概要おーっ!!
初登場は1983年3月号薔薇族掲載作品の『薔薇族かくれんぼ』。
主にホモセックス中における肛門挿入後の喘ぎとして用いられている。
そのなんとも言えないシュールな間抜けさから、ヤマジュン作品の発掘当初は頻繁にネタにされており、「ウホッ」や「やらないか」と共にヤマジュン語を代表する叫びだったが、後に『真夏の夜の淫夢』発掘時に有名となった「アッー」に取って代わられる形で、現在はあまり用いられないネタとなっている。
登場作品
- 薔薇族かくれんぼ
上記の通り、初あおお。本作冒頭で主人公の坂口慎吾に「ガビーン! だんぜん俺好みのいい男!」と言わしめた多田信之が吉武先生と坂口の逸物を2本挿しした際に発した。
吉武先生は坂口に「君… 男のはだかに興味があるのかね?」などと誘っており、やがて二人の行為を目の当たりにして意を決して「先生! 俺もホモなんです もうかくしません 俺… ホモの喜びを知りたい!」と乱入してきたことで発せられた。
吉武先生曰く、多田の肛門は自分と多田が胸を突き合わせて尻を突き出せば隙間ができるからそこに挿れろ、というかなり無茶苦茶な提案だった。
多田も多田で、俺のはタフだからさける心配はない、と豪語している。
この時は「あおお!!」表記であった。
- ひとつの青春が終わった
長らく単行本未収録作品となっていて、国立国会図書館にも掲載号の薔薇族1983年春増刊号が収蔵されていなかったためにネットではあまり知られていない作品からの登場。
元恋人の矢部達彦のホモセクシャルを暴くために結婚式へと乱入した聖也が祭壇の前で発した。
この作品で初めて記事の通りの表記である「あおおーっ!!」が登場。
突然の別れに納得がいかないことを責められた矢部は何故か裸になり、京子を本気で愛していることを示すために聖也とのホモセックスを敢えて見せることにした。
参列者には「すげェ…」と言わしめ、神父も「神よ…」と祈りつつ(私もやりたい)などと思わせるハードなホモセックスを展開するが、結局矢部は花嫁の野上京子を選び、聖也の青春は終わりを告げた。
- 地獄の使者たち
国立国会図書館でのサルベージ活動で最初に発掘された戦記もののシリアス作品。
捕虜となっていた小早川大尉と嶋本に対し、アメリカ軍司令長官バゥアーズの前でホモセックスをするよう命じられ、小早川大尉のモノが嶋本に入った際に発せられた。
その日本男児の心いきに周囲はシーンとなっていたが、バゥアーズはこれに興奮を覚えたのか、バリグザーに服を脱ぐように命令、その後、基地全体を巻き込んだ乱交状態となるが、その隙に小早川大尉の尻の中に隠していたダイナマイトに火が付き、嶋本が小早川への愛を想うシーンで物語は終結している。
- 熱きライダーたち
国会図書館での発掘作品でこれもまた単行本未収録作品。なお、同時掲載作品の「裏切り」は単行本君にニャンニャンに収録されている。なぜこちら側が未収録となったのかは定かではない。
名無しのもじゃもじゃ頭の男(ニコニコなどではルパン三世に風貌が似ていることからルパンなどと渾名されている)が勇気の絶妙な愛撫で発射した2発目の時に発した。表記は「あおおーっ」で!が無い。
勃ってきてすぐに吹いてしまうほどに早漏な男だったため、結局7発も出させられた挙句、初釜をさとるに奪われてしまうという可哀そうな目に遭っている。
ヤマジュン作品に登場する男としては数少ない確実なノンケの発したシーンでもあった。
- ぼくらのスゴイやつ
単行本兄貴にド・キ・ド・キのトップバッターを務める作品にして、山川純一漫画としては2つしかない続編作品。前作「やりすぎたイタズラ」からは現実と同じく2年が経過している設定になっている。
かつての風紀担当だった山田先生が長野に「スゲ… いい男」と言わしめるほどに変貌を遂げ、その鍛錬法としての短小ペニス増大法の一つとして披露した堂本幸司とのホモセックスで、山田のモノが堂本の尻を貫いた際に堂本が発したもの。ちなみにもう一つの増大法がかの有名な「バシィーッ」の場面である。
その後、肉体的に成熟しきった大人のオスに愛情を感じた長野は山田の尻に挿入し三連結となるが、山田の妙な性癖に長野が幻滅したところで作品は終わる。 - 疾走する獣達
