「おはよう! 朝風よ。神風型駆逐艦二番艦、朝風。
司令官? 早く覚えなさい! いい?」
朝風(あさかぜ)とは、ブラウザゲーム「艦隊これくしょん」に登場する、大日本帝国海軍所属の神風型駆逐艦2番艦〈朝風〉をモデルにした艦娘である。
よしっ食らいついた。仕留めてやる!
神風型駆逐艦(正確に言うと2代目神風型駆逐艦)は、2016年5月に行われた春イベントにて、まず長女の「神風」と三女の「春風」が実装された。そして半年後の2016年11月18日に開始された秋イベント「発令!艦隊作戦第三法」のE-4及びE-5のドロップとして、待望の次女である「朝風」が先行実装された。ドロップ艦の例に漏れず、お迎え出来るかどうかは運次第だが、同じイベントで初登場となった山風と異なり、イベント後半の高難易度海域ながらボスマス以外でもドロップが確認されている。数度の通常海域臨時配備を経て2020年9月の7-3実装時に長姉神風と共に7-3第2ゲージボスで恒常的な入手ができるようになった。(神風は同海域第1ゲージボス等でも邂逅可能だが、朝風は第2ゲージボスのみ。)
性能は神風型の姉妹とほぼ誤差の範囲で準ずるものの、ネームシップの神風が生存艦補正で運や回避に優れるのに対し、こちらは船団護衛任務の経験からか索敵の数値が駆逐艦としては改二艦や秋月型並に高めとなっている。
改造レベルは神風型共通のLv50であり非常に高め。
長女と三女が臙脂色と桃色の衣装だったのに対し、次女の朝風は同じ袴スタイルでも涼しげな青系でコーディネイトしている。青い袴に白(正確にはごく薄い青)の着物、金色の帯、といった出で立ち。なお、このカラーリングは、今は廃止された寝台特急「あさかぜ」から来ているという説もある。
亜麻色のふわふわな髪の左右に大きな青いリボンを結っており、瞳の色も青なので、なんだか外人さんが日本の着物を着ているように見えてしまう。
性格はわりと勝ち気な様子。裏表のない姉気質で非常に感情豊かな声を聞かせてくれる。司令官相手にも物怖じせずフレンドリーに接しており、どことなく幼馴染的な雰囲気を漂わせている。
同じ第五駆逐隊では妹の春風と、この時点では未実装な松風の名を呼んだりしている。そのうちに実装されるのであろうか? そして第五駆の点呼の時しか名前を呼ばれない旗風ェ……
朝が好きなようで、明け方の時報ではテンションが上がりまくった様子で朝を連呼している。最近実装された艦娘にしては珍しく、夕日を見て感動せず朝日の方が好きだと言うなど徹底した朝好き。
当然のように夜の三水戦ネタも無関心であった。
他には、これまで言及されたことのなかった第五水雷戦隊こと五水戦についての言及があるのも特徴。五水戦については、そもそも旗艦だった名取すら言及していないし、5駆の春風や、共に所属していた22駆の睦月型メンバー(皐月、水無月、文月、長月)も言及は皆無なので、現在のところ非常にレアである。
五水戦、出るわよ!五駆のみんな、準備はいい?出撃よ!
