またキテレツじゃねぇか!とは、テレビ静岡の夕方アニメ枠で見られた、アニメ『キテレツ大百科』が放送され続けていた状況に対する台詞、およびネットスラングである。
ただし、2021年時点では、キテレツ大百科は10年以上テレビ静岡の夕方アニメ枠で放送されていない上に、その夕方アニメ枠自体も消滅しており、現在の実態とは異なる言葉になっている。詳細は後述。
ちなみに夕方アニメ枠が消滅したことで「アニメ不毛の地静岡」が悪化したと言われることもあるが、現在では全国的にBS放送やインターネットの配信サイトなどが充実しているため、実際には静岡県民でもアニメの視聴については(以前ほどには)不便ではなくなっている。なお、キテレツ大百科もAmazon Prime等で見れる。
概要
静岡県 |
ヒ ョ ゥ ゥ ゥ ゥ ゥ . . .
ガ
ラ
ガ
ラ
ガ
ラ
やった!キテレツが終わった!
よし!次は何だ
またキテレツじゃねぇか!
終わったのに始めんなよ!
まんがなんて何でも同じだろ
くそァ!小学生の試合まで中継すんな!
またキテレツじゃねぇか!
『キテレツ大百科』の放送が一旦終了したと思ったら、また『キテレツ大百科』が1話から始まったことを表すコラ画像の台詞。その後、小学生のサッカー試合の中継も始まる。1990~2000年代当時の静岡県で見られた光景としてネタにされている。
元画像はコミックボンボン版の『∀ガンダム』であり、この漫画の一部を静岡県の地図とコロ助の絵に差し替えたものになっている。「またキテレツじゃねぇか!」の元の台詞は「黒歴史のMSだっ」であり、「まんがなんて…」の人ももっとやる気のある台詞を言っている。
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https://twitter.com/kouichi_tokita/status/1253186111507054592
静岡県の夕方アニメ枠(キテレツ枠)
フジテレビ系のテレビ静岡で放送されていた、夕方5時台のアニメ再放送枠のこと。上記のネタの由来である。名前の通り、『キテレツ大百科』が放送されていた期間が比較的長く、インターネット上でネタにされていたことが由来。
開始されたのはおそらく1990年代ごろからと思われ[要出典]、月~木曜日には前半と後半で別々のアニメが2本放送され、さらに金曜日はまた別のアニメが放送されていた。おそらく、帰宅してきた小学生を主なターゲットにして放送していたと思われる。
なお、前半を「キテレツ枠」、後半を「まる子枠(ちびまる子枠)」とすることもあるが、当記事ではその2つと金曜日の枠を合わせて「キテレツ枠」とする。
そこまでキテレツではない
「キテレツしか放送されていない」というのがネタにされがちではあるが、厳密には事実とは異なる。キテレツ大百科が放送されていたのは少なくとも1996~1997年、1999年末~2001年、2003~2005年、2008年末~2009年である。
まあまあキテレツの期間が長いように見えるし実際長いのは認めざるを得ないが、先述したようにアニメ枠には前半と後半の2つがあり、さらに金曜日は違うアニメを放送していた。決してキテレツしか見れなかったわけではない。
後の世代になると、話数が多いために、長期間放送されていた『こち亀』『ONE PIECE』の方が馴染みがあるという声もあるほか、当時子供だった人からすればそれほどアニメ不毛の地にも感じなかったという声もある。
他にも、地元静岡が舞台の『ちびまる子ちゃん』も多く放送されたほか、『アルプスの少女ハイジ』等の世界名作劇場シリーズや、『未来少年コナン』『ガンバの冒険』『トムとジェリー』『ドラゴンボール』『らんま1/2』『幽☆遊☆白書』『HUNTER×HUNTER(旧)』『デジモンアドベンチャー』なども放送されていた。
また、先述したように金曜日は放送されるアニメが異なっており、『トランスフォーマー』シリーズや、『爆走兄弟レッツ&ゴー!!』『BLEACH』『カードファイト!!ヴァンガード』など、フジ・テレ東のアニメの時差ネット放送が流れていた。
※ただし、かといって当時の静岡がアニメ天国かというとそうでもなく、NARUTOや遊戯王は基本的に深夜や早朝等での放送であり、他にも静岡県では放送されなかったアニメも多く存在した。このように、神奈川・愛知方面のアナログ放送が届いていた等でなければ、なかなか小さい子供の目には触れなかったアニメも多かった。特に深夜アニメに関しては、2010年代前半ごろまでは「アニメ不毛の地静岡」の記事にあるような様子だったというのも否めない。
またワンピースじゃねぇか!
