ワリオランドシリーズとは、任天堂から発売されている2Dアクションゲームシリーズである。
初シリーズは「スーパーマリオランド3 ワリオランド」。GB版マリオ2作目の「スーパーマリオランド2 6つの金貨」にラスボスとして登場したワリオを主人公とし、マリオランドシリーズの3作目としてスピンオフの形で登場した。
ワリオランドシリーズ共通のアクションとして「タックル」があり、Bボタンを押すとタックルして敵に攻撃できる。シリーズの最初はマリオのアクションに少々操作を加えただけのものだったが、「ワリオランド2」以降、独自のスタイルを持つアクションゲームへと進化していく。
具体的には探索要素が重視されるようになり、マップ自体も横一方ではなくフィールド型になるなど"メトロイド"っぽくなっている。 ただしメトロイドのように火器は無く、基本がジャンプアクションで出来ている為マリオとメトロイドの中間…といったゲームデザインをしている。
1994年1月21日発売。ストーリーは前作、「6つの金貨」から地続き。マリオの城の強奪に失敗したワリオは海賊、「ブラックシュガー団」がマリオが持つ黄金像を盗み出したという噂を聞きつけ、それを横取りして城を建てようと画策する。
この初代ワリオランドの時点ではマリオシリーズとゲームデザインはあまり変わっていないが、各ステージのゴールを目指す他に「コインを集める」という目的も追加されており、ステージには隠された「お宝」があるなど、収集・探索の要素はこの時点で存在する。 最終的に集めたコインやお宝でエンディングが変化する。
パワーアップアイテムのツボを手に入れることで帽子が変わり、力が強くなったり火を吹いたり空を飛んだりする。
ニンテンドー3DSのバーチャルコンソールで配信されている。
1995年12月1日発売。バーチャルボーイで発売されたシリーズ2作目。基本は前作を踏襲しているが、バーチャルボーイらしく奥行きの要素があり、ジャンプ台を使い、ステージの手前と奥を行ったり来たりする。
ストーリーはワリオランドと同様だが、パワーアップシステムが大幅に増えている。
(編集者はアワゾンの秘宝をプレイしていないので、詳細な記事を書けません。どなたか詳しい編集をお願いします)
1998年10月21日発売。ワリオが目覚めると前作で手に入れた城の中に何者かが侵入し、城の中は荒らされ財宝まで盗まれていた。財宝を持って逃げた前作のボス「キャプテン・シロップ」とヤリクリたちをワリオは追う……
基本的にワリオの2作目といえばこちらが挙げられる。製作したのが「メトロイド2」のスタッフであり、この作品から「メトロイドっぽい」アクションゲームになっていく。
この「2」の最大の特徴(「3」も同様)として、"ワリオが不死身"であるという点である。ライフの要素は無く、落下死の要素も無いため、ミス・ゲームオーバーが存在しないのである。敵からの攻撃を受けると後ろに大きく吹っ飛ばされる。アクションゲームとしてはゲームデザインが崩壊してるのではないかと思うかもしれないが、ゲーム目的がゴールを目指すではなく見つけるに近かったり、隠された収集要素もあるなど探索メインとなっている。アクション面においても「高所でダメージを食らうと吹っ飛ばされて下まで落ちる」など、「死んでやり直し」から「戻されて進み直し」にすり替わっている。
不死身の要素の上に、特殊な敵から攻撃を受けると「リアクション」を起こすという要素も「2」から追加された。炎に当たると背中に火がつき爆走のちに火だるま、巨大な物に潰されるとあろうことにペシャンコになりながらも行動可能…など、豊富なリアクションを持ち、それらを利用することでステージのギミックを解いてゆく。
「2」は基本的には一本道だが、一部マップには隠しゴールが存在し、そちらにゴールするとストーリーが本来と別の展開をしていき、先には別のエンディングが待ち構えているマルチエンディング方式となっている。エンディングは普通にシロップを倒すものから夢オチまで様々。最初のステージから意外すぎる分岐ゴールがある。
