旭日旗問題とは、韓国のサッカー選手である奇誠庸(キ・ソンヨン)が、AFCアジアカップ2011の準決勝日韓戦において、日本人を「猿」と侮辱するための猿の動きを真似たパフォーマンスを行ったことの言い訳に「日本側が旭日旗を応援に使っていたから」と言ったことに端を発する問題である。
言い訳から始まった問題は、2018年現在は韓国という国家が公式に日本国の自衛隊に対して外部標識である旗を降ろすように要求する等、一部の暴走では済まされない問題に発展している。
2011年以前にも旭日旗自体に敵意を抱く騒動が確認できないわけではないが、国際試合や特定の映像作品などに影響を与えるほどの大規模な問題に急激に発展したのは2011年以降である。
旭日旗問題は、日本の旗である旭日旗が軍国主義的な象徴であるとして韓国人の精神を傷つける「戦犯旗」であるため、韓国人へのヘイト、差別であるため掲げてはならないという主張に基づいて、スポーツはもちろんゲーム、漫画に至るまで、旭日旗が登場するものに抗議し、謝罪させたり削除させたりしている問題である。
もちろんこれらの主張は2011年のキ・ソンヨンの日本人侮辱パフォーマンスに対する言い訳を補強するために急激に増えたものであり、その証拠として1998年(金大中大統領時代)と2008年(盧武鉉大統領時代)に行われた韓国開催の国際観艦式に海上自衛隊が旭日旗を用いて参加した際には韓国政府やマスコミ、国内世論は特に大きな反応は無かった。
しかし、後述のように2018年の文在寅大統領時代では、韓国政府が他国の軍艦に対して軍旗を降ろすように要求するという異例の事態になっている。
自民党の佐藤正久議員も、1998年と2008年に問題視していなかった事実を指摘した上で「何を今更」とコメントしている。
架空の作品に波及した例としては主に第二次世界大戦中の艦船をモデルにしたオンライン海戦ゲームである「World of Warships」には日本海軍の軍艦旗である旭日旗が映っていたが、これに韓国側が集団で前述のような差別だ、ヘイトだ、戦犯旗だ、といった抗議を集団で行い、結果ゲームから旭日旗は削除され、史実とは違う日の丸に差し替えられた。
これについてWorld of Warshipsの運営側はインタビューで、「政治的に繊細な議論を行なう場所にはしたくないと考えたため削除した」と回答している。
他にも弱虫ペダル、刀剣乱舞など、様々なジャンルの作品がバッシング被害を受けている。
更には旭日旗のデザインのようなTシャツ等を着用した人間が、テレビ中継やSNSの写真に写り込んだ場合、その個人を特定して個人情報を晒し上げたり、謝罪させる等、キ・ソンヨンの言い訳を取り繕うための行為がとどまることを知らず拡大していった。
挙句の果てには「丸いものから放射線状に線が伸びているもの」全てにその根拠の無い憎しみは拡大し、
「ハンバーガーの包装紙」「ステンドグラス」「噴水の水の流れ」「マケドニアの国旗」「ズワイガニ」などに対してもヘイト、戦犯旗、といった抗議を展開した。
韓国の主要新聞である中央日報は、「旭日旗を連想させれば、それはデザインの失敗だ」という記事を掲載している。
同じく韓国の主要新聞である朝鮮日報は、こういったエピソードのひとつである「ニューヨークのビルに旭日旗に似たような作品が展示されている」といった報道を行い、同記事内で「戦犯旗」「衝撃的」といった言葉を使って旭日旗とは無関係な作品に抗議するべきという趣旨を記載している。
ネットユーザー単位では、旭日旗に見えるハンバーガーを購入して足で踏み潰す動画などが韓国ユーザー内で人気となっている。
韓国国内では、旭日旗を切り裂くパフォーマンスが日本大使館前で複数回行われている。
この問題は韓国国内のレイシストが行っているというだけに留まらず、韓国政府という国家ぐるみに発展している。
2018年、韓国を主催として済州島で行われる国際観艦式に海上自衛隊の護衛艦が派遣される予定であったが、韓国政府は日本側に、旭日旗は植民地支配を想起する旗であるため韓国人の感情に配慮して掲揚を自粛するように要請した。
韓国の要請は国際的慣例と国際法を無視したものであった。
国際慣例で、国旗や軍旗を掲げる位置などでなんらかの意思表示をする意味合いがある。軍旗を掲揚しないこと自体に問題があるのみならず、軍艦から戦闘旗を降ろす行為は降伏を意味する。
当然日本側はこれを拒否し、旭日旗を掲揚して観艦式を行おうとしたが韓国側と調整がつかず、観艦式に不参加を決めた。
日本側は、「自衛艦旗は自衛隊法などの国内法令で掲揚が義務づけられている。国際法上も国の軍隊に所属する船舶であることを示す『外部標識』に該当する」と見送りの理由を説明した。
