『スター・ウォーズ ハイ・リパブリック ミッドナイト・ホライズン』(Star Wars The High Republic: Midnight Horizon)とは、『スター・ウォーズ』サーガの小説である。
「カノン」作品群に属する。単巻。著者はダニエル・ホセ・オールダー。
なお、当記事における人名・役職名など固有名詞の日本語表記は、原則的に本書邦訳に基づく。
映画本編スカイウォーカー・サーガから200年を遡り、銀河共和国とジェダイ騎士団の黄金期を描くメディアミックス・プロジェクト「ハイ・リパブリック」の一環であるヤングアダルト小説。「ハイ・リパブリック」第一期にあたる“フェーズ1「ジェダイの光」”のウェーブ3(第三波)を構成する。
ヤングアダルト小説としては同ウェーブ1の『イントゥ・ザ・ダーク』、ウェーブ2の『アウト・オブ・ザ・シャドウズ』につづき、若きジェダイの弟子リース・サイラスをメインキャラクターとする「リース・サイラス編」ともいうべき三部作を構成する完結編である。
著者はカノン小説『スター・ウォーズ ラスト・ショット』のダニエル・ホセ・オールダーで、原著は2022年刊行。邦訳は2024年4月、Gakkenより四六判上下巻構成での刊行となった。訳は稲村広香、表紙・キャラクター紹介などのイラストは5ヘルスによる邦訳オリジナルのもの。
最盛期にある銀河共和国は、辺境アウター・リムに巣食う破壊的な海賊集団ナイヒルの脅威にさらされ、ジェダイが討伐に奔走していた。だが所詮は辺境の問題、危険は及ばない、と思われていた銀河文明の中心コア・ワールドの主要惑星コレリアから、ナイヒルと戦うジェダイに緊急の通報が入る。外交官警備業を率いる少女社長クラッシュが、コレリアにナイヒルが潜入していると知らせてきたのだ。
辺境の拠点<スターライト・ビーコン>ではナイヒルの一派の討伐が佳境に入りつつあったが、通報を受けコレリアへ4人のジェダイを向かわせる。その中には若きパダワン、リース・サイラスの姿もあった。コレリアに到着した彼は、親友のパダワン、ラム・ジョマラムともどもクラッシュに合流し意気投合、彼女の警備会社に加わるかたちで惑星の上流社会に目を光らせることとなる。
まだアウター・リムで激しい争いが続くなか、コア・ワールドの重要な造船所惑星コレリアにナイヒルの魔手が伸びるのを許すわけにはいかない。陰謀と権力闘争の渦巻くコレリアの社交界に潜り込んだふたりは、ナイヒルがもたらす恐怖と死に脅かされながらもバランスを求めていく。
黄金期ハイ・リパブリック時代にある銀河共和国は、アウター・リムに広がるテロリスト海賊組織ナイヒルとの戦いに奔走している。自他問わず犠牲を厭わない破壊的集団であるナイヒルは、悲惨な被害をもたらしハイパースペース・レーンを停止させたハイパースペース大災害を引き起して以来、共和国の公敵となり、惑星ヴァロへのテロ攻撃に代表される惨劇の立役者でありつづけている。
共和国と協同する、銀河の平和と正義の守護者たるフォースの使い手ジェダイ騎士団もまた、辺境の星域を共和国に結びつけるため建造された巨大宇宙ステーション<スターライト・ビーコン>を拠点として、ナイヒルの破壊活動から人々を守り、反撃と討伐に尽力してきた。激しい戦いの中で命を落としたジェダイは数多く、健在なジェダイたちも心の中に少なからず深刻な懊悩を抱くようになっている。
いまや共和国とジェダイの奮闘により、ナイヒルの掃討には成功し、その数は大いに減った。しかし彼らの推測に反して、いまだ共和国側に存在すら悟られていないナイヒルの首領マーシオン・ローは健在であり、ジェダイたちはナイヒルの実態をつかめずにいる。しかも敗北して離散したナイヒルの生き残りたちは銀河のあちこちで後先考えないテロリズムに走り、その脅威はけして衰えてはいない。
銀河共和国に属するコア・ワールドの惑星。衛星ガス・タロンを持つ。造船業が盛んで、MPO-1400パーギル級スター・クルーザーやロングビームといった共和国で使用される艦船を多く建造している。
工業都市である首都コロネット・シティは4人の街の長老によって統治されており、物語のきっかけとなるノマル・トラルマットは市警察も管轄下とする財政担当の長老だった。そうした要人やその他のVIPの個人警護を担う民間の警備業が多数存在し、クラッシュの営むシュープリーム・コロネット・シティ外交官警備会社もそのひとつである。
コレリアには駐在のジェダイもいるが、衛星ガス・タロンでのデモが暴動に発展したために公安組織コルセックともども戦力をそちらに集中させており、コロネット・シティは手薄になってしまっている。
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最終更新:2024/12/01(日) 05:00
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