古戦場から逃げるなとは、ソーシャルゲーム「グランブルーファンタジー」の騎空士(プレイヤー)達の中で語り継がれている言葉である。
本記事内では、言葉の元となったイベント「決戦!星の古戦場」および関連イベントについても解説する。
概要から逃げるな
グランブルーファンタジーで2~3ヵ月に1度程度のペースで開催されるGvG(ギルドvsギルド)イベント「決戦!星の古戦場」(通称:古戦場)。
豪華報酬やランキング上位を求めて過熱する戦いの中で、いつしか一つの言葉が誕生していた。
「古戦場から逃げるな」
古戦場の時期が近付くと、騎空士達がこの言葉を用いて互いに牽制しあう姿が頻繁に目撃され、その姿は一つの風物詩となっていた。
古戦場はGvGイベントである為、古戦場に積極的に参加する騎空団(グラブル内におけるギルドのようなもの)の団長は団員の管理にも追われることとなる。
この言葉は、そんな団長の心の叫びとも言えるだろう。
また、古戦場は本気で参加する場合グラブル内で最も時間が要求されるイベントであり、まさに「逃げたくなるほどの苦行」とも言われていた。
イベント報酬に入手手段が限られているアイテムがあるため、完全に逃げるのは難しく、(所属している騎空団の方針次第では)古戦場への参加が半ば義務化される場合もある。
(よく考えたら、自分の騎空団以外の騎空士が逃げてくれた方が都合が良いのだが…)
2024年現在はバトルシステムにフルオート機能が導入されたことや貢献度(イベントポイント)効率が高いボスの追加により、オート周回できる戦力と隙さえあれば苦行というほどでも無くなっている。
そのため、今でもこの言葉を使用しているのは深い意味のない冷やかしや冗談によるものがほとんどである。
元ネタはゲーム「ゴッドイーターバースト」内のキャラの台詞「生きることから逃げるな」や、ゲーム「パズル&ドラゴンズ」のプレイヤーであるsasuke氏がTwitterにて発したツイート「パズドラから逃げるな」だと思われる。
この言葉自体が元ネタをもじったものではあるが、更なる改変をされる場合もある。
鯖落ちなどで古戦場に参加できなくなった際(2019年5月開催の古戦場など)は「古戦場が逃げた」「古戦場が逃げるな」などと言われることも。
また、古戦場で登場する敵の属性に対する有利属性から「闇有利古戦場」「火有利古戦場」という呼ばれ方になることも多い。これを略した言葉を使って「闇古戦場から逃げるな」「火古戦場から逃げるな」と言われることもある。
余談だが、サイゲームス取締役の木村唯人自身がこの発言をしている。
古戦場から逃げるな
「古戦場から逃げるな」の元となっているイベント「決戦!星の古戦場」は、以下のようなイベントである。
- 予選期間(2日間)の貢献度でクラス分け
上位からそれぞれA・B・Cクラスとなる。
上位に行くほど報酬が豪華になるが、その分戦いが熾烈になったり報酬獲得や団のノルマとして要求される貢献度が多くなったりする。
また、Aクラスなら全敗でもBより報酬が良いため「予選を走ってAクラス入りし、本選期間は各々の自由もしくはノルマまで」という方針を取る団もある。 - インターバル
予選と本戦の間の休憩期間として与えられているが、団の方針によってはここを使って肉(クエストの挑戦に必要なアイテム)を大量に集めておくように指示される。
予選期間中にサーバートラブルなどで長時間メンテナンスが入った場合、インターバルを無くして翌日から本戦というスケジュールに変更されることが多いため、その調節用に設けている面もある。 - 次の日から4日間に渡る本戦が開始
同ランク内でランダムに対戦相手の団が決定され、当日24時までに稼いだ貢献度で勝敗を競う。
本戦は1日中(7:00~23:59)続くため、勝利を目指す場合は団員スカウトなどの事前準備や状況を見ながら指示を出す団長の手腕が問われる。 - 5日目はスペシャルバトルのみ
本戦進出騎空団が挑戦できるマルチバトルで、1戦目を団の誰かしらが討伐すれば団員全員が討伐報酬を入手可能。報酬内容は団と個人ランキングに応じた内容になる。(戦貨の数は個人貢献度で決まる)
団の方針によっては本戦開始の7時から終了の24時までひたすら周回して敵を倒す作業を要求されるため、各々のプレイスタイルや方針による乖離が起きやすいイベントとなっている。
お互いが嫌な思いをしないよう自身の方針に合った団を探そう。
豪華商品の数々
前述のとおり、古戦場には報酬やアイテムの豪華さというメリットがある。
- 天星器
天星器を強化すると「十天衆」というキャラクター達を加入させることができ、最終上限解放や限界超越(攻略サイト参照)には大量の天星器が必要となる。
