勇猛果敢なるハヤブサよ、怒りの炎を巻き上げ
大地をも焼き尽くす閃光となれッ!
ランクアップ! エクシーズ・チェンジ!
飛翔しろ、ランク8
《RR-サテライト・キャノン・ファルコン》!!
《RR-サテライト・キャノン・ファルコン》とは、アニメ「遊☆戯☆王アーク・ファイブ」に登場したカードである。
一項目目ェッ!!(概要)
エクシーズ・効果モンスター
ランク8/闇属性/鳥獣族/攻3000/守2000
鳥獣族レベル8モンスター×2
①:1ターンに1度、このカードのX素材を1つ取り除いて発動できる。自分の墓地の「RR」モンスターの数まで、以下の効果を適用できる。
●相手フィールド上のモンスター1体を選んで、その攻撃力を800ダウンする。
アニメ「遊☆戯☆王アーク・ファイブ」において黒咲隼が使用する切り札。初出は第75話「反逆者の呪縛」におけるフレンドシップカップ一回戦「黒咲隼vsデニス・マックフィールド(2戦目)」。
デニスの使用する《古代の機械混沌巨人》により惨たらしく破壊されてしまった《RR-レヴォリューション・ファルコン》を糧に《RUM-ソウル・シェイブ・フォース》によりランクアップ・エクシーズ・チェンジされる。
効果発動時点で墓地のRRは5体。それにより《古代の機械混沌巨人》から4000もの攻撃力を奪い取り、このカードの一撃により勝負を決めた。
・・・実は《古代の機械混沌巨人》の効果で全体攻撃により《RR-ラスト・ストリクス》を破壊していなかった場合、デニスのライフがここで尽きることはなかった。自らフィールドを破壊したことが原因でアクションカードを取れなかったことといい、アカデミアの狗としての力を振るってしまったために、自らの敗北を招いてしまったデニスには皮肉極まりない結果となった。
アニメの環境では大型モンスターがぶつかりあうことが非常に多いため、土壇場で相手の切り札の力を奪い最大3000もの戦闘ダメージを与えるこのカードは強力な存在である。この記述の仕方では、複数体の対象の攻撃力を単機でダウンさせることができ、また対象を取る効果への耐性も無視できると思われる。また、《古代の機械混沌巨人》の耐性も戦闘前に攻撃力を下げるこの効果だからこそ突破できた。
恐らく特殊召喚メタとなる《RR-レヴォリューション・ファルコン》で突破できない、限定的な効果耐性モンスターや通常召喚モンスターに対抗するためのモンスターであろう。
しかしこの効果では「相手の効果を受けない」という完全耐性に対して手も足も出ないという大きな欠点が存在する。そのため同大会二回戦の「黒咲隼vsクロウ・ホーガン」においては、装備魔法の効果で耐性を付与されたモンスターのみ相手フィールドに存在する状態で《RUM-スキップ・フォース》の効果でランクアップし一瞬顔見世はしたが、このカードの効果の活用が不可能なため、先のRUMを回収し、よりランクの高い《RR-アルティメット・ファルコン》に即座にダブル・ランクアップ。見せ場を譲っている。
効果演出では、墓地のRRが浮かび上がるとともに、リフレクターを光らせながら8門の砲塔の一斉射を浴びせる。「黒咲vsデニス(2戦目)」では、効果発動のたびに、瑠璃やユート、エクシーズ次元の仲間への想い、そこから湧き上がる融合次元・アカデミアへの怒りをデニスと《古代の機械混沌巨人》にぶつけている。
攻撃名は「エターナル・アベンジ」。意訳すると「永遠の復讐」である。攻撃宣言時にソニックブームを発生させながら成層圏まで超えて飛び上がり、昇る陽光に照らされながらリフレクターを展開し、RRの紋章型に光を散らしながらチャージ。目標に向けて、文字通りの衛星砲たる一撃を《古代の機械混沌巨人》に叩きつけ、フィールドごと焼き尽くす・・・という非常に凝った演出が成された。
狩られし者達の全ての想い、その身に受けて、砕け散れッ!
「エターナル・アベンジ」ィッ!!
