ニコニコ大百科

>>150
ああ、不和の種になりえるな。
ユリアン達が血を流して皇帝と謁見したからこそ、ミッターマイヤーをはじめ多くの帝国軍将校も受け入れたんだ。

むしろ「オーベルシュタインよりも良し！」とか思われていそう。

そもそもトリューニヒトの構想してた立憲政治がユリアン達が望むものと同じかも怪しいしな
例えば首相に変に権限が集中してたり、憲法も穴だらけでトリューニヒトに都合の良いように後から改変可能とか
帝国を余計滅茶苦茶にしかねないシステムだったかもしれない

関係ないけどもしトリューニヒトが立憲制度の下帝国首相なり国務尚書になってたら
旧同盟領をどう扱ったのか気になる
人気取りのために形式的に同盟の枠組みと制度を復活させたか
あるいはほかの帝国領と同じように扱ったか

上手くやって自分の支持基盤の１つにしそうなのが怖い
後世の歴史では旧同盟領の産み出した帝国の偉人扱いになりそう

短所も多いが、能力は阿呆みたいに優秀でその能力は全て悪行に使うという悪役の鑑
けど、この人は政治家より商売人を目指した方が良かったんじゃないのだろうか
あくまで政治家と比べての話だが、商売人なら権力欲に走っても人から恨まれる事はあまりないし
権力で何をするかを考える必要もない

>>154
商売人とか実業家になっていたとしたら、ひどいブラック経営者になってそう。世間からはカリスマ経営者扱いされるようなタイプの。

もっとも、トリューニヒトの“優秀さ”って、手を組んでた地球教徒やフェザーン系のコネクションが彼を糾弾したり敵対するものの足を引っ張ったり後ろから刺したりして片付けた上で演出してみせただけなんじゃないかな、って気もする。

基本的に政策はフェザーンの助言のままにやってた気がする
帝国領進行に反対したのもフェザーン的には同盟に負けて欲しくて
頑張って裏工作とかして負けさせるからおまえも反対票に投票しとけって言われたからだと思う

まだキャラが固まってなかったってメタ的な要素はあるにせよ、トリューニヒトが「得体のしれない化物」になるのって3巻あたりからで、1～2巻あたりのころは内心が地の文で描写されてたり、ジェシカ相手にたじろいだ挙句速攻で憂国騎士団送りつけたりと、まだ「有能だが野心的で手段を選ばない（といってもまだ理解可能なレベル）政治家」の範疇でおさまってた感はあるかなぁ……
なので一応、帝国領侵攻作戦の反対票はトリューニヒト自身の判断だと思う。協力者であるフェザーンの意向を汲んで、「とりあえず賛成票が多数となるよう、評議会では軍事的観点からの成否判断は極力触れないようにする」くらいのことは取引したかもしれないけど。

ロイエンタールのやらなきゃならんことか、トリューニヒトでも殺してくれんかな
と思いながらの次回予告でこいつの死に様よ やったぜと声が出たね

何というか、類を見ない政治的生命力の強いタイプの悪役で好き。

ジョアン・レベロ、ウォルター・アイランズ、ホァン・ルイ、そしてトリューニヒト等、それぞれある面では間違いなく優秀な人材を活用しきれない同盟。

色々考えさせられますな…

サンフォード政権時までのトリューニヒトって、客寄せパンダというか集票マシン、リベート集めるマン以上には扱われてなかったんじゃないかな。
帝国領侵攻計画が議題になった時も、どうせこいつからまともに回答が得られるわけがないと皆から思われていた。だから、賛成派だけでなく反対派のレベロ、ホワン・ルイも（ツッコミ入れるための）質問をしなかった。

ただ、トリューニヒト自身はどうだったのかな。全てを読みきっていたのか、単にバカがたまたまうまくいったが続いただけだったのか。

侵攻作戦に賛成して作戦失敗すれば辞職間違いなしだけど、侵攻作戦に反対して作戦成功したところで辞職する必要はないよね。
つまり反対さえすればどっちに転んでも議員としてやっていける裁定取引。レベロたちは態度からして自分たちはそんなことしようとは考えていなかっただろうけど、ヨブは明らかにそれを考えていたとしか思えない。

