アナとエルサのフローズンジャーニー単語


ニコニコ動画でアナとエルサのフロー…の動画を見に行く
アナトエルサノフローズンジャーニー
5.3千文字の記事
  • 3
  • 0pt
掲示板へ
東京ディズニーシー > ファンタジースプリングス > アナとエルサのフローズンジャーニー

アナとエルサのフローズンジャーニーAnna and Elsa's Frozen Journey)とは、東京ディズニーシーアトラクションである。施設番号6ファンタジースプリングス内)。

概要

東京ディズニーシーテーマポート、ファンタジースプリングスの「フローズンキングダムエリアに位置するアトラクション提供大和ハウス工業株式会社

映画アナと雪の女王』をテーマにしたボート流ライド)形式のダークライドであり、ゲストは屋内を進むボートに乗り『アナと雪の女王』の物語を体験する。「フローズン」は『アナと雪の女王』の原題Frozen(凍りついた)のこと。つまり「アナエルサアナと雪の女王の旅」。

2024年6月東京ディズニーシーテーマポート「ファンタジースプリングス」グランドオープンにあわせて開設された。テーマパークファンの言うところの「Eチケット」(最上アトラクション)に分類される、同テーマポートの旗艦アトラクションである。

大物いのファンタジースプリングスの中で一頭地を抜くスタンバイ待ち時間を誇り、もともと大アトラクション率の高い東京ディズニーシー全体でも「ソアリン:ファンタスティック・フライト」と並ぶ域にある。時間の有料優先入場サービスディズニープレミアアクセス」対だが、園内でもっともく、公式開園時間直後に終了する(全時間帯で売り切れる)ことがしくない。

海外ディズニーパークでは、ウォルト・ディズニーワールドのエプコット、および香港ディズニーランドにおける『アナと雪の女王』のアトラクションフローズン・エバー・アフター」に相当する。ただし、類似部分はあるもののクローンというわけではなく、むしろ題材とライドシステムという大きなを除けば8割がた別物といえる程度には独自性が強い。

アトラクション体験

ボートに乗って、ディズニー映画アナと雪の女王』の世界を体験することができます。姉妹が永遠のに閉ざされたアレンデール王国を救う壮大で心温まる冒険の物語を、おなじみの名曲の数々とともにお楽しみください。

 - 東京ディズニーシー「アナとエルサのフローズンジャーニー」紹介ページexit

映画アナと雪の女王』の物語を追ってゆく、いわゆる「ブックレポート」式のダークライド。

ゲストアレンデール王国の宮殿内からボートで漕ぎ出し、北欧アレンデール王国王女であるエルサアナストーリーが語られる。ミュージカル映画である『アナと雪の女王』をった名ナンバーの数々を中心に、印的なシーンの数々がその場で繰り広げられているかのような光景を巡ってゆく。

ライドビークルは16人乗り(4人×4列)のボートである。基本的に全年齢向けの屋内ファミリーライドであって、おおむね穏やかに進行するが、照明の暗い部分(シーン)が多く、途中いくつか小さなドロップも入る(「カリブの海賊」とべてもかに大人しい)ため、公式で特徴を「暗やみをすすむ」「スピード/スリルあり」としている。また、しぶきで多少濡れる場合があることに注意が喚起されている。

ショービルディング

ファンタジースプリングスの一番、『アナと雪の女王』の世界である「フローズンキングダムエリアの端に位置しており、レストランアレンデールのロイヤルバンケット」横手にそそりたつ崖の下にある木造ロッジ建物アトラクションゲートである。

アレンデールであるところの隣の「ロイヤルバンケット」とべるとこじんまりして見えるが、アトラクション本体はゲート裏手の崖の中にある。崖とその向こうにそびえる、氷の宮殿が見える山嶺ノースマウンテン(強化遠近法の効果で実際よりはるかに高く遠くに見える)は、「フローズンジャーニー」を収めたショービルディングであるとともに、パーク外への視界を遮る牆壁の役割を果たしている。

スタンバイ通路(キューライン)はアレンデールの内部を巡るかたちとなっており、作品世界現実にしたような北欧の宮殿の詳細な内装に加えて、スタンバイで並ぶゲストを楽しませるさまざまなギミックを備えている。ただし優先入場(ディズニープレミアアクセスなど)向けの通路はそれらのキューラインも一切合切すっ飛ばしてしまうので注意。

