プリキュアオールスターズNewStageとは (プリキュアオールスターズニューステージとは) [単語記事]

プリキュアオールスターズNewStage(ニューステージ)とは、アニメ『プリキュアシリーズ』の歴代主要キャラクターが共演する劇場用クロスオーバー作品『プリキュアオールスターズシリーズ』のうち、2012年から2014年に公開された3部作の総称である。

概要

2009年から2011年にかけて上映された『プリキュアオールスターズDX シリーズ』の終了を受けて、新たなオールスターズシリーズとして作成された3部作。脚本を長年シリーズに携わっている成田良美が3作共に手がけており、3作それぞれテーマを設けながらも、最終的には3作を通して1つの物語になっている。また、音楽は3作共に高梨康治が担当、春の映画においてはキュアメタルサウンドが継続する素地となっていった。その一方で歴代プリキュア声優の増加に伴って出演できる声優が限られるようになった作品でもある。

プリキュアオールスターズNewStage みらいのともだち

監督：志水淳児、脚本：成田良美、音楽：高梨康治、美術監督：田中里緑、作画監督：青山充

2012年 3月17日公開。

「女の子は誰でもプリキュアになれる」「プリキュアオールスターズ新たなるステージへ」と銘打って公開されたNewStage シリーズ第1弾。

DX3の21人にビートとミューズの2人、さらに第9作目『スマイルプリキュア！』の5人が加わった28人が大集合した。

そしてそこにもう一人、29人目にして初の映画オリジナルプリキュアである、キュアエコー / 坂上あゆみが登場。

ストーリーはDX1の後日談に当たり、同作の敵・フュージョンが（形態を変えて）再び登場する。
（冒頭での戦闘においては、DX1で未登場だったパッション～スイート勢のプリキュアも参戦している。これについては本映画のパンフレットによると、オープニングで登場したフュージョンは復活したものとされており、劇中で飛び散った破片から更に蘇ったフュージョンは2度目の復活を遂げたことになる）
反面、本作では初代～5G oGo!までのプリキュア11人には、見せ場はあるものの台詞は用意されておらず、それぞれのパートナー妖精達の登場も無い。

2013年 8月25日には、通常の『ドキドキ!プリキュア』の放送を休止してテレビ朝日系列で放送。意外にもこれがプリキュアシリーズの映画作品としては史上初の地上波全国ネットでの放送となる（これまで劇場版は衛星チャンネルである東映チャンネルとアニマックスが中心となっており、地上波ではローカル放送で何回かあった程度だった）。

プリキュアオールスターズNewStage2 こころのともだち

監督：小川孝治、脚本：成田良美、音楽：高梨康治、美術監督：渡辺佳人、作画監督：青山充

2013年 3月16日公開。

さらにかわいく！さらにカッコよく！プリキュアオールスターズが映画館で大活躍する、NewStage シリーズの第2弾。

「特命戦隊ゴーバスターズ VS 海賊戦隊ゴーカイジャー THE MOVIE」×「映画プリキュアオールスターズ NewStage2」公開記念キャンペーンの告知ポスターに第10作目『ドキドキ！プリキュア』までの総勢32名のプリキュアが描かれていることから、前作に続き新シリーズのプリキュアを含めたオールスターズが大集合している。

妖精がプリキュアのことを学ぶ学校を舞台に、自分勝手な妖精グレルとその友達で泣き虫なエンエンが起こした騒動を中心に描いており、梅澤Pはいじめ問題がこの作品のテーマであると語っている。

前作『NewStage』で誕生した29人目のプリキュア･キュアエコーこと坂上あゆみはちょっとした感じで出ているので良く探してみよう。

プリキュアオールスターズNewStage3 永遠のともだち

監督：小川孝治、脚本：成田良美、音楽：高梨康治、美術監督：渡辺佳人、作画監督：青山充

2014年 3月15日公開。

NewStage シリーズ感動のフィナーレを飾る第3弾。

夢の世界を舞台に、これまでの32人にオールスターズ初登場のキュアエース、そして第11作『ハピネスチャージプリキュア!』のキュアラブリー、キュアプリンセス、キュアハニーを加えた36人が登場する（但し、本作公開時点でキュアハニーの正体はまだ伏せられてため台詞はなく、キュアフォーチュンも一匹狼で活動していたため登場していない）。