しかし侵攻作戦の成功の定義とは何を指すのだろう。首都オーディンを制圧？軍を壊滅させるか門閥貴族を捕まえて和睦交渉？真実はフォークの頭の中しかないからよくわからんよね。

辞職する必要はないけど間違いなく発言力は落ちるから
ヨブ的にどっちでもいい的なやり方はしないと思う
っていうか、むしろ自分の影響力を強めるためにわざと失敗する方向に持っていったフシもある

自分の書いたレス読み返してたら、なんか無駄に断定口調になってたな。あくまで個人的な推測ね。
推測ついでに、もし帝国領侵攻計画が上がってこなかったら、トリューニヒトはレダ級やトリグラフ級といった次世代型艦艇への艦種転換を進めたんじゃないかな。
艦種転換となれば造船所に大量発注が掛かるからリベートもガンガン取れるだろうし、次世代型艦艇が省人化を推進した仕様なら、壮年層の復員を求めたホアン・ルイも反論しにくいだろうから。

>>161
なるほど、確かにそう考えたとしたら、一時的に恥をかくだけで済むんだよなあ。ルビンスキーや地球教団とのコネがあれば返り咲きの機会は山ほど期待できるしね。
まあ、侵攻作戦の成功の定義がはっきりしてない時点でコケるのを確信しても不思議はないし、もし新領土を獲得したら、自発的に国防委員長職を辞任してそこの宣撫官の総責任者というか総督というか、そんな新設ポストを狙うコースもありえたろうな。

間抜けすぎる死に方をした男でもあるんだよな。
最後はラインハルトを馬鹿にしてロイエンタールを怒らせて銃殺されるわけだし。
作者じゃないけどしょうもない死に方しかしない男だわ。

侵攻作戦の会議、反対派のレベロやホアンですら何をしたら勝ちなのか、本当に勝てるのかって話はしてないのよな、同盟の全リソースを注ぎ込んでもオーディーンまで制圧して維持するのは不可能だろうしその辺りの話をしても良さそうな物だけど

そんな訳で負けると予期してたのはトリューニヒトだけの可能性すらあるけど会議の様子を見たら負けると分かってて何も言わず保身に走ったって事になるから慰留どころか袋叩き不可避だよなぁ…賛成反対は公開するのに議論の中身は非公開なのだろうか

議事録公開が義務化されてるなら、サンフォード議長の「勝てば支持率跳ね上がるよ」発言なんてできるわけないので……せいぜい「賛成6対反対3で本件は承認されました」くらいしか対外告知されず、具体的に誰が反対したかとか議論がどうだったかとかは、各人の言ったもん勝ちなんじゃないかな。


……いま該当箇所読み直したんだけど、棄権が2票あったんだな。この2票があるせいで、トリューニヒトが保身にも日和見にも走らずきちんと「反対」したって印象が作られたのかもしれん。

連投失礼
よく考えたら議長は棄権するのが普通か。副議長は……どうなんだろう、11人中2人も棄権前提って、会議としてやりすぎな気もするが。

ヤンに「必勝の戦略とはなにかね？」って聞いた件を振り返ると、この人ってやっばり国防のど素人だったんじゃないかな。誠実さがないだけじゃなく、根本的にハイレベルな軍事の知識がすっからからん、って意味で。

>>168
知識があったとしても聞いたと思う。現役を離れた政治家が言ったってのより、エルファシルの英雄が言ったっての方がインパクト強いし。
そして、トリューニヒトはヤンから軍拡すべきと解釈出来る発言を引き出した訳だし。

あれは本気で必勝の戦略を知りたくて聞いたんじゃなくて
「エル・ファシルの英雄」を自陣営に勧誘するための会話のとっかかりじゃね？
そしてヤンが空気読まずにマジレスをぶっぱなしたから
「こいつは政治家の子分になりたがらないタイプだ」と悟って渋い顔をした、と

ヤンの「宿命の対決なんてない」を体現して怨敵ゴールデンバウム王朝の皇帝を、幼い子どもだからと言う理由で救おうとしたぐう聖。

幼帝亡命を受け入れた点からすると、やっぱりトリューニヒトはこの段階から同盟を売り飛ばす気だった、と考えた方が自然なのかな。
幼帝亡命受け入れを拒否したいなら「我が国は幼児誘拐犯を受け入れるつもりはない」と言えば済むはずだし。

