ルーク・スカイウォーカーとは、ハリウッド映画『スター・ウォーズ』シリーズの登場人物である。EP4~EP6の主人公。
アナキン・スカイウォーカーとパドメ・アミダラの息子であり、レイア・オーガナは双子の妹にあたる。アナキン同様高いフォースの力を秘めており、短期間の修行で爆発的に力を高め、ジェダイとして成長していった。性格はアナキンと同じく気が短く短慮な部分もあるが、父親よりもやわらかい印象で、仲間思いで温厚である。
辺境の砂漠の惑星「タトゥーウィン」で水分農業を営むオーウェン・ラーズとベル・ホワイトスン夫妻の一人っ子。機械いじりとスピーダーの操縦が得意であり、宇宙に飛び出して戦闘機パイロットになることを夢見ていたが不本意ながらもタトゥーウィンに留まっていた。
ある日、ルークはC-3POとR2-D2の2体のドロイドを購入した。R2にはレイアからのオビ=ワン・ケノービへのメッセージが挿入されていた。その夜、R2はメッセージを届けるため単身ラーズ家を脱走し、翌朝、追いかけたルークと3POがR2を発見するがサンドピープルの襲撃に遭う。この危機を救ったのがオビ=ワンだった。オビ=ワンから父がジェダイだったことを語り、帝国を倒そうと持ちかける。当初は拒否したルークだったが、ラーズ家が帝国軍に殺されたことを切っ掛けに反乱軍に加わることを決意する。
ハン=ソロとチューバッカを雇って惑星「オルデラン」へと向かうルーク達。しかし、オルデランはデス・スターによって木っ端微塵に破壊されており、ミレニアム・ファルコン号は捕らえられてしまう。デス・スター内に潜入することになったルークとソロはなんとかレイアを救出。しかし、道中でオビ=ワンがダース・ベイダーに殺される場面を目撃してしむ。それを見たルークはショックを受けるが、霊体となったオビ=ワンの声がルークに走れと告げ、ルークはファルコン号に乗り込み、デス・スターから脱出、反乱同盟軍に加わった。
デス・スター攻防戦「ヤヴィンの戦い」ではXウイングに搭乗、長年の夢を叶える。友軍が次々と撃墜される中、ソロの助けとフォースの導きによってミサイルを直径わずか2mの排熱口に命中させ、デス・スターを破壊することに成功した。
ルークはフォースの導きによって忘れられた惑星「ホス」を見つけ出し、反乱同盟軍の基地とする。しかし、この基地もベイダーに見つけられてしまい、帝国軍の大群が差し向けられてしまう。ルークは自軍脱出の時間稼ぎをした後に脱出、ヨーダが待つという惑星「ダゴバ」へと向かう。説教臭く、過酷な修行を課すヨーダに幾度と無く反発するが、幻覚で見たダークサイドに堕ちた者の末路やヨーダの実力を目の当たりにしたルークは、ヨーダを偉大なるジェダイ・マスターと認め、修行に打ち込むようになる。
ソロとレイア達の危機を感じたルークはヨーダとオビ=ワンの静止を振り切りl惑星「ベスピン」へと急行する。ベスピンの「クラウド・シティ」に着いたルークを待ち受けていたのは仲間では無くベイダーだった。ベイダーとの一騎打ちとなり、ルークは善戦するものの格の違いを見せ付けられ敗北。右手首を切り落とされて、排気シャフトの連絡橋に追い詰められてしまう。そこでベイダーから、自分こそがルークの実の父親だという衝撃の事実を告げられてしまう。必死にベイダーの言葉を否定するルークだったが、フォースは無情にもそれを事実と告げていた。絶望から絶叫するルークにベイダーはダークサイドに誘惑するが、ルークは死を選び飛び降りてしまう。間一髪のところで仲間達が駆けつけ救出、無事に脱出することに成功する。
その後ルークは1年間独自の修行を続け、心身ともにジェダイとして成長していた。ソロを捕らえていたジャバ・ザ・ハットとその一味をジェダイ流の降伏通知の後に壊滅させ、ソロを救出したルークはダゴバへと向かう。
ダゴバでヨーダの死を看取った後、オビ=ワンから父アナキンの真実とレイアが自分の妹だということを知らされる。ルークはクラウド・シティでの対決に敗れたルークを殺さず、手を差し伸べて自分の下に来いと言ったベイダーの事を思い返し、父にはまだ善の心が残っているのではないかという希望を持ち、運命と戦い父を暗黒面から救う決意をする。
