えみルーとはテレビアニメ『HUGっと!プリキュア』作中での愛崎えみる(キュアマシェリ)とルールー・アムール(キュアアムール)による百合カップリングである。受け攻め関係無しに語感からこの表記が用いられることが多い。また、この語順を反映してプリキュア名による「マシェアム」とすることもある。
本記事では劇中で2人が結成したアイドルユニット(およびそれぞれを演じる田村奈央と田村ゆかりによる、キャラクター名義での実質的な声優ユニット)「ツインラブ」についても触れることにする。
※以下、声優2人に関しては同姓であるため、ややこしく面倒なことから、それぞれ「奈央」「ゆかり」と下の名前表記とします。
突如として成立した凸凹コンビ。小柄な小学6年生のえみると、背が高い中学2年生のルールー。2歳差とはいえ、ぱっと見はおねロリ感を感じてしまう。しかし、この2人はある意味特異な流れを辿っている。
えみるは妄想癖レベルの心配性だが人のために役に立ちたい女の子。良家の令嬢ゆえにその面でいえば自由に制約がかかってしまうが、ある日プリキュア達に出会ったことで、その格好良さとヒーローという存在に憧れるようになり、いつかはプリキュアになることを志すようになる。また、幼い頃から音楽に慣れ親しみ、「女は女らしく」と古い考えを持つ兄には内緒でギターを弾くようにもなっていた。
一方ルールーは元は敵組織クライアス社によって製造された、未来からやってきたアンドロイド。機械ゆえ心や感情を持っておらず理解もできなかったのだが、プリキュアが次第に力を発揮し、さらに新たな力を得ることで、「なぜ身体的には劣るはずなのに強大な力を発揮するのか」と興味を示す。そして素性を隠して野乃はなに近づくことになるが、彼女やその友人達との交流の中で次第に感情が芽生え始めていた。
そんな2人がある日出会った。「キュアえみ~る」と名乗って人助けしようとするえみるの行動は、ルールーから見れば謎でしかなく理解不能。しかし、愛崎邸に招かれ、えみるの弾き語りを聴いたことで、音楽を知らない、理解できないはずのルールーに新たな感情が沸き起こり始める。対するえみるはギターを弾くことを否定する兄に対して怒ってくれたルールーに友情を感じるようになっていた。もっとも相手のことを知ってか知らずか、ルールーに「キュアらりるれルールー」と命名した上で「一緒にプリキュアになろう」と誘って断られるのだが(この時一瞬表示された「えルっと!プリキュア」もコンビの通称として用いられることがあったりする)。
あり得ないはずの感情によって次第に行動の変化が起こるルールー。クライアス社によって回収され記憶を消された後プリキュアと戦闘することになるが、消されたはずの記憶が蘇り、そして心が発現したことでクライアス社と決別し、プリキュア達の仲間となる。この一部始終を見ていたえみるは、プリキュアの正体がはな達だと知ってしまうことになり、はな達につきまとい始める。
そんなおり、えみるはルールーがアンドロイドである事を知らされる。だが、えみるはルールーがアンドロイドであろうと、親友である事を疑わず、改めてプリキュアになろうと告げる。しかしルールーは機械の身である事を分かっており、「プリキュアになれるのは感情豊かな人のみ」と断ってしまう。そんなルールーを見てえみるは一念発起。前に聞かせた曲に歌詞をつけてルールーに贈った。彼女を元気づけるため、そして一緒に歌うために。えみるが歌い始めるとルールーは涙を浮かべ、そしてえみるに促されると次第に笑顔で一緒に歌うのだった。
あまり自由のない家に生まれた少女と心を得始めた成長途上のアンドロイド、立場が全く異なる2人は共に励まし合い、その境遇を互いに受け入れながら友情を育ませていき、「2人一緒ならばプリキュアになれるかもしれない」と考えるようになっていった。そして2人の強い想いは残り1個しかなかったプリハートを2個にする奇跡をおこし、互いのプリハートを暖めあい抱き合いながら変身、共にプリキュアとなって戦うことになる。
こうして揃ってプリキュアとなったのはいいが、えみるは張り切りすぎて空回り。ルールーとしてはそんなえみるを分かってあげたいのだが、生来のネガティブ思考で「プリキュア失格」と考えたえみるは逃走してしまう。だが互いに仲間たちに諭されたことで、すれ違った心はようやく修復……かと思いきや、オシマイダーとの戦闘でアムールがえみるのギターを守ろうとするも、マシェリがそれをかばったことでギターが壊されてしまう。
えみるの大切なギターを守れなかったことで後悔の念がおこるルールーと、大切なギターを失うよりもルールーを守れた事が大事なえみる。今度はその本心が互いに読めずにギクシャクする結果に。そんな2人に助け船を出したのははぐたんに突如召喚されたレジェンドなぎほの先輩。互いのことを思い出しつつ、なぎさはルールーを傷つけたくないえみるに「喧嘩したっていいじゃん、本音をぶっちゃけられるのは親友だからこそでしょ?」、ほのかはどうにもえみるの心が分からないルールーに「大事なのはあなたがどうしたいかってことだと思う」とアドバイス。そしてえみるとルールーは直接本音をぶつけ合い、2人とも互いに大切な人、だからこそ互いに守りたいし助け合いたいと理解できるようになり、それぞれおそろいのブレスレットとギターを贈りあった。