その名称、砲撃時に輝く6枚のリフレクター、複数軸合成の極大出力エネルギー砲から、視聴者は一斉にロボットアニメ「機動新世紀ガンダムX」のガンダムダブルエックスを想起した(エターナル・アベンジのチャージ音もガンダムダブルエックスのツインサテライトキャノンと同じ)。陽光を浴びてチャージは「ガンダムビルドファイターズ」のガンダムX魔王の領域。
だが、ガンダムダブルエックスが過ちを繰り返さない為に使われているのに対し、このカードは黒咲の忘れ得ぬ憎しみをアカデミアに叩きつける・・・ガンダムX的に言えば「過ちを繰り返す」ために使用されており、扱いは対照的。
ちなみにガンダムダブルエックスのサポートメカは「Gファルコン」である。
また、翼を広げながら多くの砲塔を一斉射する光景は「機動戦士ガンダムSEED」のフリーダムガンダムが次点に挙がっている。他にもロボットアニメを始めとした多数の作品をイメージした視聴者も多い。鳥獣族って何だっけ。
遊戯王でサテライトキャノンと言えば、遊☆戯☆王デュエルモンスターズのアニメオリジナル回に登場した《サテライト・キャノン》が存在する。こちらも宇宙から砲撃をするモンスターだったが、バーチャル空間故か宇宙まで飛び立った《青眼の白龍》に撃破されている。
アニメ版《RUM-ソウル・シェイブ・フォース》のデメリットと、5回連続で効果を発揮する様から、遊☆戯☆王デュエルモンスターズGXのヘルカイザー亮の使用する《パワー・ボンド》ならびに《キメラテック・フォートレス・ドラゴン》が引き合いに出されることも。
そのほかにも宇宙に上がるシーンでは不動遊星の終盤のあるシーン、陽光が昇るシーンではアリトのイメージにおける九十九遊馬・・・なども引き合いに出され、遊戯王というシリーズのネタの豊富さを思い知らせてくれる。
余談だが、本放送日の2015年9月27日は「十五夜」で「スーパームーン」であった。月が見えた!
二項目目ェッ!!(OCG版)
2015年11月14日発売のブースターSP「ウィング・レイダーズ」の表紙を、黒咲・ユート、そして《ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン》と共に飾っている。
パック表紙が公開されてから間違いなく収録確定と思われていたが、店舗ポスターにて同ブースターに収録が確定した。
エクシーズ・効果モンスター
ランク8/闇属性/鳥獣族/攻3000/守2000
鳥獣族レベル8モンスター×2
①:このカードが「RR」モンスターを素材としてX召喚に成功した場合に発動できる。
相手フィールドの魔法・罠カードを全て破壊する。
この効果の発動に対して相手は魔法・罠・モンスターの効果を発動できない。
②:このカードのX素材を1つ取り除き、
相手フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターの攻撃力は自分の墓地の「RR」モンスターの数×800ダウンする。
この効果は相手ターンでも発動できる。
良くも悪くも戦闘しか頭になかったアニメ版と比べ、新たに①の効果が追加されたことで、より安定感が増しOCGでも通用するフィニッシャーとなった。
魔法・罠を全て除去する効果は相手のチェーン発動を封じながら行う為、発動さえすればほぼ確実に相手の魔法・罠による対策を無に帰すことができる。
アニメのように、先述の《RUM-ソウル・シェイブ・フォース》で《RR-レヴォリューション・ファルコン》を特殊召喚してからこのカードにつなげることで、相手はRUMを妨害できなければ魔法・罠を全て失うことになる。
同様のことが速攻魔法の《RUM-デス・ダブル・フォース》で《RR-フォース・ストリクス》《RR-ライズ・ファルコン》《RR-ブレード・バーナー・ファルコン》のいずれかを素材にした時も可能。これだけでも出す価値がある。
ただし、この効果にチェーンして自分が効果を発動してしまった場合、それに対してチェーン発動できてしまうため気をつけたい。
また、このカード自体がRUM前提にしてもかなり重い部類に入る。