あるいは幼帝と正統政府の存在が帝国内の反ローエングラム派（門閥貴族残党）の蜂起につながるかも、と考えていたかもしれないけど、フェザーン経由の情報でもローエングラム体制が民衆の強い支持を得ていることは伝わるだろうし、期待できないことくらいわかりそうなもんだしなあ。

>>172
ラインハルトからの宣戦布告を食らった時、閣議では「交渉材料としての皇帝」について議論してたらしいから、まだ両天秤じゃないかな。
軍事進攻は、勝てないまでも当面は難攻不落の要塞と不敗の魔術師でしのぎ切れるという前提で。

トリューニヒト自身は、ラインハルトの侵攻を誘うために幼帝を受け入れた
トリューニヒトほどには頭の回らない閣僚たちは、幼帝を交渉材料として使うつもりだった
トリューニヒトはそんな閣僚たちを見て、「こいつらしょせん飼い犬やな」と思っていた
そんなイメージ

もしロイエンタールに殺されてなかったら、
新帝国の民主主義の父として議会に君臨し、
不満を持った貴族と結託してヒルダを暗殺し、
幼帝の威光を借って好き勝手やっていたんじゃないかと・・・
軍務尚書の死後に、政治に強いヒルダを消せれば
後は軍人と憲兵総監とモブだけだしギリギリイケそう。

んで、有意の帝国人がたくさんイゼルローンに落ちのびてきて
イゼルローン梁山泊を舞台にした銀河水滸伝が始まっていたかも・・・と妄想。

>>175
> 銀河水滸伝
トリューニヒトは高俅枠か。昔日本で作ったドラマ版水滸伝だと高俅役は佐藤慶さんだったけど、このIfのトリューニヒトも往時の佐藤さんの粘っこい迫力が宿ってそう。

そういえば、トリューニヒトは新領土総督府に赴任するまでは帝国本土で猟官運動していたらしいって記述がどっかにあった気がしたけど、具体的には開明派グループ（共和主義シンパ）とのコネ作りだったのかな。
潔癖症・教条主義的な節があるブラッケ民政尚書はトリューニヒトと距離を取りそう。
だけどリヒター財務尚書はよく言えば現実的、悪く言えば安易な妥協をしやすい傾向がある分、取り込まれかねないからやや心配かな。

トリューニヒトが直接暗殺などに手を染めたことってあったっけ？
とふと。
その辺の妙な白さが生き残り力につながったのかねえ？

暗殺はしないだろうけど、スキャンダルでっちあげて社会的に抹殺は普通にしてた節はある。
オーデッツはそっち担当だし、ルビンスキーもヤンが用済みになれば殺しはしないだろうが
同盟の政治家はそうするだろうと言及してた。

>>176
「ルビンスキーと組んで人脈作り」してただから、メインはフェザーンの実務官僚層じゃないかな。
ラインハルト自身が拒否している以上帝国本土、特に上層部には付け入る隙があまりないけど、いずれフェザーンに遷都するのが確実ならどうしてもフェザーンの人材登用する必要があるし、先んじて実務担う層を押さえちゃえばいかにトップダウンと言えども無視できないって読みがあったのかも。

>>177
憂国騎士団とかは作中でも普通に非合法活動してる（何故か逮捕されない）けどな……どうなんだろう、手駒なのは公然の秘密だけど直接的なつながりは一切ないとかなんだろうか。

>>177
トリューニヒトの「白さ」で気づいたんだけど、こいつロイエンタールの叛乱時でもロイエンタール自身の命令で拘束されたってことで、「皇帝への忠誠心を実証」したとも言えちゃうんだよね。
となればラインハルトもトリューニヒトを重用しないわけにはいかない。下手すれば、第2代新領土総督に、なんて話の流れになるかもしれない。
そのとき、 >>179 が指摘する「フェザーン系実務官僚との人脈網」が連動したら何が起こったか。考えると空恐ろしいな。

ロイエンタールが引き金を引くまで、トリューニヒトは銀河を征服するためのチェックメイトを掛けていたのかもしれない。