計からして常識的にありえない(通常そのような事故を防ぐためマンホール等は脇に作る)ことから、様々な方面から失笑を買った。他にも韓国陸海空軍には(残念な方向の)逸話が伝わっている。
脚注
- 12
- 0pt