戦貨ガチャでは強化に必要な素材も入手できるため、勝敗関係無くこのために走るプレイヤーも多い。
- ヒヒイロカネ
十天衆の加入および最終・超越や一部武器の上限解放に必須となるアイテム。
他の入手方法も用意されているとはいえ、交換数が有限だったりドロップ率が超低確率だったりと本作屈指の貴重品のため、古戦場への参加がほぼ必須となる。 - 金剛晶
SSR召喚石の上限解放や最終十賢者の4アビ解放に必要なアイテムだが、ヒヒイロカネ以上に入手手段が限られている超貴重品。
常設コンテンツ「アーカルムの転世」などでも入手できるが、こちらも個数有限な上、その他の入手方法が生配信番組のキャンペーンや有償限定SSR確定ガチャの景品など機会がより限られている。 - 碧麗の証
十天衆と特殊武器「終末の神器」の限界超越に必要なアイテム。
超越を進めていない場合は優先度が下がるが、古戦場と関連商品特典以外の入手方法がイベント「バブ・イールの塔」や高難度マルチバトル称号の報酬くらいしか無い。 - セフィラ玉髄
「十賢者」というキャラクター達の加入と最終上限解放に必要なアイテム。
アーカルムや賢者関連を進めていない場合は優先度が下がるが、入手機会が限られている貴重品というのは変わらない。
ヒヒイロカネ、金剛晶、碧麗の証、セフィラ玉髄は古戦場とドレッドバラージュで手に入る「勲章」との交換で入手する形式。碧麗の証以外は他のアイテムとのセットになっており、古戦場開催毎に在庫がリセットされる。
勲章の入手個数は上位クラスかつ勝利するほど多くなるため、上級者はやはり古戦場から逃げられない。
また、古戦場では団が東西南北チームに振り分けられ、どの所属チームが1位になるかを当てるブックメーカーという要素がある。競馬で言う単勝と3連単の2種類の賭け方がある。
これに使用するベッティングカードは古戦場で手に入る戦貨ボックスガチャに入っている他、当日の団貢献度と個人貢献度が一定以上なら1日2個まで手に入る。
ブックメーカーの報酬は宝晶石、つまりガチャ石である。一攫千金の要素が古戦場にあるのだ。
ブックメーカーは2019年5月に廃止された。
関連イベントから逃げるな
星の獣のレゾナンス
「お前達は、この古戦場の島でどれだけ無惨な戦いが繰り返されているか知っているか?」
2019年4月末に古戦場が行われている島を舞台にしたイベント「星の獣のレゾナンス」が開催され、イベントシナリオ内に古戦場関連ネタが多数散りばめられており話題となった。現在はサイドストーリー機能で常設イベント化されている。
例を挙げると、
などがある。
また、ストーリー中に登場するキャラクター「ジオ」が古戦場の島で行われている戦いに嘆き悲むシーンがあり、古戦場の戦いに疲弊している騎空士の共感を得た。そもそも運営のせいでもあるため、おまいう感はあるが。
その後の古戦場では、サーバートラブルなどで長時間メンテナンスが入るとジオの「せい」と言われたり「おかげ」と言われたりするようになり、過去にはTwitter(現X)のトレンドに「ジオくん」が入ったこともある。
ドレッドバラージュ
2020年10月より開催されている本作のもう1つの団イベント。通称ドレバラ。
古戦場との相違点として
- ランキング要素無し
- 条件を満たせば初日から最上位ボスまで解禁可能(古戦場は解禁日が決まっている)
- 敵を討伐し続けると「強敵」というボスが1日2回まで出現し、発見者報酬で宝晶石を入手可能
- 確率で特別救援が発生し、団員の推しキャラ(プロフィールで設定可能)が敵を一撃で討伐する
- 勲章だけでなく、討伐手形というアイテムを入手可能
などがある。
討伐手形は「天星器」「属性エレメント」「銀片2個」と交換できるため、天星器があと何個か足らないという時に便利。(エレメントと銀片は他の方法で入手した方が効率的なため)
もちろん報酬回収のためにある程度走る必要はあるが、ボスの難易度もマイルドになっているため、逃げたくなるほどでは無いだろう。
関連動画から逃げるな
関連静画から逃げるな
関連項目から逃げるな
- グランブルーファンタジー
- スレイヤーズまぐな(イベント形式が古戦場と同一)
- シンデレラファンタジー(イベント第4弾において、古戦場形式によるイベントが行われた)
- プロデューサーズカップ(「アイドルマスターシャイニーカラーズ」におけるランキングイベント。古戦場と似た扱いを受けている)
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