ニコニコ大百科

どうなんだろ・・・？
個人的には目的と手段が逆転しているようにも見えるんだよな
ヤンもカイザーも最終的な目的はある
彼らが軍人として戦うのは各々の目指す目的のためだろ
みんなそうだ何かを成すために戦ったり権謀術数を張り巡らせてる

だがコイツは「なんで政治家をやってるのか？」と考えると
「政治をするために政治をしている」ように見えるんだよね
「国を良くする」とか「支配者になりたい」とか「金儲けしたい」みたいな理由じゃなく
政治ができるから政治家をしていて政治をするために権力を手に入れようとしているような・・・
だからカイザーもヤンすらもトリューニヒトの思惑に翻弄され続けたんだろうと思う
何らかの目的があると踏んで彼の行動を読もうとすれば読もうとするほどドツボにはまるのも頷ける

一応、1巻の時点で「帝国を打倒した首相は自分こそふさわしい」って思ってるから、ラインハルトと同じく宇宙を手に入れるが目的でいいんじゃないかな。
ただ、そのための手段は問わない。いやまあ、手段に固執してるやつは銀河統一なんてできないだろうけど、トリューニヒトの場合圧倒的に問わない。ある意味正しく「高度の柔軟性を保ちつつ臨機応変に」をやりすぎなレベルで実行してる、みたいな。

どうだろう、ラインハルトと違ってその発言は目的というより希望レベルといった感があるな。

ラインハルトみたいに現体制の妥当、宇宙を支配すること自体が目標なのではなくて、
「帝国を打倒した人物」という名誉があるなら自分が手に入れたい、という名誉欲・権勢欲の類。

まぁでも根本的に何で全てを握りたいのかと言うと、ラインハルトみたいに弱いことが
耐えられないまたはキルヒアイスとの約束のようなロマンでもなく、ルビンスキーや
ド・ヴィリエみたいな陰謀を巡らせること自体が好きとかではなく、登山と同じく
「ただそこに権力があるから」なんだろうね。

で、楽勝だと思っていたらロイエンタールと言うクレバスに落ちた。

俗物だからこそしぶといキャラだよな。
ただ、ロイエンタールとか相性が悪すぎたが。

実際のところ同盟が完全に詰んだのはアムリッツァのせいなので
権力を握った時にはもうどうすることもできなかった哀れな人だと思った
アムリッツァ後の最高評議会議長とか罰ゲームでしかないんだよなあ

……
まあ後世の歴史家にはそういう見方をする人もいたかも知れないね、うん

>>245
「理念が欠如（してるように見える）」のはそのとおりだが、「俗物」かというと、違和感を覚える。

「愛人囲い、財貨溜め込み、美食貪り悦に入るトリュー二ヒト」は、なにか違う。
きっとトリューニヒト邸は豪邸ではあっても、特有の「薄ら寒さ」が漂っているのだと思う。
ラストシーン、ロイエンタールの「矜持」と対比されがちの「卑しさ」だが、本当は対比ですらない、全く異質の個性の邂逅で、あの卑しさすら、ロイエンタールの「矜持ごっこ」に付き合ってあげているだけ、
「ロイエンタールが無意識下で欲していた、卑しい身中の虫役」を演じてあげただけ、
無数の「貌」の一つに過ぎないという気すらしている。

いかなる相手の欲望も瞬時に嗅ぎ分け、即同化して篭絡してしまえるのに、
自身は何者でもなく、何者にもなれないあの圧倒的な無貌性、まさに銀河のカオナシ。

原作ではあんまり好きでもなかった議長閣下が大好きになったのは石塚さんのおかげでした

先代が逝ってしまった

トリューニヒト人気のほぼ半分は石塚氏の手柄だったと思う。美声の中にある悪意をちゃんと
出せないと、アニメでは薄いキャラで終わったかもしれない。アニメ先行の自分でも「コイツは
ギレン以上のタマだ」ってことに直ぐ気付けた。

残り半分は道原かつみか

運昇さん訃報でオーキド博士でなくまっさきに何故か議長閣下が浮かんでしまった・・・
かつみ版トリューニヒトは見た目麗しい素敵な紳士で
確かにあの顔で渋い声で演説されたらみんな騙されるわな

>>248
カイザーに対する侮辱も全く本心ではないんだろう
ロイエンタールに併せるように自分の「貌」を反ラインハルトに変えただけで・・・
その場その場で都合のいい貌に変え続けてきていた感じ
そんなんだからロイエンタールがカイザーへの忠誠心を持ったまま反乱起こしたとか理解できなかったんだろうな
だってトリューニヒトの言ってることロイエンタールの帝国批判と大差ないし
相手が言ってることをそのまま返しただけなのに射殺されるとはそりゃ恨み言も言いたくなる