ただ、「またキテレツじゃねぇか!」のように、放送期間終了後にもう1回1話から放送し始めることもあったため、もう見た話を2回以上見させられることもあった。
この現象はキテレツ以外にも見られ、末期にはONE PIECEを1話から578話(パンクハザード編直前)まで2年半放送した後に、もう1回1話から放送し始めるという「またワンピースじゃねぇか!」という状況になったこともあった。
テレしずでは2011年10月より平日夕方にアニメ「ワンピース」を1話から全話再放送してまいりましたが、放送権利の都合で2月14日(金)放送分の578話までで一旦終了となります。
ファンの皆様にはご迷惑をお掛けしますが、ご理解のほど何卒よろしくお願いいたします。
なお、大好評につき翌週2月17日(月)からはあらためてアニメ「ワンピース」を1話から再放送いたします。
毎日ワンピースが見られるのは全国でも”テレしず”だけ!
引き続きご愛顧のほどよろしくお願い致します。池谷勇人「「アニメ不毛の地」の現実 なぜ静岡は「キテレツ」「ONE PIECE」を延々再放送するのか? 編成担当者が語った理由とは」(ねとらぼ, 2014/02/17)
「始まったのに終わんなよ…」
『そんなことより情報番組がはじまるよ』
しかし、テレビ以外のアニメの視聴手段が増えたり、少子化の影響があったり、学習塾・習い事に通う子供が増えたりしたのか、やはりこのキテレツ枠も苦境に立たされていたようだ。ONE PIECEが1話から再々放送される直前には、時間が30分に削減されてしまっている。
ただ最近はアニメも厳しくなってきていて、あの時間帯のアニメもなかなか視聴率が取れなくなってきた。そうした状況の中で、みなさんに支持されているもの、楽しんでいただけるものをと考えた結果、やっぱり『ONE PIECE』ということになったんです。
池谷勇人「「アニメ不毛の地」の現実 なぜ静岡は「キテレツ」「ONE PIECE」を延々再放送するのか? 編成担当者が語った理由とは」(ねとらぼ, 2014/02/17)
その結果、夕方アニメ枠は2015年をもってなくなってしまった。残っていたONE PIECEとヴァンガードの再放送は深夜帯に移動したものの、その後打ち切り・放送終了になってしまっている。
2021年時点では「またキテレツじゃねぇか!」どころか、そのキテレツなどが放送されていたアニメ枠自体が無くなっている。10年以上前にキテレツが放送されていた時間帯には、現在はテレビ静岡の情報番組「ただいま!テレビ」が放送されている。
※2019年7月~8月だけ「ただいま!アニメ」という番組内の枠として復活し、『トムとジェリー テイルズ』が放送された。
これにより、「アニメ不毛の地静岡」が一層加速した…と言われがちだが、2010年代からBS放送やインターネット等により、全国的にアニメの視聴環境が整備されているため、(「リアタイ視聴等でどうしてもテレビでないとダメ」というわけでない限りは)「アニメ不毛の地静岡」の方も過去の話になりつつある。
ちなみに、2020年代の静岡でも「アニメの再放送が繰り返し行われる」という現象自体は、別の局まで含めれば小規模ながらも見られる。2021年~2022年のSBS(TBS系)では『呪術廻戦』が夏休み・冬休みの午前昼に、それぞれ1話から放送されている。
なお、他県のテレビ局でも、こうしたアニメ枠は過去には珍しいものではなかったとされる。ひょっとすると、テレビ静岡以上に特定のアニメを放送し続けていた局が存在するのかもしれない…。
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関連項目
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