韓国の国会議員は「日本が旭日旗掲揚の方針を変えなければ外交的に孤立する」と主張した。
2012年に行われたロンドンオリンピックにおいて、韓国人サッカー選手の朴鍾佑が「独島はわれわれの領土」と書かれたプラカードを掲げるという行為を行い、五輪憲章違反にあたる政治的表現禁止規定違反として日本側は抗議して国際オリンピック委員会(IOC)も問題視したが、一方で韓国側は日本側が旭日旗に似たユニフォームを着ていたことを理由として、「旭日旗は黙認して韓国人選手を問題視するのは差別である」という趣旨の抗議文を慰安婦がIOCに送りつける等した。
韓国はIOCに対して「旭日旗を掲げてアジア諸国を侵略したことから旭日旗は「戦犯旗」であり、ナチス党旗のハーケンクロイツと同一視される」等と旭日旗に問題がある旨の説明をしたが、IOCの関係者には「そのような問題意識は初めて聞く内容であった」という反応であったことを韓国の新聞が報じた。
アメリカの歌手にして、靴のブランドを持っているデザイナーでもあるケイティ・ペリーが2015年6月に、自身のインスタグラムに自身が作成したピエロがモチーフの靴を投稿。
これにサーカス小屋を連想させる赤白の背景がついていたことで、これが旭日旗に似ていると韓国のユーザーが集団で押し寄せて「戦犯旗」「この投稿を消せ」等と炎上する騒ぎになった。
2015年1月頃、マンハッタンのロックフェラー・センターにあるオークションハウス「クリスティーズ」において、表通り沿いのショーウィンドーに、「赤い太陽を中心に7本の黄色い線が放射状に広がる」デザインの作品が展示されていた。
これが、旭日旗に似ているとして、在米韓国人団体がオークションハウスに対して展示を中止するように抗議書簡を送付する騒ぎになった。
黄色い線である時点で旭日旗とは似つかないが、この件については韓国の主要新聞である朝鮮日報も報道しており、記事内で「戦犯旗を連想させる」と言い切った。
同記事内では「マンハッタンのど真ん中に戦犯旗が登場するなんてあ然とした。韓国系コミュニティーはクリスティーズに日本の戦犯旗に関する問題点を伝え、展示を中止させなければ」というコメントが掲載されていた。
2016年8月、韓国のアイドルグループ「少女時代」が来日し、東京でのコンサートを行った。
コンサート後にメンバーがインスタグラム等のSNSに「TOKYO JAPAN」のスタンプをつけて画像を投稿。
このスタンプは東京に位置情報があることで使えるジオスタンプであり、少女時代のメンバーが作成したものではないが、これが旭日旗にモチーフが似ているということで炎上。
謝罪文を掲載させたり、レギュラー番組を降板させられる等の騒動となった。
以上のように、韓国内では政府、国民ともにヒステリックな活動を行っているものであるが、韓国国内ではこれらに対する否定的意見も存在する。
2016年に韓国海軍関係者が「国際的慣例や国際法上に照らして自衛隊艦が旭日旗を掲げるのは問題が無い」という趣旨のコメントを報道陣に対して行っていた[1]り、2018年には韓国の国防部長官が「日本は参加することになっていて、国際慣例に従うほかない事案」とコメントしたこともある[2]。
ただし、これらはあくまで自衛隊が旭日旗を掲げることに対する見解であり、スポーツや旭日旗に似たモチーフを追放しようとする運動にコメントしたものではないことに留意する必要がある。
いずれにしても、韓国という国家の公式な外交的見解としては、2018年の観艦式に関する要請であることに変わりはない。
これらの問題は2011年に韓国人選手が日本人を侮辱するためのパフォーマンスの言い訳に旭日旗を使ったということに起因している。
言い訳のために時系列を曲げて感情的にここまで大きな国際問題を作ってしまうという韓国の特異性が現れた事例と言える。
また、たとえ根拠の全く無い話でも、軍国主義、ヘイト、差別、といって被害者を偽装して感情的に集団で抗議すれば、「World of Warships」等のようにある程度通ってしまうという実例ができてしまっていることも興味深い。
この記事に関しても、同じような集団攻撃によって消されてしまう可能性も考えられる。
日本側は、問題は2011年に奇誠庸(キ・ソンヨン)が作り出したという立場を記録し続けて、これ以上の経緯の捏造をされないように気をつけることが必要である。
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最終更新:2024/11/27(水) 14:00
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