フレスコ画修復シリーズ単語

6件
ドウシテコウナッタ
4.0千文字の記事
  • 18
  • 0pt
掲示板へ

フレスコ画修復シリーズとは、ニコニコ静画でのタグの一つである。

レスコとはイタリア語で『新鮮な』の意味から。英語では西洋の壁画などに使われる単語で、イタリア語ではアフレスコ(affresco)と言う。

概要

スペインで「世界最悪の絵画修復」と揶揄された、キリストの修復画がベースパロディ作品に付けられるタグである。

概要

スペインで「世界最悪の絵画修復」と揶揄されるキリストの修復画を元にしたパロディ作品に付けられるタグである。

事の発端

発端は2012年8月23日ニュースである。

スペイン北東部のアラゴンサラゴサ県ボルハ(Borja)郊外サントリオ・デ・ミセリコルディアSanturio de Misericordía)にある教会の、マリアの祭壇の壁面に、「ボルハの『この人を見よ』」と呼ばれる小さなフレスコ画があった。『この人を見よ』(羅: Ecce Homo, エッケ・ホモー)とは刑場へき立てられていく直前のイエス・キリストを描いたもので、嘲弄を浴びせる群衆を一したピラトの言葉と共に教会芸術の定番モティーフとなっている。

1930年代に最晩年のサラゴサの伝統画エリアス・ガルシアマルティネス(Elías García Martínez)は「(マリアの)慈悲の所」という名を持つこの休暇で訪れ、への献身を込めて僅か2時間でこの肖像画を書き上げたという。しかし80余年もの歳の流れの中で小さな肖像画はすっかり痛み、表面がひび割れボロボロになってしまっていた。

このような場合、普通ならプロの修復士の手で劣化前の状態に見事に修復されるはずである。はずである。(大切なry)

の子孫たちが修復費用の寄付を申し出るなど面下で事が進んでいく中、そんな事などつゆ知らないセシリアヒメネススエコ(Cecilia Giménez Zueco)という一人の信心深い80過ぎのおばあちゃんが「こんなボロボロのキリスト様じゃかわいそう」と義憤にかられ、なんと自分で修復を始めてしまったのである。その結果サルみたいなえらく個性的な絵姿のキリスト様(→ リンクexit)が誕生してしまった。

スエおばあちゃん自称で、これまでも幾つかの修院等の古い宗教画の小さなレタッチ等を行ってきたのだそうだが、資格を持ったプロの修復士ではない。今回の修復は教会祭の許可の元で行なっていたと語っており、作業はまだ途中であるとのこと。しかしマルティネスの孫は「作品を滅にされた」と落胆している。役場では、どのようにすれば作品を元の状態に戻せるか調中であるという。

このニュースは修復後の絵面の可笑しさとともに世界中に発信され、『このを見よ』(西: Ecce Mono, エクセ・モーノ)と題されるなど笑いものになると同時に賛否両論を生んだ。例えば「これはこれで味がある」「気持ちがこもっていればこれも立なキリストだ」「彼女なりの絵心を加えたんだ」「これこそが彼女の心の中にある、ありのままのキリストの姿だ」など素人からプロの現代画に至るまで肯定的に捉えるもあり、絵画修復の在り方に一石を投じることになった。も、ここまでやってしまったものを果たして「修復」と呼んでいいものかどうかはさて置くとして。

パロディの流行

ここまではの「残念な事件」だったのだが、ネット上でこの修復画のコラ画像を作ることが世界的に流行してしまう。

そのおかげかこの修復画はカルト的な人気が出て「直さないで!」と署名が集まっているほか、この絵を観るために教会を訪れて寄付をしていく人が増加し、教会の外ではTシャツが売られたり、飲食店ではチョコレートで修復版を描いたクレープまで売られる等、地元の経済に貢献しているらしい。

さらに例のスエおばあちゃんは少しもメゲておらず、弁護士を立て版権料としてそれらの分け前を要してるとか。なんでも息子さんの筋ジストロフィー治療のためだそうで、その姿はイエス・キリストの受難を嘆き悲しむマリアのピエタ像と重なり、きっと神様も慈悲を与えてくれる、かも知れない。・・・・・・イイハナシカナー?

