マークニヒトとは、
のいずれかである。本項では1.について解説する。
概要
- 分類:ザルヴァートル・モデル
- 識別コード:Mk-Nicht
- 全高:約45m
- 開発者:ミツヒロ・バートランド
- 所属:人類軍→フェストゥム(北極ミール→ボレアリオスミール)→Alvis(竜宮島)
- 搭乗者:狩谷由紀恵→イドゥン→来主操→皆城総士
- 主な武装:同化ケーブル6基→8基、ホーミングレーザー2基
人類軍がフェストゥムとの最終決戦に備え開発した決戦兵器「ザルヴァートル・モデル」の一機であり、真壁一騎の愛機である「マークザイン」と対を為す兄弟機。
「ニヒト」はドイツ語で「否定」の意。
パイロットを使い捨ての消耗品扱いとし「一体でも多くの敵を滅ぼすこと」をコンセプトに作られた機体であり、「一人でも多くの兵士を生き残らせる」という日野洋治の設計思想の元に作られたマークザインとは対照的な存在である。
使用されているコアはマークフィアーのもの。人類軍が海に沈んだマークフィアーからコアだけ抜き取り載せ替えた。
作品内での活躍
蒼穹のファフナー(TVアニメ一期)
海中に沈んでいたノートゥングモデル四番機、マークフィアーのコアを摘出後移植、大量の同化促進剤を投与した狩谷由紀恵をテストパイロットに起動テストを行っていたが、研究員を同化し入り込んでいたマスター型フェストゥム・イドゥンにより乗っ取られる。
狩谷はニヒトと一体化したまま愛するミツヒロを自らの手で叩き潰す感覚を体験し、フェストゥムに「憎しみ」を学習させてしまう。
その後、「ジークフリード・システム」及び搭乗者の皆城総士を奪取するために竜宮島を強襲。
島に甚大な被害をもたらす。
蒼穹のファフナー HEAVEN AND EARTH(劇場版)
蒼穹作戦後、フェストゥムに奪われないよう真壁一騎と皆城総士がマークザインの中に封印し続けるも、竜宮島との敵対を決定したボレアリオスミールにより復活。
フェストゥムの少年・来主操を取り込むようにパイロットへと据え、再び竜宮島の敵となる。
フェストゥムに再構築されたことにより外観が大きく変化し、装甲色は黒から紫へ、所々に同化結晶を思わせる緑色の装甲が付き、フォルムも生物的で鋭利な禍々しいものへと変わっている。ワームスフィアの他、折れ刺さったルガーランスの刃先を同化し取り込み、再生修復して使用した。
終盤では来主操と入れ替わるように皆城総士が搭乗、人類軍の核攻撃からマークザインを庇う。
蒼穹のファフナー EXODUS(TVアニメ二期)
慶樹島の格納庫(石棺)に封印されている。パイロットが搭乗しておらず、起動もしていない状態のまま「ジークフリード・システム」にクロッシング要請を行うなど、意思を持つかのような描写がされている。
皆城総士らがコアの摘出及び機体の解体を試みているが、機材や外部接続のコックピットブロックごと同化を行うなどの抵抗を受け、失敗に終わっている。
石棺内はかつてニヒトに同化された人間らの残留思念が渦巻いており、さながら心霊スポットである。
覚醒した二代目コア、皆城織姫の言葉により皆城総士が搭乗、日野美羽らを救うためマークザインとともにCCTSにてインドへと発つ。
インド・シュリーナガル基地では変性意識により「獰猛な支配欲」を表面化させた皆城総士の高いパイロット適正や、天才症候群(並列思考処理)によりその真価を遺憾なく発揮し、事実上の初陣にも関わらず視聴者もドン引きするほどの極めてテクニカルな無双を繰り広げた。
具体的には、
- 両腕から雷撃を発し広域のフェストゥムを一掃。
- 追尾機能を追加させた同化ケーブルでディアブロ(悪魔)型を同化、悪あがきのリング型ワームスフィアを完コピ&強化(ホーミング化)して利用(のちに25話でそれを巨大化させリヴァイアサン型に繰り出した)通称皆城ドーナツ
- 同化ケーブルで人類軍の戦艦を同化、主砲を強化し海中のフェストゥムを一掃。
- みんなのトラウマことスカラベ型を同化ケーブルで支配下に置き、根(パスタと呼ばれるアレ)を自在に操りデルフィネ型を縛り上げ同化。ついでに大量のグレンデル型も掃除。通称皆城パスタ
- 同様に海中の大型リヴァイアサン型を縛り上げ空中に引き摺り出す。
- ディアブロ型のシールドを片手で突破、両腕で引き千切って消滅させる。
- 直径400mはある超巨大ワーム・スフィアーを作り出してぶん投げる。通称病気玉または虚無玉
等。通常の球形ワームスフィア、砲弾型ワームウェッジも使いこなす。
まさにやりたい放題である。
また、同化ケーブルを用いた敵の分析や実体化阻害因子の注入による行動妨害、マークザインに一部同化しての出力強化の他、ホーミングレーザーの使用やワームスフィアを用いた空間移動なども可能であることが判明している。
ちなみに同化ケーブルはファフナーに突き刺すことによって通信ケーブルとしても使用出来る。
ちょっと便利すぎやしませんかね
余談ではあるが過去にweb限定通販が行われた「ROBOT魂 <SIDE FFN> ファフナー・マークニヒト(劇場版)」はEXODUSにて皆城総士が搭乗することが判明すると同時に中古流通価格が急上昇し、第9話「英雄二人」放映後は某密林にて100,000円近い価格が付けられていた。
蒼穹のファフナー THE BEYOND(劇場版)
前作の第4次蒼穹作戦から海神島の長らくアショーカミールの傍に横たわる形で放置されていた。
そんな中、敵に攫われていた皆城総士が機体に登場。偽りの記憶に囚われたままの彼が憎しみによりワームホールを放ち島を襲う。
また、今作のOPではニヒト単体でのエンドカットにで締められるという事実上の主役機として演出がなされている。
外部出演
スーパーロボット大戦K
原作ではイドゥンが狩谷の体を同化し男性の姿で搭乗するが、スパロボでは初登場時狩谷の姿のままで登場する。
ファフナーシナリオにおけるボスとなっており、ミールの代わりに、原作最後に放たれるザインとジーベンのツインドッグのターゲットとして巻き込まれたりした。
MAP兵器を持つため、ボス達の中では比較的厄介な方である。
スーパーロボット大戦UX
第2部までの立ち回りはKと変わらない(狩谷パイロットでの登場は無し)が、第3部では劇場版と同じように操が乗る。姿がガラリと変わり、戦闘方法もルガーランスメインの攻撃が中心となる。
条件を満たす事で操と一緒に自軍に加入し、 EXODUSより先にザインとニヒトのコンビを拝む事が出来た。操の「読心」によって命中・回避が非常に高いが、操の精神コマンドの構成もあり火力は控えめ。また、ファフナーシナリオ終了後の参戦になるため「同化」が無意味になっているのと「クロッシング・システム」がないこと、ボス時にあったMAP兵器がなくなっているのが惜しいところ。
関連動画
関連静画
関連商品
ザインと同じように、ROBOT魂で劇場版Ver.のフィギュアが発売されていた。しかしザインと違いWeb限定版として発売された上、EXODUS放送後一気に残りが売れていった為、現在では購入難易度がザイン以上である。
関連項目
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