アトラクション構造と技術

この項は、オープンよりまもないアトラクション2024年6月オープン)に関するネタバレ成分を少なからず含んでいます。
ここから下は自己責任で突っ走ってください。

アトラクションの系譜

フローズンジャーニー」に搭乗するゲストを驚かせるのは、よくあるボートライドにもかかわらず4箇所の折り返し点を持ち、ボートが2回にわたり後進する点であろう。折り返すといっても来たを戻るのではなく、V字スイッチバックの要領で別のへと入ってゆく。本来スリルライドともいえないファミリー向けのボートライドながら、複数の小さなドロップや大登坂といった意外な高低差があるのも特徴。

この構造は原といえる『アナと雪の女王アトラクションフローズン・エバー・アフター」譲りのものだが、おおもとはエプコットにあったボートライドメイルトロム」[1]に由来する。「エバー・アフター」は、「メイルトロム」を『アナと雪の女王』をテーマに改装したものだからである。「メイルトロム」はノルウェー歴史伝説紹介する少々ダークな室内ボートライドで、折り返しもあれば落下もあった。そのレイアウトがそのまま「フローズン・エバー・アフター」になったわけである。

むろん「フローズンジャーニー」は全くの新規設計であって、当然「メイルトロム」に縛られない(実際ライドレイアウトはまったく異なる)のだが、「メイルトロム」の構造が「エバー・アフター」の大きな特徴でもあるためか、「フローズンジャーニー」にもボート折り返しコースの高低差が引き継がれたわけである(ちなみに香港ディズニーランドの「エバー・アフター」は同じ新設アトラクションなのにレイアウトまで全にエプコットのクローンだったり。世界拡散するメイルトロムの遺伝子)。

演出とライドシステム

とはいえ、関係な構造が「フローズンジャーニー」に駄に引き継がれているというわけではない折り返しや後進はライドの演出面(特にゲストが見る構図の調整)においてきわめて効果的な役割を果たし、 むしろアトラクション体験に不可欠な機となっている。またライドレイアウトの観点でいっても、本来はより大度の曲線が必要な大ボートライドのコースを急転回させることができるため、スペースの効率的な利用に一役買っている様子である。

アナと雪の女王』の物語を追う各シーンストーリーリングにも工夫が凝らされ、上記したボートシステムを活かした視線誘導、プロジェクションマッピング技術の底的な活用、進行タイミングの緻密な管理などによって、舞台演劇を観るようなアトラクション体験を実現している。とっさには仕組みを理解しかねるような、ゲストを驚かせるギミックもある。ただ、あまりにタイミング調整が精緻なため、ズレからの不具合でシステム調整休止が起きやすい、なんて噂も。

また、25体以上配置されたオーディオアニマトロニクスは、従来の油圧駆動をしてより人間的な挙動を実現したウォルト・ディズニーイマジニアリング最新式の全電動A-1000アニマトロニクスを採用。原であるエプコットの「エバー・アフター」では顔のアニメーションを内部から投影していた[2]が、これは従来の実体的な顔にべて評判がよくなく、本アトラクションでは香港ディズニーランドの「エバー・アフター」同様に実体的な(ただしより精細な)顔へと回帰している。

評価

実のところ、フローズンジャーニー」のアトラクション構造はきわめて古典的である。「フローズンジャーニー」が用いている、何かに乗って進み、物語再現したシーンを順繰りに眺めてゆく、という、いわゆる「ブックレポート」タイプのライドは、ディズニーパークにあっては「白雪姫の冒険」(ディズニーランドパーク1955年オープン)以来の伝統的な概念である。ボート式のライドに至っては、19世紀末にはすでに存在したとされる。

フローズンジャーニー」の基礎を支えるライドシステムは、「メイルトロム」以来の折り返し以外、よくあるようなボートライドであり、シミュレーションライド[3]でも、トラックレスライド[4]でもない。3Dメガネすら使わずに名シーンを巡る古き良き「ブックレポート」ライドであって、ゲスト世界観に取り込んだり[5]はせず、アトラクションゲストが働きかけるインタラティブ性[6]も持たない。

