ヒヒイロカネ(モンスト)とは、スマホゲーム『モンスターストライク』に登場するモンスターである。
概要
「これが定めと言うのならば…私は、あなたを拒絶します」
硬結の邪鉱神シリーズの闇属性を担当する女性型モンスター。一人称は「私」。元ネタは太古の日本で様々な用途に使われていたとされる伝説の金属の名から。磁気を拒絶する特徴があり、そのためか「拒絶」の言葉は彼女の性格を表す代名詞になっている。2020年8月6日のモンストニュースで発表され、邪鉱神シリーズの最後に登場する事となった。公式から「新たな強敵」と呼ばれていたのと、ガチャ限定キャラに匹敵する可憐さを持っていた事からプレイヤー達は色めき立った。そして8月14日に実装された超絶クエスト「意思に反する拒絶の邪神」でドロップする。邪鉱神シリーズには専用の道中及び戦闘BGMが付けられており、ドイツ語の歌詞も存在するなど他の超絶クエストとは一線を画す存在となっている。作詞と作曲を務めた桑原理一郎氏によると、道中は「邪鉱神へ果敢に挑戦するストライカー達の視点」、ボス戦は「世界の脅威となる邪鉱神の視点」なのだという。
丁寧口調で喋り、「傷付けるのは本位ではない」と語るなど本来は優しい性格のようである。しかしプレイヤーを拒絶しようとしており、様々な方法で苦しめてくる。
歌詞によると邪鉱神は人類の支配者を名乗り、永久不滅の魂を持つ。力を求める者には魔鉱石を与え、世界を思い通りにする力を付与するが代償に命を結晶に変えてしまう。過去に魔鉱石を使う敵勢力「魔鉱帝国」が登場しているが、彼らとの関連性は今のところ不明である。ただ作曲や台詞台本を担当する桑原理一郎氏は、魔鉱帝国との関連について含みのある反応をしている。また邪鉱神を統べる上位の存在も示唆されており、邪鉱神は前座に過ぎない可能性もある。他の邪鉱神の台詞から察するに、何か良からぬ事を企んでいるようだ。今のところ降臨クエスト「意思に反する拒絶の邪神」は追憶の書庫に収録されておらず、定期的に降臨するのを待つしか無い。
見た目の可愛さから早速人気を獲得しており、とある攻略サイトの人気投票では同じ女性キャラのミスリルを抑えて上位に食い込んだ。
種類
ヒヒイロカネ
進化前の姿。レア度は☆5、鉱物族、反射タイプのパワー型で、アンチアビリティとしてマインスイーパーを持つ。ストライクショットは「排斥の未来」。自身のスピードを上げる効果があり、12ターンで使用可能。友情コンボはリワインドブラスター(闇属性)。48発の往復属性弾が画面中を覆い尽くして敵を攻撃する。神化は未実装で、進化固定となる。進化に必要な素材は大獣石60個、闇獣石20個、闇獣玉10個、獣神玉2個。邪鉱神だが、神族ではなく鉱石族である。
鉱石で出来た椅子に座る女性で、紫色の長髪が特徴的。両手の中指だけ爪が異様に長く、ヒヒイロカネで造られたであろう結晶ブーツを履いている。王冠にも似た扇状の帽子をかぶり、頭部からは鉱石で出来た角が生えている。キャラ絵は未来を見通す鏡を見ている構図となっており、その様相は玉座に座る魔王を髣髴させる。よく見ると足元に鏡を支える鉱石の使い魔らしきものが2体いる。
拒絶の邪鉱神 ヒヒイロカネ
アビリティに「マインスイーパー」を所持することで火力がアップし、さらに「ダッシュ」の効果でスピードもアップ!降臨初の友情コンボ「超強リワインドブラスター」では画面全体の敵へ攻撃することも、ボスの弱点付近で発動させダメージを与えることも可能!!スピードがアップし敵を倒せば倒すほどパワーがアップする降臨初の希少なSSも所持!
【新超絶キャラ】ヒヒイロカネ登場!降臨キャラ初の「超強リワインドブラスター」と、敵を倒せば倒すほどパワーがアップする希少なSSを所持!
