デスポエムとは、
1.落合祐里香(現長谷優里奈)のブログに掲載されていた文章の通称
2.アニメ「蒼穹のファフナーEXODUS」作中および番宣CMなどで使用されるモノローグ
本項では2.について説明する。
運命に抗う事で見出される希望──それが僕らを概要へと駆り立てた。
アニメ第一期と同じく本編終了後に挿入される、皆城総士によるモノローグ(通称謎ポエム)だが、あまりに不穏な内容が多いためこう呼ばれるようになった。
EXODUS第一話では番組開始後約10秒で、「君がこれを聴く時、もう僕はこの世にいないだろう」と開幕遺言を投下し視聴者を戦慄させた。
「君は知るだろう」と誰かに向かって語りかけるかのような内容のものが多いのが特徴。
「君」が誰なのかは本編終盤で明らかになるらしい。
(以下ネタバレ、反転してください)
第25話にて生存限界に近付いた総士がマークニヒトのコクピット内でモノローグを録音するシーンが描写された。
コクピット内に音声記録を遺すシーンは「蒼穹のファフナー RIGHT OF LEFT」の主人公、将陵僚のセルフオマージュである。
「君の名を僕は知らない。もし君がこの機体と出逢うなら、それが君の運命となる。僕の名は皆城総士。君がこれを聴く時、僕はもうこの世にいないだろう――」
メッセージを託した相手とは、皆城織姫の予言、
「もう一つの島に新たなミールが根付く時、貴方と貴方の器(マークニヒト)が生まれ変わる。そういう未来が見えるの」
により示唆された存在、いわば「生まれ変わった自分」である模様。
2015年1月より放映された第1クールでは、毎週不穏なポエムが投下されるも、メインキャラの死亡者は(表向きは)0名。
視聴者より「詐欺ポエム」「ビビらせやがって」などの声が上がったが、本当の地獄はこれからだった。
2015年10月より放映開始した第2クール目では1話目(通算14話目)からショッキングな展開や人気キャラクターの退場が相次ぎ、視聴者を震撼させた。
「いつものファフナー」の始まりである。
なお、ED前(Cパートが存在する場合はCパートの最後)だけでなく作中やCMでもナレーションとして使われる他、展開に応じて特殊EDが流される場合など、モノローグが無い回も存在する。
ちなみにangelaのatsukoいわく、第1クールED「暗夜航路」について「総士の救いようのないポエムがこの曲のイントロ」というイメージとのこと。
また、第18話から使用された新ED「ホライズン」のイントロ(約20秒)は、総士のモノローグの秒数に合わせて作られたもの。
ただし初回以外では使われていない。
最終!緊急クロッシング特番において公式化してしまった。
相変わらずファフナースタッフはノリノリである。
喜安氏は天使のポエムと言っているも受け入れられなかった模様。
ポエム一覧
第1話「楽園~はじまり」 | これが僕たちの旅の始まりだった。もしも僕たちが生き残れるなら、今日までの笑顔を忘れないでいよう。またいつか、この島が楽園にもどる、その日まで。 |
第2話「告知~いのち」 | 人は全てを知ったとき、世界の果てを知る。力の限界を知る。夢など、いつか覚めてしまうことを知る。しかし僕たちは、そんな事など乗り越えられると思っていた。この時までは。 |
第3話「迷宮~しんじつ」 | いつからだろう、人が空の飛び方を忘れてしまったのは。いや、忘れたのではなく、怖くなったんだ。この惑星(ほし)の空は、人のものではなくなったから。その空に、僕たちは翼をひろげた・・・。 |
第4話「逃航~ふなで」 | 旧い船を、今動かせるのは、新しい船乗りではない。しかし、新しい航路を見つけるのは、いつも無垢な船乗りだった。でも、無垢な僕たちが見つけたのは、空から落ちてきた、苦難への道のりだった。 |
第5話「約束~ちかい」 | 約束を守る者も、約束を破る者も、未来永劫この鎖から逃れることはできない。しかし、約束は一人だけのものじゃない。このとき、解っていたんだ、彼女だけは・・・。 |
第6話「翔空~ぎせい」 | 見上げてごらん。あの日、晴れた日に雨が降ったね。でも、雨に濡れる僕たちに、彼女はそっと、笑顔の傘を差し出してくれたよ。空よ、泣かないで、と・・・。 |
第7話「家賊~おやこ」 | そのとき、僕たちにあったのは、戦いで生き残った喜びなどではなかった。誰か一人を犠牲にしたという現実。それを受け止めるだけで、皆精一杯だった。 |
第8話「確執~こうよう」 | ただ乗り越えたかった。かつてできなかった事を、やろうとしていた。そうすれば償えるのだと、自分に言い聞かせながら、僕らは、さらに深い闇へと沈んでいった・・・。 |
第9話「同化~わかれ」 | 失ってはならないものがあった。それを守るためなら、目の前にある小さなものなど、幾らでも捨てられた。そのせいで、結局は全てを失うことになると分からず、小さな自分を、守り続けていた。 |
第10話「分解~すれちがい」 | お互いがいない場所で、どうすれば分かりあえるのか、答えを探していた。理解できないことを、言い訳にはしたくなかった。そして僕らはまたひとつ、何かを失った・・・。 |
