芳乃さくらとは、『D.C. ~ダ・カーポ~』シリーズに登場するヒロインである。
声優はPC版Ⅰ・Ⅱは北都南、Ⅲはひと美、PS2版及びTVアニメ版は田村ゆかり。「T.P.さくら」では三森すずこ。
概要
『D.C. ~ダ・カーポ~』シリーズの登場人物。
当初はストーリーのキーパーソンであると同時に攻略対象ヒロインでもあったが、後年に製作される続編でも同様にシナリオ中における重要人物として登場しており、さらにそれぞれのタイトルの主人公達と何らかの関わりを持っているので、実質的に本シリーズを通してのヒロインといって差し支えないと思われる。そして影の主人公は杉並で。
以下に、登場作品ごとに解説。
D.C. ~ダ・カーポ~
9月4日生まれ。血液型はO型。一人称が「ボク」という所謂ボクっ娘で甘えん坊でなおかつロ○属性がある。
朝倉純一とは祖母繋がりのいとこで、純一と朝倉音夢の幼馴染。金髪で尚且つ、髪型はツインテール。
幼い頃は純一に「さくらんぼ」と呼ばれて親しまれていた。またおばあちゃん子でもあり、祖母の影響で時代劇や任侠映画が大好きで、それ故か普段の話し口調や日本文化に対する知識がどこかおかしかったりする。
純一の部屋の窓は鍵がずっと壊れたままという事情もあり、よく朝倉家の庭の木の枝を伝って純一の部屋に不法侵入を企てる(作品中ではその行為に頭を悩ませた純一が、窓に「悪霊退散」と書いた貼り紙を貼るエピソードもある)。
IQ180という明晰な頭脳の持ち主でアメリカの大学では飛び級をし、大学院にて博士号を取得をした。
ちなみにアメリカにいた間は純一宛にちょくちょく手紙を送っていたりした。しかし、(以下話のネタバレ含み)
「音夢が純一の目に届く前に手紙を全て捨てていたため、純一には届かなかったという裏設定が存在する」。
魔法使いである祖母の血を引いているため、本人も強い魔法の力を持っており、他のヒロイン達とは一線を画している(具体的には、ことりの心を読む力がさくらにだけは効かない等)。それ故か音夢を始めとする他のヒロインのシナリオにも度々関わってくる。特に、胡ノ宮環とは同じ転校生同士だからか気が合い、さくらの祖母共々、環のシナリオにおけるキーパーソンになっている。
また、月城アリスのシナリオでは植物学者としての一面を見せる。
D.C.II ~ダ・カーポII~
D.C.Ⅱでも引き続き登場。前作から53年後の世界なのにも関わらず、容姿は殆ど変わっていない。純一を「お兄ちゃん」と呼ぶのも同じ。ヘアスタイル等は若干変わっているが。
桜内義之の保護者代わりのような役割をしており同じ家に住んでいるが、仕事が多忙なせいか頻繁には義之達の前に姿を見せない。義之が家事や料理に堪能になる直接のきっかけでもあるのだが。アニメでも、話によっては全く出番が無い回もあった。
母校たる風見学園の学園長に在職しており、初対面の相手には学園長と言っても信じてもらえないケースが多い。ちなみに風見学園の学園長室は和室になっており、こたつに入りながら義之や朝倉姉妹と共に鍋を囲む事もある。
義之によれば、「自らの最古の記憶は、満開の桜の木の下でさくらに出会った記憶」らしい。
シナリオ中の会話から、義之の欠けた記憶や初音島の過去など、ストーリーの重要部分を知っている事が伺えるが・・・?
D.C.III ~ダ・カーポIII~
「風見鶏編」にて、記憶を無くした金髪碧眼の謎の少女「さくら」が登場する。ロンドンの街中で自身に関する一切の記憶を失った状態で、葛木清隆とリッカ・グリーンウッドに発見されたのち風見鶏へと引き取られた。
「さくら」という名前は、最初に出会った際に彼女が手に持っていた桜の木の枝から命名された。しかし、その桜については風見鶏の生徒会や教師達の知識でも正体が判明しない謎の代物らしい。
リッカのさくらに対する第一印象は「自分に似ているから放っておけない」らしい・・・?
本作の彼女については、過去作品を未プレイの方にとってはネタバレとなる為、読む場合は『』内を反転されたし。
『その正体は前作「D.C.Ⅱ」のラスト(D.C.編)で枯れない桜へと取り込まれ、記憶を喪失し100年以上過去の時代(西暦1950年11月)へと飛ばされた、芳乃さくら本人である。D.C.編のラストでさくらに話しかけてきた謎の少女とは、リッカの事だったのだ。髪が短いのも、同編の途中で朝倉純一に髪を切ってもらった事による。
もっとも、シナリオ中ではリッカ以外にも清隆や姫乃とも関連を匂わせる発言をしているため、断片的ではあるが彼らと遠からず関連がある人物である事が解るようになっている。』
また、本作のプロローグにあたる「初音島編」でも彼女らしき人物が、上述の「風見鶏編」の語り部を務めるために、枯れない桜の調査へやってきた清隆ほか公式新聞部の面々の前へ姿を現す。
過去作品に登場した彼女と比べると、年齢を重ねているように見えるが・・・?
