この記事は第283回のオススメ記事に選ばれました! 静画への意見・要望は専用のフィードバックページへ! |
当記事では、2013年11月に行われたニコニコ静画のリニューアルに伴って生じた問題について述べる。
ニコニコ静画のサービス開始からちょうど4年目となる2013年11月14日昼頃、ニコニコ静画の大幅リニューアルが発表された。これによりイラストのトップページやタグ検索ページ、イラスト閲覧ページが従来とは全く異なる形式に変更された。またスマートフォン用のページも新たに開設された。
本日11月14日(木)に「ニコニコ静画」が4周年を迎えることを記念して、
イラストコーナーが大幅にリニューアルしました!!
イラストコーナーのTOPページや、イラスト表示ページなどデザインを一新!
好みのイラストを見つけやすくなり、ニコニコ静画をもっと手軽にお楽しみいただけるようになりました★
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リニューアル直後から要望掲示板やニコニコ大百科・2ちゃんねるの静画スレ、Twitterなど各所で以下に挙げるような問題点や不具合が次々に指摘され、リニューアル前の状態への復元を求める静画ユーザーの声がネット上のあちらこちらに溢れかえることになった。
またキーワード検索ページやニコニコ春画のイラストページなど一部のページがリニューアル前の状態で残されていたため[※1]、そちらと比較してリニューアル前の良さを思い知ったという声も多く見られた。
こうした声を受けて運営側では、特に不評を集めた要素をリニューアル前の状態に近づける、意見・要望用のフィードバックページを新設するといった対応に乗り出した。その後は順次修正対応が進んだことや、翌2014年3月に公開された新イラストページで問題点のいくつかが解消されたこともあり、ユーザーからの不満の声は次第に減少しつつある。
ただ元々動画の新バージョン「ニコニコ動画:GINZA」と原宿廃止問題に関する運営への不満が鬱積していたことに加え、運営の一人が本件リニューアルに関連して暴言問題(後述)を起こしたこともあり、本件リニューアルは運営方針に対するユーザーの不信感を高めるという思わぬ副作用を残す結果となってしまった。
[※1] 理由は不明だが春画のイラストページに関しては「けしからん性力図」の機能を移し替えるのが面倒だったのではないかと推測されている。
なお検索ページのうちキーワード検索はリニューアル前のものがそのまま残されている。
動作環境やIEのバージョンによって異なるものの、以下のような不具合が報告されている。
なおこれらの不具合は互換表示をオフにすると解消されるという報告も上がっているが、逆に互換表示をオフにしたところコメントが見えなくなる等の新たな不具合が生じたとの報告もある。また一度ログアウトしてIEを再起動してからログインしなおすと直ったとの報告も上がっている。
12月17日、ニコニコ静画の推奨環境をOSは「Windows…Vista/7/8、Mac…OS X 10.7/10.8」、ブラウザは「IE…8/9/10、Firefox・Google Chrome・Safari…各最新版」とすることが発表された。これによりWindows XPやバージョン7以前のIEを使用しているユーザーはサポート対象外となった。
本件リニューアルには否定的な意見が多く寄せられたが、一部の新要素を評価する声も見られた。
なおリニューアル当初は何らかのミスで一般会員のマイページにもイラスト再投稿ボタンが表示されるようになっていたため、再投稿機能が一般会員に開放されたものとの誤認が生じた。
2013年11月16日付で意見・要望用のフィードバックページが新設された。イラストページの中央右(クリップの真下)のリンクボタンから移動できるほか、下記リンクから直接飛ぶことも可能。
→ ニコニコ静画へのフィードバック
またこれまで通り下記掲示板の該当スレッドへ意見・要望を寄せることもできる。
→ niconicoへの要望掲示板
ユーザー有志によってリニューアル前に近い状態で閲覧するためのCSS等が開発されている。
ユーザーからの批判が殺到したことを受け、リニューアルの翌日からイラストページの新要素の一部を従前のスタイルに戻す方向で譲歩がなされた。
とりわけ反発が多かったキャプション等の下方移転に関しては、タイトル・キャプション・投稿者プロフィールを最上部に戻しつつタグをイラストの直下に留め、同様に反発が多く見られた関連イラストの廃止と人気イラストの追加については、人気イラストの欄を維持した上で関連イラストの件数を増やして復帰させ、人気イラストの上に関連イラストの欄を配置するなど、総じて折衷的な措置が取られた。