第11話「旧新~じんるいぐん」 | 何度も感情を共有した。痛みや傷でさえ、ひとつの絆だった。それなのに、自分を知って欲しいあまり、相手がそこにいることを忘れてしまっていた。どうすれば取り戻せるのか、まるで分からなかった。 |
第12話~第25話 | 無し |
第26話「蒼穹~そら」 | 今ならわかる・・・たとえ苦しみに満ちた生でも、僕は存在を選ぶだろう。もう一度お前と出逢うために・・・。お前が信じてくれる限り、いつか必ず帰る。お前が居る場所に・・・。 |
EXODUS | |
第1話「来訪者」 | 多くの犠牲によって勝ち取った平和──それを失ってでも求めたものは何だったのか。未知の希望が新たな戦いと共に訪れたその日、僕らの最後の時間が始まった。 |
第2話「希望の名は」 | 君は知るだろう──異なる希望が出会う事が平和への道とは限らないという事を。守る事が戦う事である限り、希望もまた、争いの中にある。全てを失う可能性を抱きながら、僕たちは未来を求めた。違う道を選ぶ事は許されなかった。 |
第3話「対話の代償」 | それが一つ目の対話の代償だった。君は知るだろう──対話も戦いも代償は付きまとう。それが世界の変わらぬ問いかけであり、答えは僕らの命そのものなのだという事を。 |
第4話「継承者たち」 | 君は知るだろう──一度始まってしまった争いは世代を越えて続くという事を。何故始まり、いつ終わるか知らぬまま、今日を生きる戦いが、受け継がれた。 |
第5話「新世界へ」 | 僕らは可能性に賭けた。それは確かに希望だったが、平和への道ではなかった。最初の犠牲者が旅立った時、島もまた希望と危機を迎えていた。 |
第6話「祝福のとき」 | 僕たちは平和のために戦ってきた。たとえどれほど短くとも、自分達の平和が全てだった。だが、こうして未知の希望のために、僕たちは命を使う事を選んだ。 |
第7話「新次元戦闘」 | 僕らの願いは一つだった──永く続く平和──。だが、そのために僕らが手にするのは、いつでも平和とは程遠い力だった。 |
第8話「平和を夢見て」 | 僕らは夢見ただけだったろうか。平和への願いが全ての始まりだった。それが戦いを呼び、戦火はとめどなく広がっていった…この世界を覆い尽くすほどに。 |
第9話「英雄二人」 | 手にした力を振るう理由はいつでも変わらない──命、生きる場所、人としての誇り、穏やかな生活──それらを奪われるから。ただ奪われないために、僕らは力の限り、多くのものを敵から奪い続けた。 |
第10話「希望の地へ」 | こうして僕らは滅びの街から旅立った。新天地へ──希望の代償も知らず、進み行く者達を守れると信じて、何もかも犠牲にする旅が始まった。 |
第11話「変貌」 | 人としての姿、心、暮らし──戦いを望む限り、失い続けるものを、君は知るだろう。僕らは未来を求めた──せめて失われるものが一つでも少ない未来を…。 |
第12話「戦場の子供たち」 | 誰かが危機に陥る度、誰かが立ち上がる──それが僕らの戦い方だった。誰かが犠牲になると知りながら、誰かを守れると信じて戦う…それ以外に術はなかった。 |
第13話「闇の中の未来」 | 君は知るだろう──本当の悲劇は絶望によって生まれるのではない事を。運命に抗う事で見出される希望──それが僕らを犠牲へと駆り立てた。 |
第14話 | 無し |
第15話「交戦規定アルファ」 | 人類軍の攻撃から2日後、僕らは再び進み始めた。冷たく暗い荒野へ向かって、最後の時を刻み始めた。 |
第16話「命の行方」 | 過ぎた時は戻らず、希望はいつでも未来にしかない。君は知るだろう──未来を求めるには、今を生きる命を使うしかない、という事を──。 |
第17話 | 無し |
第18話「罪を重ねて」 | 君は知るだろう──奪われた命と分け与えられた命の違いを──。僕らが選んだのは、命の奪い合いを避けるための道だった。それでも殺意は追って来た。どこまでも、どちらかが倒れるまで──。 |
第19話 | 無し |
第20話「戦士の帰還」 | 暗い道を僕らは進んだ──光を求めて、多くを犠牲にして。更なる犠牲と共に、旅の終わりを迎えようとしていた。 |
第21話~第25話 | 無し |
第25話「蒼穹作戦」 | 無し |
第26話「竜宮島」 | 君は知るだろう――苦しみに満ちた生でも、存在を選ぶ心。それが僕らを出会わせるのだと。世界の祝福とともに僕らは出会い続け、まだ見ぬ故郷へ帰り続ける、何度でも。 |
全てを失う可能性を抱きながら、僕たちは関連動画を求めた。
最初の犠牲者が旅立った時、関連商品もまた希望と危機を迎えていた。
僕らは夢見ただけだったろうか。関連コミュニティへの願いが全ての始まりだった。
君は知るだろう。対話も関連項目も代償は付きまとう。
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