謎の風説

最初に書いておくが、当初に報道された内容は大半が間違いである現在は正しい内容が伝えられているものの、認知度は非常に低いのが実情だ。

として唐突にこの記事が全面改訂されたが、プロの画である、修復途中であったなどというのはどこにもソースが見当たらない物の内容である。現在は既に差し戻し済みであるが、一応の記録として残しておく。

事の発端

発端は2012年8月23日ニュースである。スペイン北東部のアラゴンサラゴサ県ボルハ(Borja)郊外サントリオ・デ・ミセリコルディアSanturio de Misericordía)にある教会マリアの祭壇の壁面に、「ボルハの『この人を見よ』」と呼ばれる小さなフレスコ画があった。『この人を見よ』(羅: Ecce Homo, エッケ・ホモー)とは刑場へき立てられていく直前のイエス・キリストを描いたもので、嘲弄を浴びせる群衆を一したピラトの言葉と共に教会芸術の定番モティーフとなっている。

1930年代、最晩年のサラゴサの伝統画エリアス・ガルシアマルティネス(Elías García Martínez)は「(マリアの)慈悲の所」という名を持つこの休暇で訪れ、への献身を込めて僅か2時間でこの肖像画を書き上げたという。しかし80余年もの歳の流れの中で小さな肖像画はすっかり痛み、表面がひび割れボロボロになってしまっていた。

このような場合、プロの修復士の手で劣化前の状態に見事に修復されるのが通例であり、画の子孫たちが修復費用の寄付を申し出るなど面下で事が進んでいく中、セシリアヒメネスCecilia Giménez)という一人の信心深い82歳のおばあちゃんが「こんなボロボロのキリスト様じゃかわいそう」と義憤にかられ、教会などに許可を得て修復を始めたのである。実はおばあちゃんプロの画であり、何度も個展を開くほどの腕前であるほか、これまでも幾つかの修院等の古い宗教画の小さなレタッチ等を行ってきたため、色々と適任ではあった(資格を持ったプロの修復士ではない)。

勘違いによるニュースの流布

おばあちゃん速作業を開始するが、下地処理を施していないに直接描かれていた絵は劣化が著しく、下塗り塗料を塗布した所で初日の作業を終えた。だがその翌日、「サルみたいなえらく個性的な絵姿のキリスト(→ リンクexit)」が展示されていることに驚いた教会の参拝客が通報し、一躍大きな話題を呼んでしまう。

前述のように作業はまだ途中どころか序盤も序盤であり、ここから手直しに入っていく段階だったのだが、通報を受けて作業自体が中断。マルティネスの孫に至っては「作品を滅にされた」と落胆し、役場も「どのようにすれば作品を元の状態に戻せるか調する」とコメントするなど大慌て。その上「側も教会にも許可を取らず修復した」「著作権料をめて係争を始めた」というフェイクニュースまで流れ、おばあちゃん世界から悪者扱いされてしまった。特にニコニコでもこの傾向は顕著で、当記事の掲示板ログにもスエおばあちゃんを侮蔑するレスが並んでいるのが分かるだろう。

なお、このニュース修復中の絵面の面とともに世界中に発信され、原題とかけ『このを見よ(西: Ecce Mono, エクセ・モーノ)』と題されるなど笑いものになると同時に賛否両論を生んだ。例えば「これはこれで味がある」「気持ちがこもっていればこれも立なキリストだ」「彼女なりの絵心を加えたんだ」「これこそが彼女の心の中にある、ありのままのキリストの姿だ」など素人からプロの現代画に至るまで肯定的に捉えるもあり、(まだ修復中なのに)絵画修復の在り方にまで一石を投じることになった。

その後

しつこく言うように「修復途中」だったこの絵だが、ニュースが発信されたことで思わぬ人気を呼び、教会を訪れる観光客が急増。入場料やTシャツなどのグッズ収入などでボルハがウハウハに。修復画自体もカルト的な人気がが発生し、「修復作業を進めないで」という署名まで集まったため、2018年現在ある意味)そのままの姿で保存されている

なお、修復後のフレスコ画に関わる著作権料(グッズ収入など)の49%おばあちゃんが受け取ることになった(51%教会運営団体が所有)。得た収益は「慈善的で使用した」とのこと。

