電波女と青春男とは (デンパオンナトセイシュンオトコとは) [単語記事]

『電波女と青春男』（でんぱおんなとせいしゅんおとこ）とは、入間人間によるライトノベルシリーズである。
カバーイラスト・挿絵はブリキが手がける。

2009年より電撃文庫（アスキー・メディアワークス）から刊行。本編全8巻＋短編の全部で9冊が刊行されている。

概要

『嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん』に続く2シリーズ目。刊行は並行している。

「宇宙人が見守る町」を舞台に青春ポイント獲得に命を賭ける高校生丹羽真と、彼のいとこの電波女藤和エリオを中心とした基本ラブコメで基本1シリーズ目とは正反対。そして藤和女々はヒロインではない。

『嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん』や『探偵・花咲太郎』シリーズと世界観を共有しているが、本作の時系列はやや離れ数年後と見られる。××生きてるだろうか。

非常に他作品のパロディが多いことも特筆すべきことである。どんなパロディがあるかは下記の個人運営のWikiにたくさん載っているので見てみるといいだろう。

この項目は、ネタバレ成分を多く含んでいます。
ここから下は自己責任で突っ走ってください。

登場人物

丹羽真（にわまこと） - 声：入野自由: 本作主人公。高校2年生。親の仕事の関係で叔母の女々、いとこのエリオと共に暮らすことになりエリオがかつて通っていた高校に転校した。「青春ポイント」の獲得に命を賭ける。が、想像を絶する事態に計算が追いつかなかったりまともに青春しても直後にごっそり削られたりそもそも計算がその場の気分なため一向に蓄積しない。入院は1回しかしていない、一般人。
藤和エリオ（とうわ -） - 声：大亀あすか: 真の同い年のいとこ。真を「イトコ」と呼ぶ。薄水色の髪から粒子を撒き散らす非地球人的な美少女。イニシャルはE.T.。1年前高校入学2ヶ月後に失踪→半年後記憶を失い海に漂っているところを発見→周囲の好奇の視線に耐えられず幼い頃から興味を持っていた宇宙人のせいで記憶を失ったと現実逃避→思い込みの強さから宇宙人を自称するように→宇宙人であることを証明するために自転車で川に突っ込み落下→上半身に布団を巻き付けるようになった。騒動の結果高校は退学し、以来何処に行くにも布団を巻くようになり町内では有名な変人。元同級生からの心証は最悪。真の決死の努力により思い込みから脱却し社会復帰を目指している。以来ひどい恥ずかしがり屋になり（戻り？）何かと真を頼っているが保護者のように振る舞う従弟にちょっと不満を持っている。なお、真の一人称では従妹にされている。本来のアイデンティティは地球人だが宇宙人を名乗る人物に変わった反応をされる。
御船流子（みふねりゅうこ） - 声：加藤英美里: 真のクラスメイトで転校して最初の友達。若干天然の入った普通の人。くせっ毛と無個性を気にしている。バスケ部の補欠。かつてエリオが名付けたリュウシというあだ名が定着し、呼ばれる度に「リュウコやっちゅーに」と訂正する。学校の友達の手前エリオとの付き合い方に悩んでいる。真を意識している様子で同級生にからかわれたりエリオと小競り合いになったりする。
前川さん（まえかわ -） - 声：渕上舞: 真のクラスメイト。いつまでたっても名前がわからない。身長が180 cmくらいあり両腕を上げただけでめまいを起こすほど虚弱。入学当初はいろいろな部活から誘われたがいらない子扱いされ現在は美術部の幽霊部員。画才はある。真を「転校生」と呼ぶ。コスプレが趣味で校外では珍妙な着ぐるみで出現することが多い。一方で妙なところで羞恥心が働き、また真を意識しているのか、真の不用意な発言に酷く狼狽する。
藤和女々（とうわめめ） - 声：野中藍: 真の叔母でエリオの母。39歳（2巻で誕生日を迎え40歳）。最大の青春ポイント低下要因。真曰く「大供（大人子供）」。奇行で周囲（特に真）を振り回すが、エリオには母親として深い愛情を注いでいる。父親がわからないためにエリオが好奇の視線に晒されないよう彼女の存在を親戚に隠していた。
星宮社（ほしみややしろ）-声：井口裕香: 3巻より登場。宇宙服（らしきもの）に身を包み宇宙人っぽい口調を作る明らかな偽宇宙人。宇宙人で超能力者を自称する。エリオを同類と見なしているが脱宇宙人していたエリオには拒絶された。素顔は純白の髪から粒子ではなく光を放つ非地球人的な美少女。星宮社（ほしみやしゃ）は町の近所の神社の名前（名古屋市に実在する）。