雪広あやかとは、「魔法先生ネギま!」の登場人物である。
CV:皆川純子
ドラマ版俳優:おおつか麗衣
概要
「魔法先生ネギま!」に登場する31人のクラスメイトヒロインの1人。出席番号は29番。
クラス委員長であり、クラスメイトのほとんどが基本的に「委員長(さん)」「いいんちょ」「いんちょ」などと呼んでいる
(ネギ先生や他のクラスメイトは名字で呼び捨てにする長谷川千雨ですら。名前等で呼ぶのはエヴァンジェリンと那波千鶴くらい)
メインヒロインの神楽坂明日菜とはケンカ友達で腐れ縁の仲(後述)。
雪広財閥という大企業の次女という赤松健作品では珍しい典型的お嬢様キャラ。さらに文武両道でテストで学年4位の成績に加え武芸百般(独自の合気柔術を主に使用)を身につけているが、当の3-Aクラスにはテストで学年1位2位を取る天才生徒がいたり、武道四天王なる武道チート組がいたりするのでこのクラスでは器用貧乏感が否めない。
ショタコンであり、(ただしネギ先生のような純真無垢な少年に限るようで、後に同居人としてやってきた腕白小僧の犬上小太郎とはウマが合わずケンカが絶えない)最初期からネギ先生が好きなキャラの1人。というかネギ先生を溺愛しており、「財閥の金の力ですべて解決」という本来あやか本人が大嫌いな解決方法もネギ先生のためならやってしまう程。ただ、これは生まれるはずだった自身の弟を死産で失っているというのがその一因である。
典型的な箱入り娘で、「メイドカフェ」「合コン」「ナンパ」等といった俗物用語についてほぼ何も知らない世間知らず。さらにどこか抜けた行動やネギ先生を溺愛するあまりのネタ行動から、その成績からはバカレンジャーからは程遠いにもかかわらず、バカゴールドなどと揶揄される事もあるとか。
その分、根は真面目ないい人で、他にネギ先生が好きと告白した人にも嫌味を出さずに正々堂々ライバル宣言したり、ネギと明日菜がケンカ別れしていた時に「慰める口実に親密になるチャンスだ」という周囲のアドバイスを拒否してケンカの仲裁役を買って出てたりしている。(ちなみに初期設定では主人公やヒロインをいじめる全く逆のキャラだったらしい)
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ここから先の項目は、ネギま!の強烈なネタバレ成分を多く含んでいます。 ここから下は自己責任で突っ走ってください。 |
魔法と魔法世界への関わり
超鈴音の全世界魔法バレ計画の一環として行われた「ネギ先生は行方不明の父(ナギ)を探している」報道によりあやかは初めてその事実を知る。そして超鈴音との決戦時には長谷川千雨のアーティファクト「力の王笏」の力により「電子世界への侵入」という魔法の力の一端を体験するも、前述の世間知らずのためこれを「ゲームの演出」と解釈し、超鈴音との決戦が終わる最後の瞬間まで魔法バレすることは無かった(超鈴音の全世界魔法バレ計画自体も最終的には失敗に終わっている)。
超鈴音の計画失敗後、ネギま部(白き翼)結成時に明日菜からの依頼により、あやかはネギ先生の父ナギ・スプリングフィールドの行方の調査を行った。
その報告書を明日菜に渡した際にネギま部員達が(魔法世界へ)ナギの行方を追う旅に出るということが自身の預かり知らぬところで進んでいた事を知りあやか達は怒るも、ネギま部名誉顧問エヴァンジェリンの取り成しにより部員バッジ争奪戦が始まることとなり、その中であやかは明日菜との一騎打ちを挑む。しかし夏休みの間に行った明日菜の修行の成果により両者の間には既に大きな実力差が付いており、あやかは明日菜に惨敗した。
この結果を受け、あやかはイギリスまでは(自費で)ついていったものの、隠れてついていこうとする他のクラスメイトと違って部員バッジ争奪戦敗退での約束を守り、肝心のその先(魔法世界)へはついていかずにネギ先生と明日菜を見送った。そして魔法世界までホイホイついていった他のクラスメイトを尻目に中盤から終盤近くまで出番を失った。まあその分苦労はせずに済んだが。