次々と独特で新なライドシステム、画期的なアトラクション体験が生まれる現代に、「フローズンジャーニー」は『アナと雪の女王』という21世紀の作品のために、あくまでごく伝統的で普遍的なアトラクション構造を採用した。そして底的に計算されたストーリーリングによって、古典ブックレポート・ライドの究極とも言うべきアトラクション体験を生み出してみせた。この点こそ、本アトラクション内外のテーマパークファンから、少なからず現代の驚くべき傑作と称賛を受ける所以である。

ひっくるめて言えば、アナと雪の女王』をテーマにしたアトラクションとしての充実した体験の提供を実現する(大事なのはここである[7])ともに、ディズニーが誇るイマジニアリングマスターピース、それが「アナとエルサのフローズンジャーニー」なのである。

関連動画

関連リンク

関連項目

東京ディズニーシーアトラクション
メディテレーニアンハーバー ヴェネツィアン・ゴンドラソアリン:ファンタスティック・フライトディズニーシー・トランジット・スチーマーラインフォートレス・エクスプロレーション
アメリカンウォーターフロント タートル・トークタワー・オブ・テラーディズニーシー・エレクトリックレールウェイディズニーシー・トランジット・スチーマーライントイ・ストーリー・マニア!ビッグシティ・ヴィークル
ポートディスカバリー アクアトピアディズニーシー・エレクトリックレールウェイニモ&フレンズ・シーライダー
ロストリバーデルタ インディ・ジョーンズ・アドベンチャー:クリスタルスカルの魔宮ディズニーシー・トランジット・スチーマーラインレイジングスピリッツ
アラビアンコースト キャラバンカルーセルジャスミンのフライングカーペットシンドバッド・ストーリーブック・ヴォヤッジマジックランプシアター
マーメイドラグーン アリエルのプレイグラウンドジャンピン・ジェリーフィッシュスカットルのスクーターフランダーのフライングフィッシュコースターブローフィッシュ・バルーンレースマーメイドラグーンシアターワールプール
ミステリアスアイランド 海底2万マイルセンター・オブ・ジ・アース
ファンタジースプリング ピーターパンネバーランドアドベンチャーフェアリーティンカーベルのビジーバギー|アナとエルサのフローズンジャーニー|ラプンツェルランタンフェスティバル

脚注

  1. *1988年オープン2014年クローズスプラッシュ・マウンテン1989年)より古い。
  2. *従来のアニマトロニクス技術では困難だった細やかな表情変化を可とする利点があり、「エバー・アフター」オープン当時の最新技術だった。
  3. *スター・ツアーズ」みたいなやつ。映像に連動してその場でぐいぐい動くことで、実際に起きていることのように錯覚させる。
  4. *プーさんのハニーハント」みたいなやつ。レールがなく、自由ぬるぬる動く
  5. *インディ・ジョーンズ・アドベンチャー:クリスタルスカルの魔宮」みたいなやつ。ゲストは作品世界生きる人間の立場でアトラクションを体験する。
  6. *モンスターズ・インク”ライド&ゴーシーク!”」みたいなやつ。搭乗したゲストが参加するゲームが展開される。
  7. *それ以外のこと、要するにこの項で書いてきたことの大半は、純アトラクション体験を楽しむという点では畢竟さして重要ではないのだ。
関連記事

親記事

子記事

  • なし

兄弟記事

  • なし

【スポンサーリンク】

  • 3
  • 0pt
記事編集 編集履歴を閲覧

ニコニ広告で宣伝された記事

高森藍子 (単) 記事と一緒に動画もおすすめ!
提供: Aquavit
もっと見る

この記事の掲示板に最近描かれたお絵カキコ

お絵カキコがありません

この記事の掲示板に最近投稿されたピコカキコ

ピコカキコがありません

アナとエルサのフローズンジャーニー

まだ掲示板に書き込みがありません…以下のようなことを書き込んでもらえると嬉しいでーす!

  • 記事を編集した人の応援(応援されると喜びます)
  • 記事に追加して欲しい動画・商品・記述についての情報提供(具体的だと嬉しいです)
  • アナとエルサのフローズンジャーニーについての雑談(ダラダラとゆるい感じで)

書き込みを行うには、ニコニコのアカウントが必要です!