シーブック・アノーとは、アニメ映画『機動戦士ガンダムF91』の登場人物である。富野由悠季と長谷川裕一による漫画『機動戦士クロスボーン・ガンダム』では「キンケドゥ・ナウ」として登場する。
CV:辻谷耕史⇒佐藤拓也(機動戦士ガンダム アーセナルベースより。キンケドゥも同様)
概要
F91の主人公。ガンダムや富野作品の主人公では珍しく、ひねくれたオタクでも、キレる17歳でも、ジャンク屋で忙しい不良学生でもない普通の工業科の男子高校生。
作中でも多くの友人に囲まれるなど、社交力も一般的なレベルにあった模様で、ガンダムの主人公としては本当に珍しいくらい普通の少年である。
「優等生」的なイメージが強いが、本編初登場時ではミスコンにトトカルチョを導入しセシリー・フェアチャイルドに賭けていたりと、はみ出した面も見られる。小説版ではさらに・・・?
住んでいたフロンティアⅣをクロスボーン・バンガードが襲撃した為、戦火を逃れる為に避難した所、連邦軍練習艦 「スペース・アーク」に救助される。
そこで整備されていたMS「F91」の新型コンピュータ「バイオ・コンピュータ」の制作に母親モニカ・アノー博士が関わっていた事、妹であるリィズ・アノーの発言で、それまで起動できなかったバイオ・コンピュータが起動できてしまった事などから、「母親が作ったコンピュータなら、その息子と相性が良いはずだ」と言うとんでもない理由で強引にF91のパイロットにさせられてしまう(F91のバイオコンピュータはシーブックのバイオリズムをベースに構築されていたため、結果的には正しかったのだが)
F91のパイロットになってからは初陣でMSを2機撃墜の活躍を見せる。
その後、コスモ・バビロニアにいるロナ家の長女、ベラ・ロナとして生きる決意をしたセシリーを連れ戻そうとして失敗し、その逃亡時に父親であるレズリー・アノーを死なせてしまう。MS戦只中の戦場でMSビギナ・ギナを駆るセシリーと再会、説得。連れ戻す事に成功した。
その後も、フロンティアサイドに放逐されたバグの特性を逆手に取った戦法(熱に誘導されるので、ビームサーベルを扇風機のように振り回す事で誘導、撃破)を編み出すなど、巧みな操縦でバグの駆逐とその大元を破壊、ついにはF91の能力を最大まで引き出し、「質量を持った残像」と言わしめた高機動により、カロッゾ・ロナのラフレシアを討ち、事実上ほぼ単機で鉄仮面の野望を打ち砕いている。
戦いの途中で宇宙空間に放り出されたセシリーを、母の手で調整されたF91のバイオ・コンピュータの力を借りて探し出し、救助する等、ニュータイプ的な感応力にも優れていた模様。
実は、はじめて乗ったMSはガンダムではなくガンタンク(戦争博物館に所蔵されていたガンタンクR-44。避難移動に使用)だった珍しい主人公。…なのだが、後輩含めても最近ではさほど珍しくなかったりする。
名前の元ネタはsee(見) book(本)で"見本"だとかなんとか。
キンケドゥ・ナウ、それが今からの俺の名だ
『機動戦士クロスボーン・ガンダム』にて新生クロスボーン・バンガードとして決起したベラ・ロナことセシリー・フェアチャイルドに殉じる決意で名乗った名であり、ベラとして立ち上がった彼女に対して再び「シーブックとセシリーに戻ろう」という意味合いと思われる。
新生クロスボーン・バンガードのエースとして、サナリィのF97を偽装(というよりは仕様変更と云った方が適している)したクロスボーン・ガンダムX-1(及び同改)を駆り、木星帝国相手に八面六臂の活躍をする。10年の歳月により優等生だった面影もワイルドになり、大人の雰囲気を以って同作の主人公トビア・アロナクスを導く良き兄貴分として、ベラを始めクロスボーン・バンガードを引っ張る大黒柱的存在になっている。
後のゲームでの参戦ではあまりの変貌ぶりに声を担当していた辻谷耕史氏もシーブックと同一人物とは思わず演じてしまったと語っている(近年の作品ではややシーブックに寄せた演技になった)
壮絶な戦いの中かつての宿敵にして裏切り者ザビーネ・シャルとの大気圏上層での死闘で右腕を喪うという重症にみまわれたが、とっさの判断でクロスボーン・ガンダムX-1のビームシールドを用いて大気圏突入を敢行(しかも損傷した状態で)、これが宇宙世紀で初のビームシールドによるMSの単独突入という快挙となった(艦船としては作品的に前後してしまうが「ガンダムUC」のラー・カイラムが試験的に実施している)
木星帝国との決戦後、X-1改をトビアに譲り、再び『シーブック・アノー』としてセシリーと共にパン屋を開業し2人の子宝にも恵まれた。義賊クロスボーン・バンガードとしての営みを続けるトビアにとっても護り抜いた日常の象徴と云える(そのため『鋼鉄の7人』では戦いに巻き込む訳にはいかないとトビアの決意から参加出来なかった)
そんな平穏な日常を送っていたシーブックだったが、『機動戦士クロスボーン・ガンダムゴースト』では二人の子供がリガ・ミリティア入りしており、自身もザンスカール帝国との戦争に巻き込まれて家族を避難させた際に盗賊に襲われたが、偶然通りかかった主人公フォント・ボー(脱走中)に助けられる。
フォントと生活している中、ザンスカール帝国の襲来に際して20年近いブランクがあったのにも関わらずクロスボーン・ガンダムX-0を駆り奮戦。仲間の元へ帰還するフォントに対してカーティス・ロスコことトビア・アロナクスに『キンケドゥ・ナウ』としてのメッセージを託す。
ニコニコ動画において
ニコニコ動画ではラフレシアとの対決時に発した「なんとぉー!」が弾幕になる事もある。また、キンケドゥ関連の動画だと海賊になったため(他人の機体を)「いただいていく!」ネタも散見(前述の科白はトビアのだがw)
チンポコユリ?もうむちゃくちゃザンス?うぬらめが八つ裂きだー?なんのことだかさっぱりわかりませんねぃ
関連動画
関連項目
- 機動戦士ガンダムF91
- F91
- セシリー・フェアチャイルド(護るべき存在。後に結婚)
- アーサーなんだぜ?
- 機動戦士クロスボーン・ガンダム
- クロスボーン・ガンダム(X-1及びX-0に搭乗)
- 辻谷耕史・佐藤拓也(演者)
- ザビーネ・シャル(宿敵)
- トビア・アロナクス(すべてを受け継ぎし者)
- ゲームオーバー(ボンボン版より)
- ド外道(上記と同じくボンボン版より)
- ガンダムシリーズの登場人物一覧
- 7
- 0pt