BEYBLADE Xとは、タカラトミーから発売している現代版のベーゴマである。
概要
2023年7月18日に展開された第4世代ベイブレード。「爆転シュート ベイブレード」からのカスタマイズ、「メタルファイト ベイブレード」のメタル、「ベイブレードバースト」のバーストの歴代の集大成となっている、更に専用スタジアムにより「X(エクストリーム)ダッシュ」という超加速が可能である。
月刊コロコロコミック2023年7月号から、原作:河本ほむら・武野光、漫画:出水ぽすかで漫画版が連載スタート。
新機能 X(エクストリーム)ダッシュ
ベイブレードXのスタジアム外周(後発のダブルエクストリームでは内周にも)は「エクストリームライン」と呼ばれる内側にギザギザがついた輪で囲まれており、このギザギザに個々のベイブレードXが搭載している歯車が噛み合う事で、Xダッシュと呼ばれる急加速が発生するようになっている。急加速したベイはエクストリームラインに沿って走ったのち、終端からスタジアム中央に向かって突進するようになっている。これによりベイブレード同士の激しい衝突が従来のシリーズと比べてかなり発生しやすく、よりエキサイティングな試合を楽しめる。
Xダッシュについては歯車部分に該当するビット(軸)の径の大きさで高速、または低速の設定ができ、攻撃的、継続的なXダッシュの戦略が立てられる。
スタジアムは大部分がカバーで覆われているが、Xダッシュした先は低い壁になっており、理想的なXダッシュを決めれば相手のベイを場外ホームランしてしまう事ができる。この勝ち方はエクストリームフィニッシュと呼ばれ、他の勝ち方よりも高い得点が与えられているので、今までよりもアグレッシブな戦い方へのインセンティブが大きくなっている。
ベイブレードXのパーツ構成
上段の接触部でありベイブレードの顔でもある「ブレード」、中段の高さ等に関わる「ラチェット」、下段の地面と接触する部分である「ビット」の3パーツから成る。
ブレード部分は相手のベイと主に衝突する部位であり、またベイ全体の重量の大半を締めているので、性能面での重要度が高い。熱心な愛好家の中には、製造時の微妙な個体差に着目して極力重く重心バランスの良い個体を求め、複数の同じブレードを買い集め厳選を行う者もいる。
ラチェットによりベイの高さを上下させられるが、これもまた一定の意味がある。ここに相手のブレードが衝突する事がバースト(ベイが対戦中に分離する負け方の事)発生の原因になる事が多いため、アタックやディフェンスの観点だとベイは低ければ低いほど良い事になる。ただし低くなったベイはブレードが地面と擦りやすくなり、スタミナ勝負になった場合に競り負けやすくなってしまう為、一概にどちらがベストとは言えないようになっている。
ビットによって接地部分の形状が異なり、シュートしたベイの軌道とスタミナに大きく影響してくる。Xダッシュを引き起こす歯車もビットに搭載されており、この形状の差異によってXダッシュの発生率や速度、スタミナ消耗量が変化する。
今までのシリーズでスタミナ(持久)タイプの構成が強力だった事を踏まえてか、アタックタイプほど重量やバースト耐性が強くなるようデザインされている傾向が見られる。
クロスオーバー
ベイブレードバーストの時代にもあった旧シリーズの復刻が今回も行われており、第一弾としてドランザーS(スパイラル)のX対応版が販売された。復刻対象を決める投票企画では言わずと知れた伝説的機体トライピオが組織票圧倒的人気により初代シリーズ内で1位に輝いており、その特徴的過ぎる形状で開発チームを悩ませている。
コロコロ連載作品なのもあり、デュエルマスターズでコラボカードが登場している。
フリーレン構文
葬送のフリーレンと運命の巻戻士のクロスオーバー漫画が公式に公開されている(関連リンク参照)
こちらのワンシーンの「わたしはエルフだから人間のことがよくわからなくて(中略)その途中で"ベイブレードX"を知ったんだよ。」と言うセリフが無理矢理コラボレーションや二次創作をやる導入としての都合の良さからかSNS上でウけ、コラ画像やファンアートの題材として盛り上がった。
この漫画は運命の巻戻士の作者によるもので、フリーレンの設定をうまくギャグに落とし込みつつ運命の巻戻士の方のギミックも取り込んだ意欲作となっている。一方ベイブレードXの扱いはなんか怪しく、スーパービーダマンのような往年の荒唐無稽な漫画ホビーのような描写がされており、一周回って面白くなっている(ベイブレードXの漫画・アニメ版は硬派で現代的な作りなので、ギャップがすごい)
漫画・アニメ
プロに憧れる主人公(?)風見バードが謎の男仮面Xと出会い、後から加わる七色マルチともども3人チームで厳しいプロの世界へと身を投じていくストーリー。月間連載の漫画版はテンポが非常に良く、一方尺の長いアニメ版では漫画で出来なかったキャラクターの掘り下げが大幅に追加されている。アニメ版はYoutubeの公式チャンネルで既にテレビ放映されたぶんも視聴できる。
関連動画
関連リンク
関連項目
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