まだまだ未熟かもしれない2人。立場も素性も身体もあれこれ違う凸凹コンビであるが、互いを思いやり助け合い共に戦って歩んでいく。2人の成長過程も今後の楽しみかもしれない。
ちなみに7月から始まったマスクプレイミュージカルやプリキュアショーの第2期でも揃って登場するのだが、ここでもやっぱりえみルーはいちゃいちゃ。本当に仲がよろしいようで。
そんな2人にひょんな転機が。町内会のナイトプールで2人はミライクリスタルとミライパッドを使って、アイドルモードになり即席のアイドルユニット「ツインラブ」としてゲリラライブを始めたのである。途中ジェロスの邪魔が入ったとは言え、2人の歌とライブパフォーマンスに来場者は大盛り上がり。
それを見逃さなかったのはかつてのルールーの上司パップル。なんとクライアス社を退職後芸能事務所を立ち上げた彼女はえみるとルールーを第1号タレントとしてスカウトしたのである。これからアイドル活動することになりそうな2人。現状スカウトは断ってはいるものの、はてさてどうなりますやら。とはいえ、ネットニュースやワイドショーで取り上げられるなど、地元ではちょっとしたローカルアイドルあるいはスクールアイドルとして知られるようにはなっているようで。というか『アニメージュ』2018年9月号の佐藤座古両SDインテビューによると裏設定的な話としてパップル達が勝手に仕事斡旋してきているとか(事実パップル社長がアンリの密着取材のレポーターの仕事を持ち込んできてるし)。諦め切れてないどころかえらい迷惑だなおい。断らずに仕事する2人もあれだが。ってそうするとプリティストアのさいたま新都心期間限定店舗のイメージガールももしやパップルさんの持ち込みか?(んなこたない)
ところで、プリティストアが展開しているオリジナルグッズに「アイドルシリーズ(アイドルプリキュア)」がある。これはオールスターズなどの人物達を一定のつながりで組み合わせてアイドルっぽいコスチュームを着せたイラストを作成、グッズ化したものである。えみルーもそれぞれ何かしら誰かと組むのかと思ったら、なんとツインラブそのままでグッズ化の運びとなった。これは同シリーズとしては初めて本編から持ち込まれる形で組み込まれることになる。また、つながるぱずるんで正式実装されたときにも、☆4カードにこれまたアイドル衣装が新たに作られている。
ツインラブの名義関係無しに、えみる(マシェリ)とルールー(アムール)によるデュエット曲は複数ある。ここではそういった曲を紹介したい。
2人を演じる奈央もゆかりも見ての通り共に田村姓である。何気に同姓のプリキュア声優はこれが初めてだったりする。佐藤順一監督によれば偶然の産物だそうだが。
そんな2人、やはりアフレコ現場では「田村さーん」と呼ばれると一緒に反応してしまうとか。そんなものだから、奈央からはゆかりに承諾を得て「ゆかりんさん」、ゆかりからは普通に「なおちゃん」と互いに呼び合っているという。
また、2人ともオーディションは同じ時間帯で受けており、最初は挨拶した程度(奈央はゆかりを見かけたとき「うわっ、田村ゆかりさんだぁ~!」と密かに感激していたそうだが)だったのだが、共に出演するようになってからは、ゆかりが奈央に演技のアドバイスをするなど、役とともに次第に仲良くなっているそうだ。
もっとも、奈央は自他共に認めるテンパり屋。あわあわしてる状態の時にはゆかりがゲスト出演者に「この子はよくテンパるので大丈夫ですよ」とフォローになってるんだか無いんだかな説明をしているとか。
プリキュアファンの中には、若手とベテランの域に達しつつある中堅という2人のキャリア差、そして演じるキャラクターのバディ的な要素から、かたや奈央の2年後にデビューした高橋李依、かたやゆかりの長年の盟友である堀江由衣の、『魔法つかいプリキュア!』でのメインである「みらリコ」を演じた2人を連想する人もいる。
そういやマシェリとアムールのコスチュームも色使い的にダイヤスタイルのミラクルとマジカルを連想しやすいよね。特にアムールとマジカルは共にイメージカラーが紫、マシェリとミラクルの髪も共に金髪だし。
一方歌って踊るという点でいけば、ゆかりはもはや説明するまでもなくアイドル声優として第一線を走り続け、奈央もあいう❤らぶやミリマスなどで場数を踏んできており、共に歌唱力には定評がある。この点でも文句なしのキャスティングだといえるだろう。
これならば7月開催のライブイベントでもそのライブパフォーマンスは期待できるはず……ということで実際に開催されてみると両部共通で「キミとともだち」、昼の部で「LOVE&LOVE」、夜の部で「大好き∞無限POWER」を披露、その抜群のコンビネーションとハーモニーで観客を沸かせた。
その一方で奈央が終わりのMCでいつも通りの迷走した珍発言にゆかりがツッコむ(曰く「とんちきな子」。はな役の引坂理絵からもそのフリーダムさから「自由か!」というツッコミ入るし)という、リアルでえみルーばりの凸凹漫才コンビぶりを見せていたりもした。とはいえ、なんだかんだでW田村も仲が良いようです。
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最終更新:2024/05/18(土) 02:00
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