2001年3月21日発売。飛行機を操縦していたワリオは突然故障により森の中へ不時着する。偶然にも森の中で洞窟を見つけ、そこでオルゴールを見つける。そのオルゴールを手にした時、オルゴールが光り出し、ワリオはオルゴールの中へと吸い込まれてしまう……
ゲームデザインは基本的に「2」のままワリオは不死身であるが、ワールドマップが復活している。「2」ではほとんどのステージでは基本的にゴールを目指すだけだったが、今作ではステージを探索して宝箱の鍵を探し出し、宝箱を見つけてお宝を手に入れクリアとなる。何故かアクション能力が前作より低下しているが、クリアして手に入れたお宝がパワーアップアイテムとなっていることがあり、パワーアップすることによって出来ることが増えることになる。最終的には前作よりハイスペックになる。
特筆すべきはそのボリュームであり、ステージは25個だが、全てのマップが相当に広く、各ステージに宝箱が灰赤緑青の4つあるため、実質的には100ステージもある。もちろん4ゴールが最初から行ける訳ではなく、ステージクリアで手に入れたお宝でイベントが起きてステージに変化が起きる、パワーアップした事により行動範囲が広まるなどで行けるようになる。手に入れても特に何も起きない「集めるため」のお宝もあったり、特定のお宝を集めることでミニゲームのゴルフが自由に遊べるようになったり、100個全ての宝を集めきると今度は全てのステージでタイムアタックが出来たりといったオマケ要素もあり、ゲームボーイカラーのアクションゲームとは到底思えない大ボリュームをしている。
ゲームボーイカラーのゲーム故、ネット界ではあまり話題にならないゲームだが、優秀なゲームデザインに適度な謎解きに探索にゲームボーイカラー屈指のボリューム……、とゲームボーイカラー末期の中で発売されたゲーム史上屈指のアクションゲームである。
2001年8月21日発売。ワリオが新聞を開くと「黄金のピラミッド発見!」という見出しが目に入った。顛末を確認したワリオはお宝を求め、ピラミッドへと向かう。
ゲームボーイアドバンスで発売された。海外では「ワリオランド4」という扱いになっている。「2」と「3」で特徴的だった不死身システムが廃止され、一般的なライフのゲームデザインになったが、「リアクション」は変わらず残っている。ただし残機は無いので、ゲームオーバーは存在しない。今作は攻撃手段として、「タックル」の他に助走の後に猛スピードで突進して敵を蹴散らす「ダッシュアタック」が増え、またヒップアタックも高いところからすることで強力になり、非常に爽快である。
ゲームの流れも変化しており、ステージ内で4つの宝石の欠片を集めながら進んでいき、ステージの奥にあるカエルスイッチを押して閉じてしまった入り口を開け、カエルスイッチの時限爆弾が爆発する制限時間内にゲームスタート地点に戻る必要がある。制限時間内にゴールに辿りつけないと今度は集めているコインがバリバリ減っていき、コインがなくなるとミスになってしまう。行きと帰りで違う経路をたどらされる場合も多く、スイッチを押すとステージがガラリと変わることもある。ちなみに各ステージに1枚「時のCD」が隠されており、「サウンドルーム」でそのシュールな中身を聴くことが出来る。
今作ではデータを作る際に「ふつう」「むずかしい」の2つから難易度を設定することができ、それぞれで敵の数や宝箱の配置、帰りの制限時間などが変わっている。また、隠し要素として、「むずかしい」をクリアすると、いきなりライフが1の状態から始まる「げきむず」が現れる。今作はステージが18しかなくボリュームは少なめだが、3つの難易度で3周遊ぶことができる。
ゲームボーイアドバンス初期の作品なのだが、技術的なクオリティが結構高かったりする。グラフィックは気持ち悪いぐらいに描き込まれ、キャラクターのアニメーションが非常に滑らか。サウンドもボーカルつきのBGMがあったりするなど、ゲームボーイアドバンスの性能を見せ付けたタイトルでもある。BGMやSEの一部は初代「メイドインワリオ」でも使われている。
