ゴジラ対メガロとは、1973年3月17日に公開された映画。ゴジラシリーズ第13作目。
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地上人の起こした核実験によって被害を受けたシートピア海底王国の送り込んだ怪獣メガロ、ガイガンとゴジラが戦う。ガイガンは前作で初登場になったが、たちまち大人気となり、続投となった(後述の低予算という事情もあるが)。
低予算&撮影期間3週間という悪条件で製作され、キャストも新人を中心に少人数に抑えられた。ゴジラシリーズで唯一ヒロインが存在しない作品である。特撮も前作『地球攻撃命令 ゴジラ対ガイガン』同様使い回しが多い。メガロの光線がキングギドラと同じ波打ち曲線描く黄色なのはキングギドラの都市破壊シーンをそのまま使い回すためでもある。また、映像流用はゴジラシリーズのみならず、『フランケンシュタインの怪獣 サンダ対ガイラ』のガイラ攻撃のL作戦シーンにも及び、姿が見えないのをいいことに、メーサー殺獣光線車の部分だけを前作から使い回し、さらにメーサーのメガロ攻撃の場面はガイラ攻撃シーンを使うという徹底ぶりだった。そのため、街中を破壊してたと思ったらいきなり森になったり、ゴジラの登場シーン自体も流用なので海に飛び込むシーンと闘う場面で顔が違う。決戦シーンはセットを組む予算も尽きて何もない荒野でのラストバトルという結果となった。ゴジラが木枯らし紋次郎よろしく電柱を口に咥えているという遊び場面があったが、最終的にカットされ使用されなかった。現在スチール写真だけが現存している(もし、採用されてたらシェーゴジラ並のネタになってたのかも)。とは言え、スタッフの苦境にもめげない努力の結果、冒頭の湖の異変、中盤のカーチェイス、メガロのダム破壊シーンなど見せ場も多く、娯楽性の高い作品に仕上がった…と信じたい。そもそも核実験の被害者同士が人類の平和を賭けて戦うって展開はどうよ?とか突っ込んではいけない。
しかし、本作を本作たらしめる所以は何と言っても、ゴジラに協力するロボットジェットジャガーの存在であろう。何の説明もなく自らの意思を持ち、あまつさえ巨大化する超展開、メガロ&ガイガンに2対1でフルボッコされる情けなさは、観た者の記憶に良くも悪くも残ることとなり、シリーズワースト作、もしくは愛すべきバカ映画として現在も語り継がれている。
なお、この映画はゴジラシリーズで初めて観客動員数が100万人を割ってしまった作品でもあり、若干予算を増額(ゴジラ対ヘドラ並)した次回作『ゴジラ対メカゴジラ』でやや盛り返し、映画以上にメカゴジラグッズがヒットするなどした。しかし第一作の監督、音楽家らを起用して起死回生を謀った『メカゴジラの逆襲』が本作以上の大コケに終わり、昭和ゴジラシリーズに終止符を打つこととなった。
登場人物
- 伊吹吾郎 (演:佐々木勝彦)
この映画の主人公である青年科学者。電子工学の専攻で、日常生活の補助用ロボット・ジェットジャガーを開発する。その技術をシートピア海底王国に狙われ、拉致される。某俳優とは全く関係ない。念のため。 - 陣川博 (演:林ゆたか)
伊吹の後輩。駆け出しのレーサーで、シートピア人を相手に熾烈なカーチェイスを繰り広げた。 - 伊吹六郎 (演:川瀬裕之)
伊吹の弟。珍妙な足漕ぎボートや超ミニサイズのバイク・ベビーライダーを製作するなど兄に負けない発明家。原付無免許運転じゃねえのか?なんて野暮なツッコミは言いっこなしよ。
シートピア海底王国
300万年前に海中に没したレムリア大陸の末裔。地下空洞に王国を築き繁栄していたが、地上人の核実験によって王国が大損害を受け、報復のため地上にメガロを送り込む。地上よりも進んだ科学力を有し、前作の敵ゴキブリM宇宙ハンター星雲人とも親交を結んでいた。イースター島のモアイは外宇宙と交信するための彼らの通信施設である。王国の住人は非常に少ないらしく、ロボットによる戦力増強のため伊吹兄弟を王国へ連行しようとする。地上よりも科学が進んでいる割にロボットひとつ作れないのかと突っ込んではいけない。
スタッフ
関連動画。会員のくせに分かんないのかい?
関連静画経由でな!
おい、関連商品さ買って早く逃げっぺ!
ますます分からなくなって来たな、関連項目の正体が
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