前作『NewStage2』に登場したグレル・エンエンが再登場し、本作のゲストキャラとして夢の妖精・ユメタが登場する。また、前々作『NewStage』に登場した坂上あゆみも再登場し、さらにはキュアエコーも再登場した（本作では含まれていないが、彼女を含めば37人となる）。

また、ゲスト声優として初代シリーズで雪城さなえ役で出演した野沢雅子が悪夢の怪物「悪夢獣」として出演するほか、剛力彩芽や全日本美声女コンテストのグランプリを受賞した辻美優を始めとする4人もゲスト出演する。

主題歌・挿入歌

声の出演（シリーズのオリジナルキャラクター・ゲストキャラクターのみ）

主人公とパートナー妖精

NewStage

NewStage2

NewStage3

小ネタ・トリビア

NewStage

元ABC アナウンサーの赤江珠緒があゆみの母役でゲスト出演した。赤江がプリキュアシリーズに出演するのはABC所属時代に『映画ふたりはプリキュアMaxHeart』以来。

NewStage2

2012年 12月末にNS2の告知ポスター第1弾が発表されたが、よく見ると他のプリキュアは揃ってまっすぐ横を向いているのに、マリンだけポスターを観ている側を向いている、ようはカメラ目線になっている。第2弾のポスターではさすがのマリンもまっすぐ横を向いている・・・と思ったら、ロングタイプのポスターではやっぱりこっちを向いていた。これにはマリン役の水沢もブログで「それにしても、マリン・・・こっちみるな（笑）」と言うほど。それどころか、公式サイトのトップページ画像もランダムでマリンがこっちを向く仕様に。マリンらしいとはいえ、やっぱり「こっち見んな」と言いたくなってしまう？もっとも梅澤Pに寄ればインタビューで「マリンだけは辛抱できずに向いてしまい、私が「こっち向くな！」と怒鳴ってるイメージ」とも「いつ撮られたのかは映画を最後まで見れば分かる」とも語っていたりする。
シリーズ10年目ともあって、コラボレーションも盛んで有り、中でもBerryz工房とは「映画ふたりはプリキュア Max Heart 2 雪空のともだち」の主題歌以来となるコラボを行う。また日刊スポーツは「プリキュア新聞」を発行、かなり濃密な内容の記事を載せている。一方で初めて映画を見る子供向けに場内を薄明かりにし、音量を下げて上映する試みも行う。

NewStage3

今回もマリンはキービジュアルで安定のえりかっぷりを発揮、最初のキービジュアルではあかんべーをしており、2つめのキービジュアルでは寝そべっている。しかもポスター使用バージョンにはなんとマリンが2人いる。相変わらずのフリーダムさである。
ブラック役の本名陽子とホワイト役のゆかなはNS2、NS3と連続で別録りになってしまったのだが、どちらか片方が抜けていてもそれに声を合わせる形で収録することになる。しかし長年の付き合いのたまものか、本名が先に収録したのをゆかなが聴いたとき、テスト段階で一発で合わせることができたという。これにはお互い「ほのほののおかげ」「なぎなぎのおかげ」と褒め合っていた。
本名ゆかなや樹元榎本のように仲が良いプリキュア声優だが、スタッフを含め輪をかけて仲が良い事で知られるのがスマイル組。今回サニー役の田野アサミとビューティ役の西村ちなみが欠けてしまったため、収録後に集まって「ちなみさんを慰める回」として食事会を行ったそうな。
NS 3部作のラストという事で様々な小ネタが大量に組み込まれている。中でもモブキャラクターのあまりの多さは探す価値あり。他にも夢の中のシーンやバトルシーンでもこれまでの歴代作品のオマージュが詰め込まれている。
OPは監督曰く、実は本当のエンディングなのだそうだ。そのため、ちょっとしたネタバレも入っているのはご愛敬。ちなみに集合写真で集まった場所はDX3のラストで同様に集まった場所だったりする。
ラブリーとプリンセスが手を握るシーン。そこで使われた握った音のSEはマーブルスクリューでのブラックとホワイトが手を握るときに使われているものをそのまま使っている。10年以上受け継がれた伝統の結束の音と言っていいだろう。