やってやる…!
俺だって訓練は受けてるんだ!
本稿では、ゲーム『アーマード・コアVI ファイアーズ・オブ・ルビコン』に登場する名無しのモブキャラクターについて記載する。
ロボットもののモブキャラとして完成され過ぎたセリフと、最序盤のスパーリング相手としてプレイヤーの印象に残るキャラクターである。
担当声優:不明(配役記載なし)
ゲームの序盤も序盤、チャプター1のミッション『テスターAC撃破』に登場する人物。新資源コーラルを求めて惑星ルビコン3に進駐してきた企業の一つ、ベイラム・インダストリー系列の「 大豊核心工業集団 (ダーフォン・コア・インダストリー・コーポレーション)」の社員。男性。
ACシリーズではキャラクターの声だけが明らかにされ、それ以外の風体や経歴などは全く分からないこともザラだが、彼は担当声優すらも発表されていない、正真正銘のモブキャラである。けっこう若めの声の演技からすると、20代前半、下手すると18、19の若輩かもしれない。数少ない台詞からは自分の仕事に忠実な、真面目な人物であることが伺える。
コールサイン(作戦用識別名)も与えられていない「訓練生」の肩書からわかるように、彼は正規の実戦パイロットではなく、ベイラム直属の精鋭部隊「レッドガン」に送られるテスターACの輸送パイロットにたまたま割り当てられただけの人材である。「素人や新人が託された機体で、急遽襲来した敵に立ち向かう」というシチュエーションはロボットものあるあるだが……。
悲しいかな、彼に課せられた役割は「プレイヤーに非情な世界観を伝えるための生贄」であった。
外部アーキテクトへの委託により
アセンブル最適化を施したテスターACは
熟練のパイロットに渡れば
無視できない脅威となります―アーキバス・コーポレーション 公示ブリーフィングより―
大豊製重量2脚フレーム「08 TIAN-QIANG(天槍)」統一機(ダーフォンマン)。識別名は不明。
武装構成はバーストアサルトライフル、パルスブレード、2連高誘導ミサイル。主人公の初期機体「LOADER 4」の射撃武装を強化したような構成である。意外にもルビコン3現地企業や、ルビコンに進駐していない第三勢力企業の製品で占められている。
性能はMTと大差ない。鈍足の癖に姿勢安定性とシステム復元性能が低く(頭部のせい)、折角の高防御力を生かすことができない。インナーパーツの選択もカスで、ブレードとミサイルが機能不全を起こしている。右肩が開いているのももったいない。
相手は試供サンプルとは言え
ACには変わりない
気を引き締めていけ 621
とはいえ腐ってもAC。操作がおぼつかないゲーム初心者が前評判から舐めてかかったり、ゲームに慣れてきた中級者がネタアセンの試し切り相手に選んで、返り討ちにされる事例は後を絶たない。防御力自体は高いので、ACS負荷を蓄積してスタッガーを起こさないと、中々APを削りきることが出来ないのである。
また、射撃武器は度重なるゲームアップデートで徐々に強化されており、発売当初に比べると脅威度が上がっている。特に高誘導ミサイルの命中性能が格段に向上したため、危なくなったら障害物を盾にしてミサイルを防ぐテクニックも練習しておきたい。
敵のブレードの踏み込みはとんでもなく遅い。敵のブレードレンジのすぐ外側で、空振りを誘うような位置関係を心がけると、こちらの攻撃も当てやすくなって優位に戦えるだろう。
それにしても過大評価が過ぎるブリーフィングである。こんなものを与えられたレッドガンのパイロットも困るだけだろう。
ウォルターの言う通り、同機はあくまで「試供サンプル」に過ぎず、実際にはレッドガンの正規パイロット向けにベイラム側でアセンブルが詰められるのだろう。これがそのまま実戦配備されるとは考えたくないところである。
「アセンブル最適化」とはプレイヤーも遊んでいるようなただのパーツ選定ではなく、ゲームでは描かれない、各パーツの擦り合わせやチューニング、制御プログラムの最適化などを指す、設定的な概念なのだろうか。
そもそも「ゲーム序盤の対AC戦チュートリアルミッションに強い機体を出せるわけがない」というメタな事情があるのだが、それはそれとしてプレイヤー間では「このアセンブルを組んだものは誰だぁっ!!」という戦犯探しネタがちょっとだけ盛り上がった。
そしてゲーム1周目クリア後、2周目中に随時アリーナに追加されるオールマインドの新型AC開発シミュレーション「インテグレーション・プログラム」に、このテスターACが登録される。その解説文には……。
オールマインドは傭兵支援の一環として
新兵向け機体構成サンプルの提供も行っています
オールマインドさん……まさかお宅なんですか……?