関連動画

関連静画

ニコニコニュース

関連項目

外部リンク

【スポンサーリンク】

  • 18
  • 0pt
記事編集 編集履歴を閲覧

ニコニ広告で宣伝された記事

irodori (単) 記事と一緒に動画もおすすめ!
提供: loverman135
もっと見る

この記事の掲示板に最近描かれたお絵カキコ

お絵カキコがありません

この記事の掲示板に最近投稿されたピコカキコ

ピコカキコがありません

フレスコ画修復シリーズ

144 ななしのよっしん
2020/11/16(月) 07:38:36 ID: czh77Hg5lK
一般に報道されているからといって事実であるとは限らないけど
一応はソースといえるものがあるものと、ソースのまったくないものとでは前者のほうが信用できるわけで
少なくともこの記事のソースを記載してくれないと信用できないわ
👍
高評価
0
👎
低評価
0
145 ななしのよっしん
2020/11/16(月) 15:16:30 ID: nAZUdAmL03
おばあちゃんの実績
観光客が6000人から20万人に増加
教会に5万ユーロ(約610万円)の寄付金が集まる
・案内所の設立や随行員の増員などに雇用を生む
おばあちゃんの利益は筋ジストロフィー患者の治療に寄付

これにはイエス様もニッコリやね
👍
高評価
0
👎
低評価
0
146 ななしのよっしん
2020/11/16(月) 18:59:05 ID: 5FdsenXVGc
>>142
許可を取った」というセシリアさんについて反論すべき立場の組織がいくつかあるけど、このうち許可を出していないことを明確にしてるのはボルハ当局のみ
当局は「当初破壊活動かと思った」とコメントを残してるから”修復活動”を一切把握していない
セシリアサイド許可を取ったという趣旨の発言はない模様なので、「役所に書類」「正規の手続き」等はされていない説がほぼ確実視できるかと

142でも触れたけど、許可を出したと言われている(セシリア談)当の教会と絵の修復基金の二者は、許可を出したとも出していないともには発言していないものの、許可を取ったとのに対して反論もない

特に教会堂々の作業を見逃すはずはないので、状況から見て少なくとも教会許可してたものと思われる
👍
高評価
0
👎
低評価
0
147 ななしのよっしん
2020/11/16(月) 19:01:10 ID: 5FdsenXVGc
失礼>>146の最初のアンカは>>143
👍
高評価
0
👎
低評価
0
148 ななしのよっしん
2020/11/19(木) 10:24:37 ID: KnQ97RToeV
まあ確かな情報も分からんのに誹謗中傷あかんよなって
👍
高評価
1
👎
低評価
0
149 ななしのよっしん
2021/01/18(月) 08:21:34 ID: 9Cvu+FIli+
カルトとかと同じで
一般的に信じられてることは間違ってる!それを知ってるは凄い!
みたいながこの拠も何もないクソ記事書いたんやろな
こういう連中は世間で信じられてることと真実は異なるという僅かなソースさえあれば簡単に陰謀論に乗っかるタイプ
👍
高評価
0
👎
低評価
0
150 ななしのよっしん
2021/03/13(土) 01:43:06 ID: w+MgCUX2rw
この記事に書かれているような下塗り塗料を塗布した所で中断したからこうなったはあり得ないな。下塗りだけなのに何で輪崩れて顔が巨大化して顔のパーツも崩壊してんだw
ここから次の段階移っても、本来の絵に近づけるわけないわ。純失敗しただけだろ。
👍
高評価
0
👎
低評価
0
151 ななしのよっしん
2021/06/27(日) 01:33:08 ID: PQFG0z/YfN
スペインだと法の規制がないせいで素人でも修復作業ができてしまうから
こういう修復事故が度々起こっててトラブルになってるみたい。
擁護派はそれらも「作業中だから!」とか言うのだろうか。
👍
高評価
0
👎
低評価
0
152 ななしのよっしん
2021/07/05(月) 20:13:02 ID: MeFnialAva
実際の修復は1ミリでも残存部分を残すのに細心の注意を払うのにな
元の絵がまったく確認できない状態になるまで塗りつぶすのは破壊行為でしかない
それもこの絵の場合せっかく顔の大部分が剥落を免れてたのに…
👍
高評価
1
👎
低評価
0
153 ななしのよっしん
2023/02/26(日) 02:30:00 ID: jrBsA1+LGG
👍
高評価
0
👎
低評価
0