『北海道4500km』とは、1967年夏の北海道を乗りつぶす「乗り鉄ゲーム」である。
「新・北海道4000km」の姉妹作品。
概要
2021年12月の同人イベント「コミックマーケット99」で頒布され、2022年1月に作者ウェブサイトでの通信頒布が開始された。その後にPCソフトダウンロードサイト「Vector」にも委託されている。
https://twitter.com/Tempoku2000/status/1477113843793170438?s=20
1967年夏の北海道、札幌駅から旅は始まる。
国鉄ではSLが走り回り、各地で炭鉱鉄道が走り、簡易軌道もまだまだ輸送手段として使われている一方、7月末からは天塩炭鉱鉄道などの廃止が始まる。
ゲーム内では、ほぼ当時の時刻通りに列車が走っているため、これを乗り継ぎながら、最速で道内の全鉄道路線に乗車し、再び札幌駅へ戻るのが目的となっている。
なお、市電など極度に本数の多い路線は一部削られている。
ランダム要素はないため、他人のプレイを見て真似すれば同じ結果に行き着くようになっている。
本作は「新・北海道4000km」のシステムを使用して制作されている。楽曲などは共通のものもあれば、新曲もある。
ゲームシステム
北海道内の国鉄、私鉄、路面電車、簡易軌道を全路線乗車し、札幌駅に戻ってくることでゲームクリアとなる。
所持金は23300円ある(当時のエリート官僚の初任給)が、普通に乗車券や急行・特急券を買う(ゲーム内では乗車後に精算、各種特例も概ね実際通りに適用)とあっという間に所持金が尽きてしまう。
そのため、トクトクきっぷを活用したり駅の記念スタンプや入場券、チャレンジ4500kmの対象路線の起終点駅撮影、駅弁の掛け紙収集、周遊指定地訪問による賞金を集めて旅費に当てなければならない。
パラメーターには所持金の他、「健康度」「満腹度」「衛生度」があり、「健康度」がゼロになるか所持金が尽きるとゲームオーバーとなる。
満腹度や衛生度が尽きるとものすごい勢いで健康度が下がっていくため、適度に食事をとったり入浴しなくてはいけない。
健康度を回復させるためにはホテルに宿泊するか、栄養ドリンク(1日3回まで使用可)を使わなければならない。
なお、ホテルが近くにない駅もあるため夜行列車での車中泊、駅の待合室で休む駅寝も重要なテクニックとなってくる。
温泉地の場合は一部の銭湯が温泉になっていて、こちらも健康度が回復する。
前作と違い物価がだいぶ安いため、積極的に宿泊していこう。
どうしようもない場合は野宿することになるが、健康度が下がりやすいため待合室で休める駅に滞在したり、夜行列車で車中泊(途中駅で反対方向からくる夜行列車に乗り換えるなど)するようにしたほうが良い。
その他、当時はまだコンビニが全く無かったため、ゲーム内では売店やレストランなども夜になれば閉まってしまう。食事やアイテムの購入は夕方までに済ませてしまおう。
その代わり、現代では無人地帯になった箇所でもまだ集落があり、個人商店ならある場合も多い。
またゲーム内では時刻の他、日の出や日没(写真撮影や一部の縛りに影響)、気温や天候も当時のデータのままに収録されており、気温が高くなると弁当の持ちが悪くなる、雨のときに雨具無しで徒歩を選択したり野宿すると健康度が下がりやすい、といった要素もある。
なお現在(ver0)は前作のデータを流用しているため、今後のアップデートで当時の気象に修正される予定。
ゲーム内では国鉄線だけでなく、私鉄や路面電車、簡易軌道、駅間を結ぶバス、フェリー(青函連絡船や道内~青森県内航路、離島航路も収録)、航空路線(道内発着や本州北部行き)、タクシー(ある程度の規模の駅にしかいない)、徒歩も選択可能。
ヒグマ襲撃などはないので、深夜に明かり一つ無い山の中を徒歩で移動しても健康度が下がる程度で済む。
なお、北海道内を乗り潰すのが目的ではあるが、秋田県・岩手県・青森県の一部鉄道路線や空港・フェリー航路も収録されておりその区間も乗車することができる。
鉄道のない離島も収録され、指定周遊地になっているので、訪問することによりボーナスもある。
(乗りつぶしは対象外だがスタンプや入場券は収集対象、駅弁の発売もある。)
つかえるきっぷ
普通乗車券(一般周遊券)
ごく普通のきっぷ。ゲーム内では事後精算となっており、乗車距離に応じた有効期限の経過後に自動で精算される。駅で任意のタイミングで精算することも可能。
また各種特例も対応しており、例えば札幌~函館間を室蘭本線経由で乗車しても距離の短い函館本線回りで計算される。
周遊指定地を2箇所以上訪問することにより、一般周遊券扱いとなり精算時に割引となる。(現実とは違い片道でも割引になるゲームオリジナル仕様)
定山渓や大沼公園など、訪れやすい所で早めに割引ボーナスをとっておきたい。
準急行券/急行券/特急券/寝台券
こちらも普通乗車券同様、距離に応じた事後精算となっている。こちらは列車を降りたときに自動で精算される。
基本的にゲーム中では準急、急行や特急に乗車した場合は自由席に乗車する。
ただし、自由席の無い列車に乗車した場合は指定席、寝台しか無い列車には寝台に乗車する。
急行列車でも全車指定席の場合があるため注意。特急は全列車が全車指定席。
優先度としては自由席>指定席>寝台の順で乗車する。
(前作はグリーン車もあったが、今作は1・2等制の時代、全列車に2等車があるため1等車にはシステム上乗れない)
青春18きっぷ
この時代はまだ発売されていない。
ゲーム開始時のオプションで「18きっぷのある世界線」を選択することで登場する。
一部の主要駅で購入できる。
普通列車のみ利用可能(急行や特急に乗る場合は普通乗車券と急行/特急券を別途購入)という制約がある。
現在の1枚で5日分使用可能なスタイルではなく、1日券4枚と2日券1枚で計6日間使用可能というきっぷである。
車内で翌日分の日付印を押してもらうことができないため、夜行列車に乗る時は駅コマンドで「翌日分を自動で使用」を選択しておかないと普通乗車券に切り替わってしまうので注意が必要。
また国鉄バスは対象外。
一部の路線では普通列車が途中から準急や急行列車に変わるものもあるため、乗り換えには要注意。
北海道均一周遊券
このゲーム最強のきっぷで、初心者はまずこのきっぷを購入して旅を始めよう。
北海道内の全国鉄線、自由席は乗り放題なので、全車指定の一部急行と全特急以外は追加料金不要。全車指定の場合は運賃のみ有効で、別途急行券か特急券が必要となる。
ただし、北海道では発売していないため、秋田・盛岡のいずれかの駅に出向かないと購入できない。
(史実では最寄り発売地が仙台か新潟だったため、ゲームオリジナル仕様)
発売駅~青森駅までの急行自由席、青函連絡船に乗車船可能。
関連動画
関連静画
北海道4500kmに関するニコニコ静画のイラストやマンガを紹介してください。(特にない場合はこの部分を削除してください)
関連商品
北海道4,500kmの詳細情報 : Vector ソフトを探す!
手数料・税込みで2,750円(2021年8月現在)。無料でお試しプレイできるが、最初の所持金が制限されるので完乗することができない。制作者のてんぽく氏はまず試遊して動作に問題ないことを確認することを勧めている。
関連リンク
関連項目
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