旧アニメは原作のイメージからすると10歳くらい老けた見た目してるし普段から胡散臭い雰囲気がちょっと強く出ちゃってるんだけど、それでもあの見た目と運昇さんの演技は大好きだった

立ち回り方は天才どころか悪魔的とも言えたけど、さすがにロイエンタールみたいなタイプの人間（の生き方や胸中）までは
想定外としか言いようがなかったよな。同盟ではああいうタイプに絶対巡り合えなかったと思うから
合わせようもないし、地雷踏んだ件も「何で！？」で頭が一杯だったろうな

政治的な能力という意味で有能か無能かは不明だが、帝国進行作戦では反対の姿勢をとったり、救国軍事会議のクーデターや同盟が滅んでも自分は生き残る道を選んだり
そういった嗅覚に関しては間違いなくヤンとかよりも上

唯一の例外がロイエンタールという人間を見抜けなかったこと
トリューニヒトの価値観ではロイエンタールのような屈折した価値観を理解できなかったんだろうなあ

まあ、専制君主制の臣下の思想を民主主義体制化で自分の言論で生き残って来た人間に察しろという方が無理があるかと

あの場面においてはロイエンタールの方が余程屈折した変人だから、究極の俗人であるトリューニヒトが読み間違えたのは仕方なかったかなと
見方によってはヤンやルビンスキーでも敵わない作中最強格の人物だとは思うけど

個人的には、こいつはわりと本心からラインハルトを侮辱したんだと思ってる
トリューニヒト「皇帝は俺のこと大っ嫌いなんだろうけどｗｗｗ生命と財産を保証すると約束しちゃったからｗｗｗ俺のこと粛清も暗殺もできないｗｗｗそんな約束を律儀に守るのがしょせん坊やの限界ｗｗｗ俺は嫌いなやつは私兵を使って抹殺してきたけどなｗｗｗ」
ロイエンタール「だったら俺がおまえを抹殺してやんよ！」
トリューニヒト「おまえは皇帝の私兵じゃないだろ...何故...?」

ロイエンタールって不穏な言動する割に政治行政は穏健柔軟寛容だし
お前気に入らないから死ね的な暴君行動はないとタカをくくったのもあるんでね
出立前に捕らえるだけで殺してないのもある
ロイエンタール政権にトリューニヒトが邪魔ならそこで殺すべきなんだよな
個人としても政治家としても意味不明に思えたんじゃないか

仮面ライダーの新作の主人公が
トリューニヒトレベルで口が上手くて
尚且つ最前線で戦うキャラで草

オーベルシュタインですらその怪物ぶりを過小評価している気配があるんだよね。本心と能力を察知していたら新王朝を腐らせる可能性の高い人物として真っ先に排除対象にしていてもおかしくない。

まあ、彼を新領土に送る人事案に反対しないところを見るとロイエンタールが殺害するということを見抜いていたのかもしれないが。

本当に他人の人柄に酔いしれる程に惚れ込んだ経験が無ければ
ロイエンタールの心理は決して理解できないだろうねえ
トリューニヒトは絶えず他人を値踏みして生きてきたような人だし

インタビューによると原作者は「ブッシュ・ジュニア」みたいに有力な政治家一族みたいな風に考えてたみたいだけど、個人的にはあんまり政治に関係ないとこの出身なイメージがある
裕福な家の出で本人のスペックもそこそこ優秀だから、本心からやりがいを感じるものがなく、中学か高校あたりで学生運動に参加して「政治って面白！」とそっちの世界に入っていったみたいな……
もちろん、「政治を愉しむ」こと自体が目的なわけだから、主義主張なんかどうでもいいし、自分を支える派閥も「政治を続けるため」であるのなら見捨てて帝国に寝返るのも躊躇するほどのことではない、みたいな

>>257
実際現実でも民主主義国家とそうじゃない国家で生きた人間の価値観って全然違うしな

超合理的に自分に必ず利が出るように生きてきたけどロイエンタールの理不尽には敵わなかったよ…

自分の利を常に優先してきた男だから
利害を超えた忠誠心なんてもの理解もできなければ考えることもできなかった
ロイエンタールの本心を理解していたらあの場でカイザーの尊厳に汚物をつける言動はしなかったろう

理屈（合法的な手段）じゃ倒せないからなあ。

救国軍事クーデターとか、非合法でも殺せなかったけどな

いわゆる何かを良くしようと言う善意では無理。必ずカウンター（もう一つの正義）があって
そっちに上手く乗る。死期が近づいたロイエンタールに残されていたのは忠誠心だけ。忠誠心は
善悪関係ない。最悪の形で噴出したのがキルヒアイス殺害。逆がトリューニヒト殺害。