小説薔薇族という、本来漫画雑誌ではない本に掲載された作品。
前述の「やりすぎたイタズラ」「ぼくらのスゴイやつ」に続く連作作品だが、後編は山川の活動中には発表されず、20年以上たって第二書房倒産に伴って伊藤文學の私物を整理していた際に発見されたもの。
その前編にあたる本作で、田上剛総長の24cmの逸物を挿入される岡安たくみを見ての暴走族団員の誰かがザーメン発射の際に発したと思われる。
その後、岡安は復讐の機会を狙い、田上のマスコットになることに同意するが、その復讐劇は後編のお楽しみ。
- 僕の性活論
全作品描き下ろし新作読み切りのみを掲載したという豪華な単行本ワクワクBOYのファーストを飾る作品。
本作は道下高司の回想で展開するが、そのうちのサウナで知り合ったアメリカ人が発した。
かなりガタイの良いガチムチの短髪マッチョマンで、白人らしく迫力ある筋肉でコックの盛り上がりもすさまじく、こんな奴とセックスしたらこわされるんじゃなかろうかと思ったというが
意外にも彼は受身専門で、道下にフィストファックを要求し、変態的なプレーが好みだったらしく、道下の小便を飲んだこともあったほか、自分の顔面の上で排便させたこともあったらしい。
どうも、山川作品の道下家はスカトロプレイに縁があるようである。
その回想の一コマ、道下がアメリカ人の尻を突いているシーンで「アオオオーッ!!」と発している。
外国人だからか唯一のカタカナ表記であった。
- 絆
山川作品には同名の作品が2つあるが、登場するのはワクワクBOY掲載作品の方。
妻の実家に泊まった際に義父のモノが佐野修治の壺に入った際に発せられた。
義父によれば、修治は少年のような肌の張りと30代の男性らしい男の凄味を同時に併せ持ち、さらにどこに肛門があるのかわからないくらい毛深い、らしい。
しかし、修治はゲイというわけではないらしく、義父が認知症により自身を同性愛者と思い込んだことでその行為の餌食となっていたことが明かされる。だが、修治もまんざらいやじゃないとのこと。
- 義父
未発表作品。薔薇族復刊時には「義父との秘密」という題だったが、単行本ウホッ!! いい男たち2 ヤマジュン・未発表作品集収録時に「義父」のみに短縮された。
先ほどの絆と同じように義父が男を教える場面で発せられている。
淫びな快楽というのか、義父によるアナルセックスは良平には刺激が強すぎ、快感まっただ中の男根はエクスタシーの頂点に達し手も触れないのに大量のスペルマを発射したシーンで発せられている。
この場面では「あおおおーっ!!」とおが1つ多い。
この場面が正真正銘最後のあおおーシーンとなっている。
どうしてヤマジュン漫画に出てくる「妻の父」はゲイばかりなのだろうか?
ホモく補足
- 山川純一全39作中9作品の登場と、4分の1の程度の登場だが、意外な事に、代表作『くそみそテクニック』や有名作品の『男狩り』『僧衣を脱ぐ日』などには登場しない。特にくそみそは射精に至るシーン自体が少しボカされている。なお、虹裏格闘ゲーム(MUGEN)に登場する阿部高和やMUGEN用にエディットされた日高良司を使えば、「あおおーっ!!」する彼らを見ることは可能である。
- 山川純一作品には必ずホモセックス描写がある、というような先入観があるかもしれないが、実のところホモセックスを濃厚に描いた作品は多くなく、『夏色転校生』や『兄貴が好きなんだ!』に至ってはセックス描写そのものが無い。『裏切り』は局部を咥えさせる描写こそあるがセックスシーンはなんと男女のものみとなっている。『荒野の果て』はセックスシーンは存在するが、主人公は男との間接セックスで姉を感じる、という異色作。
- また唯一の時代劇漫画である『男新次はつっ走る』はセックスシーンは存在するが、情事の部分はサイレントで展開される作品となっている。
- 9作品にも採用されていながら、名台詞を集めたウホッ!いい男たち2の初版本特典のやらないかバンダナには未掲載。なお、何故か『絆』(ヤクザ編、未発表版)で発せられた「歯を食いしばるんじゃ秀」という台詞は採用されている。
関連項目
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