第三駆逐艦は、八八艦隊計画の一部である八六艦隊案に基づき神風型(2代目)の二番艦として1922年12月8日に後に火力メガネで有名になる三菱長崎造船所で進水。1923年6月16日に竣工した。1924年には、第三号駆逐艦に改名、そして八八艦隊計画が途中でポシャったために名前が足りない事態が回避され、1928年8月1日付けで姉妹揃ってきちんと命名された。他の神風型(2代)、睦月型、吹雪型の駆逐艦と共に改名、〈朝風〉と名付けられる。なお、面倒なので以降の説明では艦名はすべて〈朝風〉で通す。
ちなみに神風型は一、三,五,七…と奇数が割り振られているが、これは八六艦隊案において同期の二等駆逐艦である若竹型に偶数番号が振られていたためであり、元から神風型に偶数番号艦は存在しない。よって彼女は第三と名付けられたものの間違いなく神風型の二番艦、次女である。
竣工後、〈朝風〉は妹艦にあたる〈春風〉〈旗風〉〈松風〉と共に、第五駆逐隊を編成する。その後、一時〈朝風〉と〈松風〉が引き抜かれて第45駆逐隊を編成したりしたが、最終的には元の第五駆逐隊に収まった。ちなみに第五駆逐隊は日露戦争時代に編成された由緒正しい駆逐隊で、彼女らで4代目の第五駆逐隊となる。
1940年11月15日には、旗艦を軽巡〈名取〉とした第五水雷戦隊が編制され、第五駆逐隊も第二二駆逐隊(〈皐月〉〈水無月〉〈文月〉〈長月〉)と共にこの五水戦に編入される。
太平洋戦争の開戦後も、しばらくは五水戦指揮下でフィリピン方面で活動した(この頃、〈松風〉は〈龍驤〉の護衛のために引き抜かれたため、5駆は3隻体制だった)、バタビア沖海戦では巡洋艦を協同撃破している。
1942年3月10日、五水戦の解散に伴って、5駆は第一南遣艦隊に転属となった。その直後、今度は〈旗風〉が引き抜かれ、5駆は3隻体制となった。南方にて忙しく働いたが、1943年3月25日に、第五駆逐隊は解散となってしまう。〈朝風〉は第一海上護衛隊付きとなり、輸送船団の護衛任務に従事する。
1944年8月21日、〈朝風〉は〈夕凪〉(神風型9番艦)と共に、タンカー2隻を率いて台湾の高雄を出発、フィリピンのマニラに向かう。だが、既に制海権は半分取られたようなものであり、海域には米潜水艦がうようよしていた。早速タンカーのうち1隻が魚雷を受けて座礁。〈夕凪〉は護衛のためにその場に残ったため、〈朝風〉は残ったタンカー1隻と共にマニラに向かった。
しかし、またしても潜水艦に見つかってしまう。駆逐艦ハンターとして名高い〈ハーダー〉[1]と、その姉妹艦の〈ハッド〉である。8月24日朝、〈ハッド〉による雷撃を受けて、〈朝風〉は大破、航行不能となってしまう。近くにいた機帆船が6隻がかりで浅瀬まで運んで座礁させたものの、努力も空しく夜になって横転、転覆して沈没した。
なお、その後タンカーはマニラから駆けつけた海防艦に護衛されて、無事にマニラに到着する。それを深追いした〈ハーダー〉が、第102号哨戒艇に誘導された第22号海防艦に返り討ちに遭って沈没したのがこのときである。
「朝風」の名は戦前・戦後を通して4回使われている。最初が初代神風型8番艦で、2代目がこの記事で取り上げた2代目神風型2番艦である。
戦後、海上自衛隊所属のあさかぜ型護衛艦1番艦〈あさかぜ〉(海自発足間も無い頃でアメリカからもらったリヴァモア級駆逐艦〈エリソン〉を改名した)が1969年10月まで現役であった。
その退役後、今度こそ純国産のたちかぜ型ミサイル護衛艦2番艦、DDG-169〈あさかぜ〉が1979年3月に竣工。なお、この4代目は奇しくも2代目〈朝風〉と同じ三菱長崎造船所での建造だった。こちらは無事に2008年3月に退役。2010年3月までに解体完了した。
関連動画発見ってやつ?みんないい?やるからね。。
何?関連静画?この私に任せておきなさい。いいから。
艦娘では珍しい中分けの髪型をしていることから、やけに凸を強調したイラストも見られる(実際の絵では、それほどおでこが広いわけではない)。
関連商品、突撃します。陣形を整え、私に続いて!いくからね!
朝風(艦これ)に関するニコニコ市場の商品を紹介してください。
司令官、関連コミュニティ戻ったわよ。
ん、関連項目ね? 私取ったげる。待ってて。
神風型姉妹 / 神風型(2代)駆逐艦 |
---|
1.神風 - 2.朝風 - 3.春風 - 4.松風 - 5.旗風 - 6.追風 - 7.疾風 - 8.朝凪 - 9.夕凪 |
2016年秋イベント 『発令!「艦隊作戦第三法」』 新規実装艦娘 | ||||
|
脚注
- 3
- 0pt