また今回の騒動を教訓としてか、2014年3月の新イラストページ導入に際しては事前に3週間のベータ版提供期間が設けられ、あらかじめユーザーからのフィードバックを収集する試みがなされた。
こうした中、ドワンゴ社員でニコニコ静画(電子書籍)の担当者である「まさらっき」こと山田将輝氏が自身のTwitterでリニューアル前への復元を求めるユーザーを激しく糾弾し、物議を醸した。なお山田氏の発言が事実であるならば、今回のリニューアルはドワンゴ内部ではかなり高い評価を得ていたようである。
ただし今回の一件で運営がユーザーの批判を受けてリニューアル要素の一部を事実上撤回したことからもわかるように、運営全体が以下に挙げられた山田氏の意見・発言に賛同しているわけではないことに留意する必要がある(実際に窓屋氏との対話の中で山田氏は撤回に応じた運営陣も非難している)。
(リニューアル直後)
「つーか静画の新しいUIめちゃめちゃ速いんだけどなにこれ凄い」
「静画のspもカッコイイなこれ」
「静画のリニューアル超絶見やすくなっててヤバい」(キャプション位置等復元直後)
「せっかく凄い良かった静画のリニューアルが色々戻されてる まさに目の前で」
「ほんとUIの変更を妨げる層は害悪だわ 全員殺して回りたい」
「ファーストビューに絵が全部出た方がいいに決まってんじゃねえかクソがッ」
「動画とかスクロールしないと上半分しか見えないんだぜマジクソ」
「タイトルが上に行っただけで随分回覧性が悪くなった なんつーか下まで行く気力が失せる」
「せっかく最高にクールなUIだったのに勿体ねえ」
「クソを全員殺して回れ」
「やっぱクソダサくなったな 絵を白枠の中に入れたのは最悪だわ」
「あんなに最高にクールだったのに」
「これだともう全部スマフォで見ればいいやってなる程度に糞デザインだわ」
また、エンコードツール「つんでれんこ」の開発者である「窓屋」氏(Twitter)と山田氏の間で以下のような対話が交わされた。
(山田)「静画のタイトルとキャプションを消滅させるextension書くか」
(窓屋)「ユーザーが各々好きにデザイン設定できるようにすればみんな幸せになれると思うんですがねえ。昔のiGoogleみたいな感じに。」
(山田)「結局iGoogleは失敗だったけどね 基本的にサービス側の決定に文句たれるのは絶対に許されないこと Webサービスを使うということはそういうことであるべき」
(窓屋)「iGoogleはGoogleにとって『ユーザー情報の収集装置』として『不要』と判断されたから切られただけであって、UIの設計が『失敗』したわけではないと思いますけどね。」
(山田)「iGoogle以外にカスタマイズできるWebページってほとんどなかったよねーって言う点であんまり誰も望んでなかったんじゃないかなぁと思う」
(窓屋)「それはそれで、ひとつの開発姿勢だとは思いますけどね。まあそういう姿勢続けてると、そのうちユーザーが離れていくと思いますが。」
(山田)「ユーザは停滞させることの罪を知ってほしい」
(窓屋)「でもニコニコはウォール機能とかつけてるじゃないですか。動画だって、仕様を満たせば再エンコしないじゃないですか。ユーザーが遊べる部分が、ニコニコは多いんですよ。他のサービスと比べてそこは強みだと思いますよ?」
(山田)「新しいUIで新しい遊び方を見つければいいんじゃないかな 圧倒的に便利でクールなUIが戻されて激おこなんですよ」
(窓屋)「『便利』っていうのはユーザー視点での価値判断ですよね?なら多くのユーザーが『不便』って感じての今回のロールバックは正しいってことになるのでは。あと、開発者がやりたいことを邪魔するなという論理は、ユーザーがやりたいことを邪魔するなという論理と同じレベルです。」
(山田)「そういう状態の時って基本的に運営側がすることが正しいんですよ Webの世界ってそういう論理で動いてるんですよ」
(窓屋)「わかりました。基本的に運営側が正しいとしても、ローンチしてから実際のユーザー動向を見て修正をしていくのがWebの世界だと思っていたので、前提部分から意見が食い違っていたのですね。お互いがどこでズレてるのかわかりました。」
(山田)「修正するのはいいんだよ どうするべきっていうのも全然いいんだよ でも元に戻せという主張は絶対してはいけない種類の主張なんだよ」
(窓屋)「ユーザーは『開発』事情なんて知らないですよ。それに、たとえ『元に戻せ』と言われても、その意見を採用するかどうかは提供者サイドなわけであって、むしろ矛先は『元に戻す』という『愚行』を決定した人に向かうべきではないんですか?」
