インターネットカフェとは、現在の日本では総合娯楽施設を指す。略してネットカフェ、ネカフェとも呼ばれる。
インターネットカフェというのは、本来はインターネット接続端末が利用できる喫茶店という意味である。しかし現在の日本では漫画とネット環境の貸し出しと飲み物の提供を頭とした様々な娯楽を提供する施設を意味している。
今日の日本のインターネットカフェが形成されるまでを語るとなると前身となるインターネットカフェと漫画喫茶の存在が必要であろう。
かつて1990年代の日本ではWindowsのヒットに牽引される形でPCやネットが広まり始めたが、まだまだ普及には程遠く触れたことのない人々も多かった。そんな中インターネットへの接続と飲み物の提供を合わせて行うインターネットカフェが現れたのである。今でこそネット環境は何の変哲もない当たり前のものであるが、当時は多くの人間にとってウェブやPCはまったく未知の世界であり、そこに入るための足がかりとでもいうべき場所としてネットカフェが次々生まれた。ビジネス街には専門のスタッフ付きの瀟洒な店舗が存在したことさえある。もちろん世間より先にネットに慣れ親しんでいたギーク向けの店もあったんだけどさ。
一方で同時期には漫画喫茶というものが全国で数を増やしつつあった。文字通り漫画の貸し出しと飲み物の提供を行う店である。
そしてこの後の数年でネット環境とPCが社会に爆発的に普及すると前身のインターネットカフェは存在意義を失って消えてしまった。その一方で漫画喫茶は低コストで容易に導入できるようになったネット環境を導入するようになっていったのである。そして2000年代頭にはその商売力を見込んで最初から両方の性質を併せ持ったインターネットカフェが乱立した。
これが今日のインターネットカフェ誕生の大まかな経緯である。何故か元は漫画喫茶なのに名前だけは消えていったインターネットカフェのものに置き換わったのである。なんでかはわしにもわからん。
総合娯楽施設の形態をとるのが常識の今、旧来の漫画喫茶や前身のインターネットカフェは非常に珍しくなっている。また、昨今のインターネットカフェも過当競争にさらされた結果単純な閉店やより大手に吸収され看板をつけかえるケースも少なくない。
今日では提供されるサービスは多岐に渡っており、店舗独自のサービスも存在する。以下は比較的多いサービスである。
禁煙エリアと喫煙可能なエリアが用意されているのが常である。分煙能力は店舗で異なり、エリアそのものが仕切りや階で分けられていることもあればそうでないこともある。年季の入った店舗の喫煙エリアはたいてい設備が汚れている。
オープン席と個室席の二つに大きく分けられる。前者は通常のカフェとほぼ同じ、後者は仕切りによって囲われた、ある程度のプライベートが保てる空間である。
多くの店では個室を持ち、24時間営業の形態をとっており、深夜帯に安価なパックが用意されていて、シャワーを有している。そのため宿泊設備として利用されることが増えている。
しかし個室とは言え多くは簡単な仕切りで区切られているだけのスペースなのでプライバシーや安全の面で不安はつきまとう。こうした不安感に応えてか、オートロックに対応した店舗も存在する(快活CLUBやマンボーの一部店舗など)。
一時ホームレスがネットカフェを定宿代わりにしていることが話題になった。こう言うと薄汚れて働く意志もない人間を想起するかもしれないが、話題の対象となったのは親元を飛び出した子供や不安定雇用の従事者達である。
彼らをターゲットとしたサービスを提供している特異な店舗もある。宿泊料をまとめて払うことで住所を貸し出したり郵便物を受け取ったりと下宿扱いにすることで住所不定による悪循環を脱することができるようになる...かもしれない。
彼らをターゲットとしていることからこの特異なサービスが貧困ビジネスに分類されることもある。
一方、本当に日がなごろごろしているだけのホームレスが小銭を貯めてたまに利用するということもある。
ネットカフェの中には日雇い労働や期間従業員の仕事の情報を掲示している所もある。
※2020年5月1日現在、新型コロナウイルス感染症の拡大の影響によりサービスを一時休止中。
niconicoと日本複合カフェ協会が提携し、契約した特定のネットカフェ店内から専用プログラムを用いてログインすることにより、店舗利用後もログイン後24時間以内は無料でniconicoのプレミアム特典が利用可能になるサービス。→公式ページ
例えば帰宅後に家のパソコンから大百科の編集を行うことも可能である。
なお、最大の加盟店であった快活CLUBが2020年4月30日付けで契約を打ち切ったため→参照利用出来る店舗が激減。
日本のネットカフェ一覧の記事を参照されたし。
海外では、店舗形態は従来のカフェで、中に端末が置かれているというスタイルのネットカフェの方が多い。
後進国や発展途上国では、自宅にPC(や回線)を持てない人が、低コストでインターネット接続を利用できる設備としての側面が強い。
WiFiによるインターネット接続を提供しているカフェもインターネットカフェと呼べそうな気もするが、そう呼ばれることはない。
掲示板
50
2024/03/22(金) 10:47:03 ID: CP1suSQjaz
いつもチャラい男女三人がカウンターで喋ってる店は案の定潰れたよ
客層考えろ
喋るなら裏で喋れや店員がうるさい店とか最悪
51 ななしのよっしん
2024/04/18(木) 18:15:40 ID: lLveys4qvb
漫画キープしたまま寝る奴とか、アラーム鳴ってるのに目覚めない奴とか何なんだよとなるな
52 ななしのよっしん
2024/04/29(月) 10:33:58 ID: xwO3kYC6FD
時々利用してたけど、最近某ネカフェでトコジラミ(南京虫)が大量発生していると聞いて行く気がなくなってしまった…
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最終更新:2025/01/14(火) 08:00
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