惑星「エンドア」に降り立ったルークはベイダーのところへ行き、第2デス・スターに鎮座する皇帝パルパティーン(ダース・シディアス)と対面する。シスの誘惑を拒絶するルークに皇帝はデス・スター破壊・皇帝抹殺作戦「エンドアの戦い」の真実を語る。全ては皇帝が仕掛けた周到な罠であり、反乱軍に勝ち目は無かったのである。苦戦し追い詰められていく仲間達を感じたルークは皇帝の挑発に負け、ついにライトセーバーを手に取り皇帝に襲いかかってしまう。すかさずベイダーも剣を抜き、再び父子の運命の決闘が始まった。
ベイダーを圧倒するルークだったが、希望を捨てず父への説得を繰り返すが、ベイダーは拒絶し戦うよう攻撃を繰り返す。その中でベイダーは自分に娘が居ること、その娘がレイアだということをフォースで感じ取る。ベイダーのレイアを人質に取った挑発にブチ切れたルークは怒りにまかせた、ベイダー以上の凄まじい攻撃を見せ、ついにベイダーの右手首を切り落とし戦いに勝利する。ルークが怒りに飲まれたと見た皇帝はルークにベイダーを殺すように言う。かつてアナキンにドゥークー伯爵を殺させ、ダークサイドへと近づけさせた手口である。しかし、ルークは切り落とした父の腕が自分と同じ機械の義手であったのを目撃する。その瞬間ルークは父と自分がいかに似た存在であるのか、そして父もまた悲しい運命の犠牲者であった事に気付く。ルークは自らの精神が暗黒面に入りかけている事を認知し、しだいに落ち着きを取り戻していく。
ルークはライトセーバーを投げ捨て、「自分はジェダイだ、かつて父がそうだったように」と宣言。ついにダークサイドを克服した。ルークをダークサイドに取り込めないと知った皇帝はフォース・ライトニングでルークを殺そうとする。自らの息子にジェダイとしての強い意志を見、その息子の父に助けを求める声にベイダーの心は動いた。ライトサイドに帰還したベイダーは皇帝を葬り、シスを滅ぼしフォースのバランスを取り戻した。「クローン戦争」以来続いた銀河の戦乱はこれによって終止符が打たれ、ベイダーはフォースの暗黒面に囚われた「シスの暗黒卿」から、「偉大なるジェダイの騎士」アナキン・スカイウォーカーへと帰還する。
ルークは最期を悟った父アナキンの願いでマスクを取り、最初で最後となる素顔での親子の対面を果たした(霊体を除く)。自らの目で息子の顔を見れたアナキンは満足そうに息を引き取った。ルークは父の亡骸と共にデス・スターを脱出、直後にデス・スターは大爆発し、反乱同盟軍は大勝利を収めた。
エンドアに到着したルークは悲しみに打ちひしがれながらも父の亡骸を火葬した。戦勝会に加わったルークを待っていたのは仲間達の歓迎と霊体となったオビ=ワン・ヨーダ・アナキンの姿だった。ようやく勝利を実感したルークは仲間と共に銀河に平和が訪れたことに喜ぶのだった。
ルークの衣装の色はシリーズが進むごとに白(EP4)→灰色(EP5)→黒(EP6)と変わっていく。これはルークが徐々にフォースの暗黒面に近づいていることを暗示しており、父アナキンも同様に変わっていっている。また、ルークはEP5で右手が義手になり、EP6で右手に黒い手袋をはめている。これもアナキンと同じである。しかし、結末は正反対であり、シスに堕ちたアナキンとは違い、ルークは最後までダークサイドに屈せず父を救い出すことにも成功した。
奴隷として抑圧されて暮らしてきたアナキンと比べ、普通の農家において善良な養父母に育てられるという西部劇的で不自由ない家庭環境だった。その為、性格は愛する人・力への執着が強い父親と比べると温厚で、心が激情や憎悪といった負の方向へ進む要素が少なかった。
ルークはレイア・オーガナやハン・ソロをはじめとする多くの友人・仲間に恵まれていた。アナキンは閉鎖的なジェダイ騎士団で暮らしてきたため、悩みや心情を吐露出来る仲間があまり居なかった。
アナキンはダークサイドに繋がる悩みを抱いていても頼りになる助言はされず、結果ジェダイへの不信感を募らせることになっていた。ルークの場合は父親の轍を踏ませまいとする師の全力のバックアップ(霊体になってまで)続けられ、ルークを立派なジェダイへと導いてくれた。
これらの違いがルークとアナキンの命運を分けたのかもしれない。
急上昇ワード改
最終更新:2024/05/05(日) 05:00
最終更新:2024/05/05(日) 05:00
ウォッチリストに追加しました!
すでにウォッチリストに
入っています。
追加に失敗しました。
ほめた!
ほめるを取消しました。
ほめるに失敗しました。
ほめるの取消しに失敗しました。