ジノ・ヘルナンデスとは、キャプテン翼に登場する人物である。
概要
ジュニアユース編
イタリアJr.ユースのゴールキーパー。強豪ゴールキーパーの一人で、その右腕は「黄金の右腕」と呼ばれる。シュナイダーに取られた1点以来、一年間に渡って無失点記録を続けていた。「パーフェクトゴールキーパー」と呼ばれ、ミューラーが現れる前はヨーロッパナンバーワンキーパーとされていた。ヘフナー君はどこへ消えてしまったのだろうか
交通事故に遭いそうになったシュナイダーの妹を助ける美味しい役どころで登場。最初期はイタリア人らしく(?)大きな鼻で描かれていたのだが、次第に普通の人相に変化していった。
翼に突然挑戦されてドライブシュートでゴールを割り、もしかして微妙なのでは?と思われたが、その一度で対応策を編みだし、本番ではあっさりとドライブシュートを止めてみせた。これまでドライブシュートを阻止したのは若島津のみであり、立派な強豪であるところを印象づける。
それからはあらゆるシュートを阻止し、そのセービング能力を活かしたカウンターアタックでイタリアの優位を支える。
しかし、岬が入ってからの連係プレーによってとうとうその牙城は崩されてしまう。さらに日向の新必殺技ネオタイガーショットで右腕を粉砕されてしまい、その次の試合のアルゼンチン戦では出場できなかった。ヘルナンデス欠場の影響は大きく、イタリアはここで敗退してしまう。
なおドライブシュート止めの偉業は、その後に現れたミューラーがあっさりと成し遂げてしまったために、ヘルナンデスのドライブシュート止めの評価は薄れてしまった。ヘルナンデス自身も「ヨーロッパナンバーワンはあいつか」と認めており、ラスボス・ミューラーの前座の中ボスだったという印象に収まってしまった。
ワールドユース編以降
ワールドユース編ではイタリアに渡ってきた葵新吾のよき友人となり、出番も多かった。翼とサンターナが戦う試合で、かつての仲間達の顔ぶれが描かれたページではその甲斐あってちゃっかり登場していた。
しかしワールドユース本編では、ウルグアイとの試合で火野が繰り出したトルネードシュートをキャッチした際にその威力で吹き飛ばされポストに直撃し、怪我で退場。ヘルナンデスを失ったイタリアはやはりここで敗れてしまった。しかし控えキーパーで1点差負けだから以前よりもしっかりしている。大量失点した若島津は何をやってたんだ
ここで「前作から登場している人気キャラクター」「新主人公・葵新伍の友人として存在感を示す」「イタリアの新キャラクター、サルバトーレ・ジェンティーレと葵の対決の伏線」などなど、日本との好試合が予想されていたイタリアが突然敗退した事は作品が失敗に終わった理由のひとつとして挙げられている。
オリンピックでも日本と戦う前に敗退。シュナイダーに3点取られた事が語られている。
テクモ版
テクモ版でも、主に終盤に戦う強敵として登場。当然ステータスは高く、異名の「黄金の右腕」は必殺技という扱いになっている。しかしやはりミューラーの方が強かったり、ゲルティスなどゲームで現れた新キャラクターもいるので最強ランクには入らない。おおむね若島津と互角の二番手という位置づけである。
漫画では攻撃陣が不足していたイタリアチームは、ゲームでヘディングが得意なランピオン、強力な必殺シュートを持つストラット、人間離れした速さでゴール前を守るDFゾフ、全体に能力が高く必殺パスも使う主将ファケッティなど優秀な選手が多く集まった強豪の一角となっている。
翼の新必殺技サイクロンに対して、「サイクロンで来い!」と要求して本当に止めて見せた唯一の男。
(他の連中は要求しておいて結局取れずに吹っ飛ばされるという悲惨な役どころである)
しかし、なんと言ってもゲーム版のヘルナンデスと言えば、シュナイダーにコテンパンにやられて体育座りで落ち込むシーンだろう。一応、気持ちを新たにして臨んだ次の試合ではシュナイダーのシュートを見事に止めている。
また、シュナイダーが試合中の怪我で欠場となったため、若林がライバルが居ない環境で力を持て余し、他リーグへの移籍を考えるようになる。若林の元には多くのチームからオファーの手紙が届くのだが、その中にヘルナンデスが所属するケルンからの手紙も含まれていた。ケルンはヘルナンデスを解雇して若林を獲得するつもりだったのだ。知らない間に戦力外扱いになってしまっていたヘルナンデス、来季はどうなっているのやら……?(結局若林は移籍を取りやめたため、ケルンでプレーし続ける可能性もあるが……)
パーフェクトゴールキーパーとしての実力
Jr.ユース大会では、全日本の試合の中では最小失点(2失点)で抑えている。
しかしキャプテン翼世界ではそれ以上のキーパーがいるため、その右腕の評価がしにくいという形になった。
若林とミューラーがNo.1とNo.2だとして、実力的にはその次になるNo.3かNo.4ぐらいなのだろうか。
若島津、エスパダス、サリナス、カリューシャス、ドールマンらとその座を争う。
……が、こいつらはどいつもこいつも強豪GKの割には1試合4~6失点ぐらいするので、やはり「誰が強豪GKなのか」という話がやりづらい。
(なお森崎あたりになると15分で3失点=1試合90分なら12点は取られる計算になる。いかにキャプ翼世界のサッカーが攻撃力偏重であるかが分かるだろう)
なお彼の実績としては
が挙げられる。
WY編で加わったイタリアの強豪キャラ、サルバトーレ・ジェンティーレはDFであり、攻撃力の弱さは解消されていない。
そのためか、テクモ版のゲームではランピオンとストラット、『たたかえドリームチーム』ではアキレウス・ロマーノ、『Rise of New Champions』ではレオナルド・ルチアーノ、とゲームが出るたびにオリジナルキャラクターが追加されて攻撃力を底上げされている。
世界の強豪キーパーで同じ共通点を持った仲間達
- デューター・ミューラー
- 若林源三
- エスパダス
- 若島津健
こう考えると、キャプテン翼界では腕を破壊されるキーパー=一流のキーパーの証と言えるのかもしれない。特に若林は「怪我でもしない限り失点しない=毎回怪我させられる」という展開で有名。
ファミコンジャンプでの実力
ファミコンジャンプでは、ラオウやマジュニアたちと並び、最終決戦の敵(5番手)として出現する。その「黄金の右腕」と呼ばれた実力は、敵として遺憾なく発揮されることとなる。
「黄金の右腕」は、通常攻撃の2.5倍の威力を出す攻撃技として使われる。しかし、それよりも恐ろしいのは、その黄金の右腕で攻撃を受け止め、無効化、反射する能力である。原作同様のドライブシュートや、野球ボールであるファントム魔球ならまだしも、バズーカ砲や北斗神拳、ペガサス流星拳まで無効化、反射する姿を見て、当時の小学生は何を感じたのだろうか。
もしかしたら、キャプテン翼に出てくる必殺シュートは、これらの必殺技よりも凶悪なのかもしれない。少なくともコンクリートの壁を破壊する威力は実証されているのだし……。
関連項目
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