|
この節以降は、ゲームを購入して 『テスターAC排除』をクリアしてからの 閲覧を推奨します。 |
目標を捕捉した
621 仕掛ける好機だ
C4-621はシュナイダー社からの依頼を受け、初の対ACミッションに赴く。戦闘は、輸送ヘリに乗り込もうとしているテスターACを背後から奇襲する形で始まる。こちらが至近距離に接近するか、テスターACに向けて攻撃を開始するまでは何をしても全く気付かないように設定されているのが哀愁を誘う。
やってやる…!
俺だって訓練は受けてるんだ!
しかし、敵もさるもの。装甲に物を言わせて耐えしのぎ、距離が詰まると積極的にパルスブレードを振ってくる。怯んだところに高誘導ミサイルがクリーンヒットし、スタッガーしたところに追撃のライフルとブレードが迫る……!
傭兵と 渡り合えてる…
訓練は…無駄じゃなかった!
……という未来も、あったのかもしれない。
経験の浅い彼には、「ハンドラー・ウォルターの猟犬」の相手はあまりに荷が重すぎた。
気ままな傭兵に…
金だけで殺されてたまるか…!…直撃を狙え
これ以上付き合うことはない
全てを悟り、諦観に支配された最期の呟きと、明らかに何らかの感情を押し殺すウォルターの反応が、プレイヤーに否応なく現実を突きつける。
この惑星は死地なのだと……。
以上、自機の被弾状況によって変化するパターンも含めた候補生の全セリフを記載してしまったが、特に後半部の訓練生劣勢のセリフは丸暗記しているというプレイヤーは少なからず存在すると思われる。
それは『テスターAC排除』が、チャプター1における手軽なトレーニング&金策ミッションとして便利過ぎたため。スタート地点から直進すれば敵と鉢合わせ、そいつを撃破するだけでクリアという単純さから、短時間で基本報酬99,000cが手に入る対AC戦闘訓練として、何度も同ミッションを繰り返しプレイするプレイヤーが多々発生したのだった。
(なお、金策効率は『多重ダム襲撃』の方がいい。こちらは手軽さがウリ)
最初の内は訓練生の末期のセリフに心を痛めていたものの、次第に何も感じなくなっていくのは序の口。この先の難関ミッション(ジャガーノートとかスッラとかバルテウスとか)で詰まり、状況打開の資金欲しさに『時間がもったいないから黙って死んでくれ』と考え始めるようになる。ルビコンは死地である。
大豊パイロット候補生に関するニコニコ動画の動画を紹介してください。
大豊パイロット候補生に関するニコニコ静画のイラストやマンガを紹介してください。
掲示板
84 ななしのよっしん
2025/02/08(土) 14:43:58 ID: 12tHa1pOoG
85 ななしのよっしん
2025/04/05(土) 19:26:21 ID: 3yn3UavrMc
上昇速度が重二でもそこそこ速くできるからフワフワする重二ってのは強い
天槍よりドム脚やデザートにした方が装甲及び安定面で有利なのは否めないけど
86 ななしのよっしん
2025/10/08(水) 15:21:37 ID: krG8O4FqEO
フレームは間違いなく傑作側なんよね。エースパイロットじゃないと使えないような過負荷武装載せてる訳でもない
内部部品が慣らし走行のミニ四駆のつもりかって感じ。まあ、そうなんだけど…
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最終更新:2025/12/18(木) 12:00
最終更新:2025/12/18(木) 12:00
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