SCP財団日本支部とは、創作サイト「SCP Foundation(SCP財団)」の日本国内の支部サイトである。
「SCP Foundation」については当該記事を参照するとして、ここでは日本支部について解説する。
概要
異常な物体、生命を確保し、収容し、保護をするSCP財団。それはアメリカを本家としたサイトであった。
日本国内ではふたば☆ちゃんねるでかのSCP-173の画像が話題となり、「SCP Containment Breach」というゲームを通じてSCP財団という存在に気づく事となった。
SCPという存在に魅了された者たちによって、本家記事の翻訳に着手するようになり、2013年6月に「非公式日本語訳wiki」が生まれ、有志の手によって翻訳が進むようになった。そんな中、ふたばのimgスレッドにてオリジナルのSCPを創作する者たちが生まれ、そういった熱意を受けてか、Dr_Devan[1]によってwikidotにJPの原型が立ち上がった。
しかしDr_Devanの「SCP-JPを公式にするために非公式日本語Wikiを譲渡してほしい」という提案に多くのスレッド住民が反発。一度は頓挫するかと思われたが、imgスレッドでオリジナルのSCPを創作していた管理者の一人、ChesireCheeseによってSCP-JPをオリジナルの創作を中心として扱い、共存あるいは徐々に合併の道へ進む方向と決められた。ここからサイトメンバーが集まり、創作が続けられた。
この合併のすったもんだが原因で本家からは無断でモジュールを設置したという嫌疑をかけられ本家から公式化が認められなかったりしていたのだが、2013年12月にようやく公式のサイトとして認められた。ロシア、韓国、中国、フランス、ポーランド、スペイン、タイに続く8番目の支部となったのである。
だがこの時点でも非公式日本語訳Wikiとの合併はクリエイティブ・コモンズというものに対する理解の浅さや、翻訳Wikiでのライセンス問題などが絡み、また「人が増えている状況で今閉じるべきではない」として当面の間は共存していく方向となった。非公式日本語訳Wikiとの完全な合併が行われ、創作と翻訳が合わさった現在のスタイルになったのは2017年になってからである。こういった経緯から、ライセンス関連はサイト内においてはどの支部よりもかなり厳格で、本部で採用されていていてもライセンス違反が認められれば日本支部では翻訳記事の画像も容赦なく削除されたりする。
創作の勢いはどの支部よりも早く、本部を除けば最初にシリーズII(1000-JP以降)に入ったのもシリーズIII(2000-JP以降)に入ったのも日本支部[2]である。Anomalousアイテムにおいてもその総数は800近くにも登る。この創作ペースの速さ故に本部からも「日本にはSCPを生み出すSCPがいるんじゃないのか」とか言われるほどであった。近年は中国支部に追いつかれつつあるが。
創作の勢いはとどまることを知らず、TRPGの発刊やSCP財団オンリー同人イベント「収容違反インシデント」の開催やSCPオブジェクトの紹介を行うVtuber、ライトノベルやコミックアンソロジーまで生まれるに至る(ただしこれらは二次創作の扱いとなるが)。
日本支部における本部との違い
財団本部とはフランス支部や韓国語wikiほどではないにしても、細かいところで差別化されている部分がある
- サイトや施設などのナンバリング
- 収容施設であるサイトはそれぞれサイト-17やサイト-19などのようにナンバーが割り振られているが、日本支部では4桁で、上2桁が「81」で始まるナンバーが割り振られる事が多い(例:サイト-81XX)。これは日本の国際電話番号が由来となっている。ただしこれも執筆上のルールとして制定されているというものではなく、書く人によって委ねられる部分である。
- 機動部隊の扱い
- 本部では要注意団体同様の制定ルールが決められており、一定の基準が満たされないと正式に機動部隊として扱われない(あるいは予備機動部隊などのサブ的立場)のだが、日本支部にはそういったルールはなく、オブジェクトに対するかなり限定的なチームとして編成されている(本部では科学や生物・認識災害などジャンルに合わせた機動部隊が編成されることがほとんど)。反面、オブジェクトの性質に合わせたユニークなネーミングが多いのも特徴である。日本支部ではいろはや甲乙丙などの十干を頭にナンバーが割り振られる。
- 日本支部理事会
- 日本支部における司令官・監督官。日本支部サイト管理官の上かつO5評議会よりは下のポジション。日本支部での運営を評価し、O5評議会と連絡を取り合う。7人の理事によって構成されており、それぞれに専用の名前(獅子・升・千鳥・稲妻・鳳林・若山・鵺)が割り当てられる。もちろんこれも執筆上のルールとして制定されているわけではないので設定を入れるのも入れないのも執筆者次第。
日本支部の要注意団体
詳細は、記事「要注意団体(SCP)」を参照。
財団支部では本部以外にもそれぞれの支部にいくつかの要注意団体が存在しており、それぞれが独自の形で活動している。日本支部においては「要注意団体-JP
」としてまとめられているが、要注意団体の要件を満たしていない、あるいは満たしていても要注意団体入りしてない「準要注意団体」もかなり多い。
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関連項目
関連リンク
脚注
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