成田エクスプレスとは、JR東日本が運行する列車の愛称のことである。
概要
1991年3月19日より成田空港と東京、横浜、大宮などの東京周辺の都市を結ぶ特急列車として誕生した。
成田空港への鉄道による交通アクセスは、JRよりも先に京成電鉄が約13年も前に実際の空港の施設とは離れていた(当時、京成電鉄は空港側に対し成田空港のターミナルへの乗り入れを要望したものの、空港側は計画されていた成田新幹線を交通アクセスとして考えていたためにそれを断り、仕方なく今の東成田駅を成田空港駅として開業させ、成田空港駅から実際の成田空港の施設まではバスによる移動とした)とはいえ、それを果たしており、現在でも京成電鉄のスカイライナーは、鉄道による成田空港へのアクセスのライバルとなっている。
京成電鉄のスカイライナーと比べると、東京都心部までは運賃・料金・所要時間が劣るというケースが多いものの、横浜、八王子、大宮などの大都市から成田空港へは、成田エクスプレスを利用すれば乗り換え要らずで利用することができる。一方、スカイライナーは京成成田空港線印旛日本医大駅~空港第2ビル駅間の開業に伴う大幅な所要時間短縮が行われた。そのため、成田エクスプレスは今まで以上にそういった「乗り換え要らず」あるいは「定時性」を武器に戦っていく必要がある。しかし、その定時性を新小岩駅でぶち壊しにされてるような気がしてならなかった。今はホームドアが設置されたのでマシになったが(「新小岩駅」の項目参照)。
JR東日本は減便する気は無いようで、2015年3月14日のダイヤ改正より、新たに一部列車が佐倉駅に停車するほか、指定席特急券と同額だが列車・座席を指定しない「座席未指定券」が発売される(満席時に発売される「立席特急券」は廃止)。
2020年以降コロナ禍に入ると成田空港需要が大幅に減少したことから日中の全列車が運休。2021年3月には高尾駅発着が八王子駅発着に短縮されたほか、2022年3月には大宮駅・池袋駅発着が新宿駅発着に短縮され、需要の低い区間は短縮されている。
一方で新たに通勤需要などを狙って新たな需要を開拓しつつあり、2022年3月には千葉駅に半数以上の列車を停車させることになった(ただし日中の千葉駅通過列車は当面運休)。
停車駅
成田エクスプレスのルート | |||
成田空港駅 | |||
八王子駅 | 空港第2ビル駅 | ||
立川駅 | 成田駅 | ||
国分寺駅 | 佐倉駅 | ||
三鷹駅 | 四街道駅 | ||
吉祥寺駅 | 千葉駅■ | ||
新宿駅 | 東京駅 | ||
渋谷駅 | 品川駅▲ | ||
武蔵小杉駅 | |||
横浜駅 | |||
戸塚駅 | |||
大船駅 |
▲新宿方面発着の列車は、成田空港駅~東京駅間で横浜方面発着の列車と併結しない列車に限って品川駅に停車する。
■千葉駅は半数程度の列車が停車する(朝の成田空港駅発と、夕方の成田空港駅行きは全て停車)。
成田駅、佐倉駅、四街道駅は朝の成田空港駅発と、夕方の成田空港駅行きのみ停車(佐倉駅はさらにその一部)。ただし、正月に成田駅に臨時停車する列車もある。
かつては新宿駅発着の一部は池袋駅・大宮駅発着、八王子駅発着は高尾駅発着で運行されていた。
横浜駅・大船駅発着の成田エクスプレスが横須賀駅まで臨時運転されることがあった。途中の停車駅は、北鎌倉駅・鎌倉駅・逗子駅。
また、新宿駅発着の成田エクスプレスが河口湖駅まで臨時運転されることがあった。途中の停車駅は、立川駅・八王子駅・大月駅・都留文科大学前駅(河口湖行きのみ)・富士山駅・富士急ハイランド駅。
使用車両
関連動画
関連項目
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