(山田)「ええ向けてますよ 罵倒しまくってますよ」
(窓屋)「ちなみに今回のUIって内部的には評判よかったんですか?自分のTL見る限り、ほめてたのまさらっきさん1人なんですが」
(山田)「めっちゃ良い」
(窓屋)「あら意外…。なんかそれはそれで、開発陣とユーザーの乖離が激しい気もしますが…」
(山田)「モダンでカッコいいしめっちゃ見やすいし速いし 歴史上こんなに成功したリニューアルなんてそうそうないってレベルの出来だって思ってるよ」
(窓屋)「てことは、『ユーザーも慣れればこれがいいのがわかるはず』的な意見が大勢だったってことなんですかね。じゃあUI自体の問題というより、移行のさせ方が問題だったって感じですか?」
(山田)「いや慣れればどうこうじゃなくて文句無しにすげー良いUIだよ 何でついてこないの?って思う 単純に反射的に拒絶してるんじゃねえの」
(窓屋)「『何でついてこれないの?』を分析するのは開発者サイドの仕事なので、ぜひ検証して今後に生かしてください。というかZEROからGINZAまでの流れをみると既に検証済みだったと思うのですが。検証しないで、ユーザーがついていけない変更続けたらユーザーが離れるだけです」
これらの発言はTwitter上のみならず、2ちゃんねるや2ちゃんねるまとめサイト、さらにはJ-CASTなどのニュースサイトでも取り上げられ、いわゆる「炎上」騒動へと発展した。また当のニコニコ動画でも山田氏の発言をまとめた動画が11月17日のデイリー総合ランキング第1位になるなど高い注目を集めた。
こうした中でも山田氏は、「(動画がランキング入りしたことを受け)すげえ ランキングデビューなのか」「別に問題発言だとは思ってませんよ」「別にそんなに叩かれてると思ってない」「(炎上しているとの指摘に)わろすわろす」と強気の姿勢を見せていたが、11月19日に一転して謝罪文を掲載し、Twitterの更新を一時休止した。
11月15日の一連のツイートにおいて、niconicoユーザーの皆さんをはじめ、多くの方々に不快な思いをさせてしまい、申し訳ございません。
・発言はすべて個人の考えであり、所属する会社とは無関係です。
・表現が過激かつ不適切であった点について、重ねてお詫びします。
ただこれはドワンゴからの指示によるものだったようで、その後も自身のGoogle+アカウント上で「あー屈辱的だなぁ やっぱ会社の要求突っぱねるべきだったか」「やっぱ色々がっつり反論して全員フルボッコにしたいなー」「メディアによって利用者の質って雲泥の差だよなぁと実感する」などと不満を述べていた。
最終的に11月20日付で一連の発言に至った経緯と自身の主張の根拠を説明した上で、不適切な表現を用いたことに関しては重ねて謝罪するが、あくまで主張自体は正当なものであるから撤回はしないと表明。これ以後はリニューアル問題に関する発言は行っていない。
静画内での指摘部分が静画投稿後に改善・復元されたケースもある。
修正前はタグ検索ページのサムネイルが下記静画のような残念な状態になっていた。
その他の静画については → 2013年ニコニコ静画リニューアル問題(クリップ)
関連項目 |
外部リンク
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掲示板
1167 ななしのよっしん
2020/10/06(火) 11:19:14 ID: NqdlCs8vC1
>人気のイラストとか本気でいらんわ…馬鹿なのか?
今更知ったが人気のイラスト不評だったのか?
俺的には凄く助かってるんだが
1168 ななしのよっしん
2021/04/27(火) 12:11:14 ID: UquGGXR6BE
モノの配置(動画/静画ならキャプションが動画プレイヤー/イラストより上にあること)まで含めて動画/静画であって、キャプション下にしたらそれは最早別物
UI/UXが間違ってるんじゃなくてキャプションはサブコンテンツだと認識したのが間違い
加えて言えばキャプションが上にあるのは他のサービスと比べるとユニークな点だし
1169 wudier
2023/08/29(火) 17:02:22 ID: JJhszX/mIb
シェアしてくれてありがとう。
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最終更新:2024/04/25(木) 21:00
最終更新:2024/04/25(木) 21:00
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