やまおとことは、ゲーム『ポケットモンスター』シリーズに登場するNPCポケモントレーナーの肩書きの一つである。
概要
初代『赤・緑』から最新作『X・Y』『オメガルビー・アルファサファイア』まで、メインシリーズにおいては全世代・全バージョンに登場する皆勤賞のNPCトレーナーである。
見た目は肥満体質でにこやかな表情の大男。大きなバックパックやトレッキングポールなどの登山用品に身を包み、多くの場合口周りに髭を蓄えているのが特徴。
主に山地や洞窟ダンジョンに登場し、使用ポケモンはイシツブテやイワークといったいわ/じめんタイプやワンリキーといったかくとうタイプなど、ゴツいものが多い。作品によってはじめん単タイプやはがねタイプなどを使うこともある。
この他にも彼らの特徴として某観覧車の悪魔や、地下鉄で一部のアイドルを自称する者、オネエ言葉を話している者、二重人格を持ち美少女キャラへと変貌する者、笑い茸を食べて常に笑い声を上げている者など、印象に残る人物が多い。近年ではオカマ・オネエ・ゲイキャラ担当として定着しつつある。なに考えてんだゲーフリ。
地方ごとの概要
カントー地方(赤緑青ピカチュウ/FRLG)
「はーッ はっ はッ!」
おつきみやまやイワヤマトンネルなどの洞窟ダンジョン内や、イワヤマトンネル周辺の山道に登場する。
使用ポケモンはイシツブテ系統、ワンリキー系統、イワークの3系統。いずれも要対策のポケモンである。
イシツブテやイワークはとても固く生半可なノーマル技・物理技程度では到底倒しきれないが、「くさタイプ」「みずタイプ」の技で瞬殺できることにさえ知っていれば対処は簡単。ワンリキーは、その攻撃力から初代特有の急所率の高さを誇る「からてチョップ」やタイプ一致の「けたぐり」でこちらのポケモンのHPを削っていく。初代では「からてチョップ」はノーマル技なのでいわタイプなどの物理耐久の高いポケモンで耐えつつ反撃するか、素早いエスパータイプの特殊技で上から一撃で倒してしまおう。……といってもそのエスパー候補のケーシィ系統が非常に捕まえにくいのであるが。
半分恒例(?)となっている笑い茸を食べてしまったやまおとこがイワヤマトンネル出口に初登場した。
ジョウト地方(金銀クリスタル/HGSS)
「あなたの ポケモン とーっても チャーミングなのね
ここで ドレスアップ したら もっと もっと んもーっと チャーミングに なっちゃうわ!」
つながりのどうくつ内部や、45、46ばんどうろの険しい山道などに登場する。
イシツブテ系統、ワンリキー系統、イワークに加えて、金・銀ではディグダ系統やウリムー系統などのじめんタイプのポケモンまで使ってくるようになる。
みずタイプやくさタイプのポケモンが相性が良いのは初代と同じ。
HGSSでは上に引用したように、コガネシティのちかつうろにオネエ言葉を使うやまおとこがシンオウ地方から引っ越してきた。
ホウエン地方(RSE/ORAS)
「やっほ! あたし やまおとこ! 油断 しちゃ ダ・メ・だ・ぞ♪」
「ポケモンちゃんが 泣いてるよお!! やまおとこ も 泣いちゃうんだから!」
マットレスから 変な 臭いがする ベッドの 下に なにか ある……
モーレツ! 世界の やまおとこ! と 書かれた 汚れた 雑誌だった……
使用ポケモンはやはりイシツブテ系統にワンリキー系統、加えてドンメルなどの新じめんタイプポケモンを繰り出してくる。
RSEのやまおとこのグラフィックは、珍しく髭を剃っている。リメイク版のORASでも顎髭のみと、他の作品と比べ髭のボリュームが落ちている。
リメイク版のORASではカナズミシティでエリートトレーナーからアイテムの「かるいし」を貰うことができるのだが、貰ってしばらくしてから戻ってみるとエリートトレーナーが立っていたはずのところにやまおとこが現れる。話しかけると「なんか さいきん きゅうに ふとってしまったゼ……」とだけ呟く。なんということでしょう。
シンオウ地方(DPPt)
「あなたの ポケモン すっごく チャーミングなのね
とくべつに 1まいだけ しゃしんを あたしの おとなりに かざって あげちゃうわ!
この おへやで ポケモンを ステキに ドレスアップ させて しゃしんを とるの! やるでしょ?」(いいえを選択)
「んもう! つれない ひとね……」
使用ポケモンはイシツブテ系統、イワーク系統、ノズパス系統。ダイヤモンド・パールではこれらに加えて、珍しくズバット系統なども繰り出してくる。
ほかに、ヨスガシティにいるNPCのやまおとこからピンプクのタマゴを譲り受けることができる。なんとも可愛らしい趣味のやまおとこである。
上に引用したようについにオネエ言葉を使う非常にキャラの濃いやまおとこが現れ、HGSS、BWへと引き継がれていった。
イッシュ地方(BW/BW2)
「ハァーイ! お ま た せッ! 一部のアイドル やまおとこよッ!」
「アラー? もう オシマイなのー? やまおとこ ツマンナーイ!!」
「おれの中にはね もう一人の 人格が いる…… らしい……
あああ…… あいつが くる…… こころの 奥から…… やみが……
うふ! 美少女トレーナー 参上! かわゆい えがおで ノックアウトよ♪」
「オオウ…… ムシムシとして…… まるで サウナだな 少年!」
フキヨセの洞穴やネジ山といった洞窟ダンジョンなどに登場する。
使用ポケモンはダンゴロ系統、ドッコラー系統を中心に、やはりいわタイプ、かくとうタイプ、じめんタイプのポケモンが多い。
バトルサブウェイの自称アイドルキャラ、白の樹洞の二重人格美少女オカマキャラに加えて、今や伝説となったやまおとこのナツミなど、とにかく濃いキャラのやまおとこが多い豊作である。
カロス地方(XY)
映し身の洞窟や終の洞窟などの洞窟ダンジョンやショウヨウジムなどに登場する。
この作品では珍しくいわタイプ使いというよりじめんタイプ寄りの構成であり、かくとうタイプに至っては使い手がいない。
アローラ地方(SM)
アーカラ島ヴェラ火山と、ウラウラ島のホクラニ岳などの山や峡谷のエリアに登場する。見た目が大きく変わり、痩せて筋肉質な身体に、タンクトップや緑のニット帽を着用しているという、今までのやまおとこの姿とは全く違う姿をしている。
特に、ヴェラ火山のやまおとこはプレイヤーの印象に残りやすく、イベントの途中に思わぬ形で乱入してくる。詳しくは、「カキの試練」の記事を参照のこと。
ついにアニメ登場
アニメ版ポケットモンスターにおいて、アローラ地方を舞台としたシリーズである「ポケットモンスター サン&ムーン」において、ついにやまおとこがアニメにも登場した。
ゲームと同じくヴェラ火山に登場した。なんと、ゲームよりも数が増え、3人になっている。そして、ゲームと同じようなことをオチに持ってきた。
声優は、うえだゆうじ・櫻井トオルが担当していた(あと一人については、執筆時点では不明)。
関連動画
関連項目
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