魔法世界へはついて行かなかったものの、ナギ・スプリングフィールドの調査はその後も独自に行っており、その過程でクラスメイトの1人であるエヴァンジェリンの正体やナギが宇宙開発事業に興味を抱いていた事等をある程度突きとめていたようである(これらの事実や学園長の発言などから、雪広財閥にはある程度魔法と関わりのある部門がある模様)。そのため、魔法世界での諸々の事件解決後にネギ先生の提案した、現実世界の火星のテラフォーミングによる魔法世界崩壊阻止計画「Blue Mars計画」についても(魔法や魔法世界に関して明日菜から聞かされていたという要素はあったものの)即座に計画内容を理解し、積極的に計画に参加することになった。
その際にネギと仮契約をしているが、その仮契約シーンではあまりのあやかのネギ先生への溺愛っぷりに仮契約システムが逆流してネギがあやかの従者になりかけ、ネギの仮契約カードが出かけるという前代未聞の大事件が発生している。(一応、ちゃんと無事あやかの仮契約カードが出た模様。後述)
「神楽坂明日菜」と雪広あやか
アスナ・ウェスペリーナ・テオタナシア・エンテオフュシアは「紅き翼」メンバーとの放浪の旅の末、最終的にタカミチ・T・高畑に連れられ麻帆良学園の初等部へ「神楽坂明日菜」という名をもらい転校する。(おそらく学園長らによる庇護が目的と思われる)
その当時は紅き翼に保護された時程ではなかったにしろ、無口で無愛想な性格だった。その際に偶然同級生となったあやかは(当時から委員長だったためか)その無愛想ぶりを注意したが明日菜にガキ呼ばわりされケンカに。その後も幾度となくケンカが絶えなかったようだが、先述のあやかの弟の死産の際には明日菜なりにあやかを励ましていた。
そうやってあやかとのケンカ友達を続けているうちに明日菜の性格に変化が現れ始め、中等部に入るころには笑顔も出始め、3-A時代では紅き翼との放浪の旅の時からは考えられなかった、「ちょいアホで、ガサツでいっつも委員長と喧嘩してウザいしハタ迷惑だが、自分を曲げねぇこと、底抜けに前向きなとこは割と評価できる・・大切なクラスメイトだ!」(評:長谷川千雨)という性格になっていた。
雪広あやかは、抜け殻であった「アスナ」に「神楽坂明日菜」という性格を吹き込んでいくという、「紅き翼」という英雄たちが結局成し遂げられなかったことを成し遂げた、最も重要な人物なのである。
明日菜100年の眠りとその後
明日菜が魔法世界崩壊阻止計画の礎として100年の眠りにつく事を聞かされたあやかは急遽タイムカプセルを掘り出し、これを自分の代わりに持って行きなさいと言う。大げさだと笑う明日菜だが、あやかは涙を流しながら明日菜との別れの悲しみを明日菜に吐露した。明日菜も「あれから色んな人に出会えたけど・・・実際あんたに出会えたことが一番のラッキーだったのかも」と言い、自分のために涙を流してくれた親友のあやかに感謝の言葉を述べた。
その次の日、ネギやあやか達クラスメイト(ただし事情を知る者のみ)が涙にくれる中、明日菜は100年の眠りについた。
その後の世界①:明日菜のいない世界
「Blue Mars計画」の中心近くでネギの傍らで働いていたようである。事業引退後は目覚めた明日菜を一目見ることだけを生き甲斐として、明日菜が目覚める予定の年であった2104年(115歳)まで生きた・・・が無情にも22世紀初頭に発生した火星独立戦争が原因で明日菜の目覚めが30年遅れたため、あやかが目覚めた明日菜を見ることは叶わなかった(´;ω;`)
その後の世界②:明日菜が(チートで)100年後から帰ってきた世界
こちらでも「Blue Mars計画」の中心近くでネギの傍らで働いているというのは変わらないようである。そこに永遠のケンカ友達、明日菜がいる事を除いては・・・
ちなみにこれらの結末は作者赤松健曰く、「数ある並行世界の結末の一つ」とのこと。はたしてこれからここにまた違う並行世界の結末が記載される事があるのだろうか・・・
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