藤堂志摩子(とうどう しまこ)とは、ライトノベル『マリア様がみてる』及びそれを原作とするアニメの登場人物である。
担当声優は能登麻美子。彼女を語る上では欠かすことができない、当たり役の一つである。
概要
初登場時は白薔薇のつぼみ(ロサ・ギガンティア・アン・ブゥトン)。ふわふわの巻き毛にブロンドヘアー・青い瞳と、西洋人形のような容姿を持つ美少女。実家はお寺だが、敬虔なクリスチャン。将来はシスターを目指している。
水野蓉子から山百合会の手伝いを頼まれたのがきっかけで、1年生にして佐藤聖の妹(プティ・スール)となる。穏やかで思慮深く、普段は大人しいが、自分の意志をはっきり伝える強さを持つ。彼女の出生には色々事情があり、その関係である程度周りからも距離を置いていた。しかし、聖の妹となって、福沢祐巳や島津由乃といった友人の存在、そして二条乃梨子と姉妹の契りを結んだことで、自分が帰れる居場所を見つけることができたのである。
祐巳や由乃に比べて大人びており、2年生の頃から既に白薔薇さま(ロサ・ギガンティア)の風格を身につけている志摩子だが、実は人一倍愛情を欲して孤独を嫌う寂しがり屋さんでもある。そんな志摩子が時折見せる、儚さや脆さもまた彼女の魅力である。マリみての前半では彼女を巡るエピソードが多く、乃梨子を妹にするまでドラマチックな展開が多い。それ以降は大きな事件もなく、本編にもあまり絡まなくなってしまうのは残念だが(2年次は祐巳とクラスが別になってしまったのも大きい)、乃梨子と新婚夫婦のように初々しいラブラブっぷりは読者を和ませてくれる。また、回を増すごとに小笠原祥子とは違った意味でほわほわとした天然キャラが強調されるようにもなった。
志摩子と言えば銀杏(ぎんなん)、銀杏と言えば志摩子と言うのは極論だが、嬉しそうに銀杏拾いをする絵をよく見かけるほど、彼女は大の銀杏好きとしても有名である。他にも百合根や大豆も好物なのだが、なぜかこれらはほとんどネタにされる事がない。
魔法少女志摩子
元々は「Webラジオ マリア様がみてる」で放送されたラジオドラマのネタである。ピンチに陥った祐巳を助けるために、志摩子が魔法少女に大変身。魔法で助けようとするが、魔法少女志摩子はちょっぴりドジっ子のため、オチで大抵裏目になるというもの。ちなみに、ナレーションは蓉子役の篠原恵美。二次創作でもこのネタは大評判となり、様々なイラストがネットで投稿された。魔法少女志摩子のみならず、ラジオドラマのオリジナル話は、祥子が祐巳に謀反を起こされる悪夢を見たり、紅薔薇ファミリーが戦隊モノになるなど、かなりはっちゃけた内容が多い。
ファンからの扱い
元々人気の高いキャラクターだが、熱烈なファンが多いのも特徴。ファンの間では、乃梨子がプライベートで呼ぶ「志摩子“さん”」とさん付けで呼ぶのが義務とされているとかいないとか。また、「ロサ・ギガンティア」ならぬ「ウサ・ギガンティア」というあだ名も知られる。もちろん名前繋がりやウサ耳が似合うからでもあるが、ウサギは一匹でいると寂しくて死んでしまうという迷信(実際のウサギは単独行動を好むが)が、妙な説得力を持たせている。
また、イラストでは巨乳にされる事も多い。祐巳が公式で貧乳設定であること、由乃も病気がちだったため華奢であるために、どうしても必然的に志摩子だけナイスバディになってしまうらしい(ちなみに、乃梨子も貧乳の場合が多い)。
元々百合展開の多いマリみての中でも、志摩子は姉の聖と共にそうした話が公式・二次創作問わず多い。聖とは公式でもある通り、一歩引いた精神的な絆が強調されること中心だが、その反動か乃梨子とはガチ百合になることも少なくない。現に、乃梨子とのカップリングである「しまのり」は、検索すると2人のとにかく甘い絵やSSが多数見られる。
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関連項目
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