ちなみに効果に必要なのはRRモンスターを素材にすること。RRモンスターを素材に持っているXモンスターからランクアップすることで条件を満たすことはできない。これは効果でRRを素材にした《外神ナイアルラ》や《CX 冀望皇バリアン》からランクアップ・エクシーズ・チェンジすることで起こりうる事態なので覚えておきたい。なお、フィールドでRRの名前を得た《ファントム・オブ・カオス》をX素材にした時は発動可能。
別にRRならエクシーズモンスターでなくてもよいため、レベル4のRR2体のレベルを8に変更して普通にエクシーズ召喚しても効果を使用できる。そのためRRデッキに《タンホイザーゲート》を刺しておくだけで大活躍する可能性を秘めている。
ちなみに「場合」の任意効果であるため、相手ターンに条件を満たしエクシーズ召喚した場合、或いはチェーン2以降でランクアップした場合でも問題なく発動可能なので覚えておきたい。
余談だが、この①の効果はおそらく「黒咲隼vsデニス・マックフィールド(2戦目)」においてデニスがファイナルターンにアクションカードの取得にことごとく失敗したのが元ネタの一つと推測できる。魔法による致命傷の回避を許さず、このカードで絶対殺すという鉄の意思と鋼の強さを感じるカードとなった。
②の効果はアニメ版で持っていた効果の調整版。煩雑な処理を省いた結果なのか、発動時モンスター1体に対して対象を取る効果となり、この点においては弱体化した。
しかし、代わりに「1ターンに1度」という制約がなくなり、「この効果は相手ターンでも発動できる。」の一文が追加され、誘発即時効果になった。
これらの変更によって迎撃にも使用できるようになっただけでなく、2回効果を使用することで相手の超高打点モンスターをボロボロにすることも可能になり、相手の攻撃力参照効果を発動した際にチェーン発動で阻害することもできるようになった。また、ランクヨンッ!ランク4RRの自分ターンの自爆特攻から速攻魔法《RUM-デス・ダブル・フォース》でランクアップした際、その追撃時に即座に効果を使用可能。この場合、①の効果と併せて高確率で相手を破壊することができる。効果を無効にされるなりした《RR-ライズ・ファルコン》《RR-ブレード・バーナー・ファルコン》のリカバリーも可能。
耐性の突破能力だけは落ちたが、器用に立ち回れるようになり、総合的には強化されたといっていい。
《励輝士 ヴェルズビュート》の裁定を例にとると、同一チェーン上では1回しか効果を発動できない為、チェーンしてこのカードの効果を無効にしようとした場合もう1回それにチェーンし発動といった芸当はできない。
ちなみに、初登場時のこのカードは《始祖神鳥シムルグ》を抜きOCGの鳥獣族で最大打点となった。
・・・が、程なくして攻撃力3500の《RR-アルティメット・ファルコン》のカード化が決定。短い天下だった・・・。
元々RRでもそこそこ出番が見込めるカードだったが、OCG化にあたりモンスター・エクシーズに一時的に成り替わる効果が追加された《RR-ラスト・ストリクス》と、フィールドから二段階ランクアップできるRUMの二枚とこのカードを組み合わせることで、驚異的な性能を持つ《RR-アルティメット・ファルコン》を手札消費2枚で出せることから、このカードの需要が爆発的に上昇し、一時期の4倍近くにシングルカードの値段が跳ね上がった。
これによりブースターSP「ウィング・レイダーズ」のシークレット枠は3種中2種が高額カードになったとか。
三項目目ェッ!!(関連動画)
また、ニコニコ動画ではこんな弄られ方もしている。
四項目目ェッ!!(関連商品)
五項目目ェッ!!(関連項目)
- 遊☆戯☆王アーク・ファイブ
- 黒咲隼
- 黒咲瑠璃/ユート(遊戯王ARC-V)
- RR(遊戯王)
- サテライト・キャノン(遊戯王)
- 青眼の白龍
- ヘルカイザー亮(丸藤亮)/パワー・ボンド/キメラテック・フォートレス・ドラゴン
- 不動遊星/オゾンより下なら問題ない/シューティング・スター・ドラゴン
- 九十九遊馬/アリト
- ガンダムダブルエックス/Gファルコン/サテライトシステム
- ガンダムX魔王
- フリーダムガンダム
- 遊戯王関連項目の一覧
- 遊戯王OCGカードリスト
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