そしてこちらは、「D.C.Ⅲ」のシナリオにおけるネタバレ。ゲームを未クリアの場合は自己責任で。
『さくらが1950年のロンドンへと飛ばされたのは、風見鶏編ストーリーの根幹を成す禁呪「永遠に訪れない五月祭」に導かれた事によるもので、記憶を失ってしまったのも禁呪の影響によるものと見られる。
その後何度目かのループ世界(Da Capo編)にて、清隆の夢見の魔法による治療のお陰や自らをこの時代へと連れてきた葵の心境の変化もあって全ての記憶を取り戻すことに成功すると、リッカが進めている「枯れない桜の研究」を補助し、やがては桜を咲かせることで禁呪の媒介たる地上の霧を晴らしループ世界からの脱出に成功する一助となり、最後は元いた世界へと帰還を果たす。
またこのとき、最後の別れ際に「自分も清隆達と一緒にお花見に参加したいと願ったことで、D.C.Ⅱから後の時代(2060年前後?)へ帰還を果たしたのちに清隆達が揃ってこの時代に転生したのかもしれない」と、初音島でのお花見の際に清隆達へ語っている。(さくらの住む時代に清隆達が来てくれなければ叶わない願いである為)
他にも、風見鶏にて全ての記憶を取り戻したさくらは清隆やリッカ達と自分との関係を「複数に枝分かれした可能性のうちの1つでのみ、自分との関係が生じる」という旨の発言をしている。こちらはリッカのシナリオ等でもそれとなく語られているが、清隆とリッカがそれぞれ、さくらにとっての若き日の祖父・祖母である可能性が示唆されている。(作中で明言はされていないので、公式設定と扱っていいかどうかは不明だが。)
霧が晴れ本来の時間軸へ戻った清隆は、自分の孫にチェスを教えてあげられたのだろうか・・・』
T.P.さくら
本作ではついに主人公(メインヒロイン)として登場。純一やことり達と同様、年齢も一回り幼くなって設定も所々変更されているのでこちらでは上記のD.C.シリーズとは別の作品として扱う。
CVも田村ゆかり以外のキャストへ変更となるため、魔法少女同士被る事が無くて一安心?
タイムパラディン(TP)へと変身し、カード型の札「術式封印符」を用いて魔法の力を発動する事によって、歴史を改変しようとする者達を阻止するために戦う。膨大な潜在能力を秘めているが、ドジッ子な性格が災いしていつも失敗が絶えず、局長(さくらの祖母)に叱られてばかりいるようである。
その他
- D.C.では猫のうたまると、D.C.Ⅱでは犬のはりまおと一緒にいることが多い(但しいずれもさくらが本当の飼い主ではない)。どこから拾って(?)きたのか、そもそも動物なのかどうかなど、考えるほど謎が尽きないのであるが。
- 作品中で音夢がさくらを呼ぶ時の呼び名が「さくら」だったり「さくらちゃん」だったりと、何故か安定しない。
(アニメ版では「さくらちゃん」で呼び名が統一されている) - 製作当初はハーモニカを携帯しているという設定も用意されていたのだが、カットされた。ちなみにこれはD.C.のヒロイン達がほぼ全員、音楽に何かしら関連のある要素を持っている事から、さくらにも何か音楽関連の要素を加えようという発想であった。
(音夢:鈴、ことり:歌、美春:オルゴール、萌:木琴、眞子:フルート、頼子さん:無し。隠しヒロインにつき例外?)
こらそこ、鬼柳先生じゃあるまいしとか言わない。 - 小柄なロリ体型という認識が定着していると思われるが、D.C.W.S.ではグラマラスなスタイルを持つ大人のさくらも登場する。こちらの詳細はここでは割愛。
- 「芳野さくら」と誤記される事がかなり多い。皆様も変換間違いにはお気をつけ下さい。
関連動画
関連静画
関連項目
D.C. ~ダ・カーポ~ | ||
ゲーム | D.C. ~ダ・カーポ~ - D.C.Ⅱ ~ダ・カーポⅡ~ -D.C.III ~ダ・カーポIII~ ことり Love Ex P - T.P.さくら |
|
アニメ | D.C. ~ダ・カーポ~ - D.C.S.S. ~ダ・カーポ セカンドシーズン~ | |
音楽 | ダ・カーポ ~第2ボタンの誓い~ | |
登場人物 | 主人公 | 朝倉純一 |
攻略可能ヒロイン | 朝倉音夢 - 白河ことり - 芳乃さくら - 水越萌 天枷美春 - 水越眞子 - 鷺澤頼子 |
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P.C.(P.S.)からの攻略可能ヒロイン | 月城アリス - 工藤叶 | |
その他の人物 | 杉並 - 鷺澤美咲 |
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