2008年7月24日発売。「2」以来ご無沙汰だったキャプテン・シロップから、博物館から盗みだされた大きな古代儀が送られ、中からメルフル族の一匹が現れる。聞けば、古代儀の中の世界「ユーレトピア」で、シェイキングと名乗る海賊がメルフルたちの女王「クイーンメルフル」と振れば無限にコインが出る伝説のお宝「デルデルのサイフ」を奪ってしまい、メルフル族の仲間もみんな捕えられてしまったという。ワリオは「伝説のお宝」という言葉につられてユーレトピアを探検することにする……
ワリオランドシリーズがWiiに進出。アニメーション会社Production I.Gがグラフィックを担当した豊富なキャラクターアニメーションや背景で据え置き機のスゴさを見せ付けており、プレイしているとまるで自分がアニメを操作しているかのような感覚が味わえる。
「ワリオランドアドバンス」のダッシュアタックはできなくなり、代わりに「ダッシュどかん」に入って射出されることで、壁にぶつかるまで走り続け敵を蹴散らす。リアクションは火だるまと雪だるまと氷漬け以外無くなっており、Wiiリモコンを「シェイク」して地面をパンチし地震を起こしたりしてステージの仕掛けを解いていく。
Wiiリモコンを生かしたアクションとして、敵を揺すって回復アイテムのニンニクを出すほかに、乗り込んだ一輪車やジェットポッドなどの乗り物を操作するのにも使う。
ゲームの流れは「ワリオランドアドバンス」を汲んで、ステージ奥でメルフルを助けた帰りは時間制となっている(今回はタイムアップで即ミス)。しかし水中面では潜水艦に乗り込み、魚雷を発射しながら進む強制スクロールのシューティングゲームとなっている(最後にメルフルを助けるため帰りは無い)。ちなみに「ワリオランドアドバンス」では帰りのBGMは全ステージ共通だったが、今作ではそれぞれのステージに行きと帰りのBGMがある(被りあり)。BGMはどれもいい曲ばかりである。
やり込み要素として、今作では各ステージに3つの宝箱がある上に、各ステージ(ボス戦も含む)に3~7個程のミッションがあり、全て達成するとそのステージのBGMがサウンドルームで聴けるようになる。ミッションには「ノーダメージクリア」「~分までにクリア」「コインを~集める」の他に「水に落ちない」「壊せるブロックを全部壊す」などの変わったものもあり、全て達成するのは非常に大変である。また、一度ラスボスを倒すと隠しステージに行けるようにもなるので、ボリュームは相当なものである。
終盤のクイーンメルフルの扱いがひどい。詳しくは動画を検索してください。
掲示板
198 ななしのよっしん
2023/12/17(日) 13:24:32 ID: uWksByiF4A
こっち系の新作がもう出ないのが寂しいよな
ゲームは、ライト向けのメトロイドって感じだったけど(それでもマリオより難しいが)
このシリーズのキャラって、メイドインワリオでも出て来ないから、知名度が無いんだよな・・・
199 ななしのよっしん
2024/01/05(金) 20:53:25 ID: 9Ry4p2/iBj
要素程度だったら結構出てきてんだけどねメイドインワリオ
初代はアドバンスのBGM・SEがいくつか流用されてるし、まわるでワリオの家にオルゴールとピラミッドの絵が置いてあるし、おどるはちびワリオが出てくるし、ゴージャスはシロップ匂わせしてたり、おすそわけるでタックルしたり、超おどるでアドバンスのボスのそっくりさんが出てきたり
微妙なとこだとさわるで潰れたりゴージャスで壺でパワーアップしたり超おどるで頬膨らませたり
200 ななしのよっしん
2024/03/24(日) 15:42:10 ID: lKCpdj1C0x
ワリオランドシェイクが2008年だから16年もワリオランドシリーズが出てないんだよな……。シェイクをクリアーした時は面白かったし次も買おうと子供心に思っていたがここまで出ないとは。あと下の世代がワリオランドシリーズに触れてないと思うと寂しく思う感じもあるぜ。
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最終更新:2024/04/27(土) 04:00
最終更新:2024/04/27(土) 04:00
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