ヒヒイロカネが進化した姿。レア度は6になり、アンチアビリティはマインスイーパーM/回復Sとゲージでアンチダメージウォール/ダッシュにパワーアップした。頻出する地雷とダメージウォールのギミックに対応できるため汎用性が高い。奇しくも対応ギミックがクシナダと同じである。加えてベースに回復Sが付いているのでHP調整やハート無しクエストでも重宝する。ストライクショットは「マグネティック・エクスクルード」。自身のスピードを上げると同時に、敵を倒せば倒すほどパワーが上がるという通称「薙ぎ倒しSS」と呼ばれるもの。降臨キャラで薙ぎ倒しSSを会得しているのはヒヒロイカネが史上初で、今までガチャ限定キャラの特権だったSSを使う事が出来る。直訳すると「磁力の排除」で、磁気を拒絶するヒヒイロカネの特徴から命名されている。スピードが上がるのは磁石の拒絶(反発)を利用しているからと思われる。友情コンボも上位互換の超強リワインドブラスター(闇属性)になっている。パワー型なので攻撃力に長けるが、砲撃型ではないので友情コンボの攻撃力は期待できない。
パワー型の影響で、上限まで上げてもスピードが222.90km/hにしかならない。しかしダッシュが備わっているため、発動させると334.35km/hに跳ね上がる。パワー型の欠点を一つ補う形となり、機敏に動く事が出来る。タスを振って限界まで攻撃力を上げ、なおかつゲージを成功させると攻撃力が約3万6000に達する。地雷を回収していた場合は約7万2000となり、キラー持ち並みの破壊力となる。直殴りでも火力を出せるのがヒヒイロカネの強みである。HPは平均的。全体的に見るとオリハルコンと似通ったステータスとなっている。超絶のケテル、ジューダス、イザナミ零などの適正キャラになれる。
しかしアンチダメージウォールはゲージのため、ゲージミスすれば惨劇を招く危険性を孕んでいる。またヒヒイロカネのゲージは通常より速く、ミスを誘う欠点もある。ヒヒイロカネの降臨クエストは非常に難しく、追憶にも収録されていないため周回が困難。運極を作るには多大な労力と時間を要するため、同じアンチアビリティを持ち、追憶にもあるクシナダに役目を奪われがちである。それでも2つのギミックに対応できる点は魅力的と言えよう。
進化前と衣装が変わっていない、珍しいタイプのキャラ絵。よく見ると唯一角の形状が変わっていて、より鋭角的になっている。紫色の長髪をなびかせる躍動感溢れるポーズが魅力的。憂いに満ちた表情からは強い拒絶を感じさせる。
意思に反する拒絶の邪鉱石
2020年8月14日より実装された超絶クエスト。9月4日以降の降臨からはストックとタイムシフト機能が使えるようになった。ハート無し及びコンティニュー不可と超絶クエストの基本を押さえている上、高い難易度を誇る。かつてボス敵を務めた事があるムラマサや銀月の騎士が雑魚敵扱いになっている辺り、そのヤバさが窺える。主要ギミックは重力バリアと減速壁。
当然のように重力バリアとレーザーバリアが張られ、AGBは必須。カチりんが出現するので貫通キャラは門前払いされる。また本クエストではビジョンベースというアンチテーゼで使われたギミックがあり、一部の敵はこれを使わないと倒せない仕様となっている。2体同時に倒さないと、片方が蘇生させてくる厄介な蘇生ループも登場。ただでさえ気が滅入るような堅陣だが、加えてステージが8つもあるという長丁場。攻略に10分以上かかる事も珍しくない。そもそもAGB+アンチ減速壁+反射を持ったモンスターが少なく、効率良くダメージを与えられる光属性に限定すると更に適正が狭まる鬼畜。敗北率の高い魔のステージに仕上がっている。
適正の中には邪鉱神のオリハルコンも含まれており、リーダー格から殴られるシュールな光景が見られる。
ボスとしてのヒヒイロカネ
全てのステージで重力バリアを張り、初手に減速壁を展開するという徹底的な妨害をしてくる。貫通拡散弾や気弾は脅威ではないが、8ターン後に放ってくるメテオが約7万4000ダメージと強力。メテオまでに決着をつけないと死が見える。ヒヒイロカネ自身とムラマサにバリア(通称ラウドラバリア)を付与し、攻撃1回分を無力化する。ビジョンベースが設置されているので、これを上手く使いこなす事が勝利の近道である。
台詞
- 「傷付けるのは本位ではありませんが…受け入れて下さい」(逃走時)
- 「これほど拒絶しても…もっと、あなたという人は…」(撃破時)
- 「神秘の鏡よ、見せておくれ…この世界の行く末を…」(進化前SS)
- 「これが定めと言うのならば…私はあなたを拒絶します」(進化後SS)
おまけ
- 元ネタのヒヒイロカネは炎のような朱色をしており、モンストのような紫色ではない。
- ヒヒイロカネの出典は日本書紀でも古事記でもなく、戦前に興った皇祖皇太神宮天津教という宗教の経典「竹内文書」である。ヒヒイロカネの記述はこの竹内文書にしかなく、しかも本書は1936年に第一高等学校々長の狩野享吉によって偽書(製作者や由来に偽りがある書)と断定されてしまっている。このため想像上の鉱物とする説もある。
関連動画
BGM
超絶9週目「硬結の邪鉱神」専用のテーマ曲。作詞及び作編曲は桑原理一郎氏。設定との親和性からドイツ語の歌詞を採用し、ソプラノは中畑有美子氏、メゾソプラノは高橋未来子氏、テノールは工藤和真氏、バリトンは小林大佑氏が担当。バイオリンとヴィオラは伊藤友馬氏が担当した。道中BGMは「邪鉱神に果敢に挑むストライカー達の視点」、ボスBGMは「世界の脅威となる強大な邪鉱神側の視点」との事。
関連項目
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