ニコニコ大百科

（続き）

敵が代わりにツッコんでいるという意見があるかもしれないが、
彼らは世界征服というぶっ飛んだ思想を持っている、いわばギャグ側の人間なので
感情移入先として不適。


それまで、「自己とは」「家族愛とは」といった大人向けなテーマと向き合うために
感情移入先として丁寧に描写されていたひろし・みさえが急に幼稚化し、
（大人の）視聴者としては梯子を外されたような感覚に陥る。

そのせいで、以降の展開がすべて感情移入できないまま進み
どこか他人事のような感じで見てしまうようになる。

ひろしたちを押しつぶそうとする巨大ロボや、
ロボひろしとの腕相撲も、いったん離れた姿勢で見ると
「ゲストをこういうシーンで出すなよ」「ひろしを殺すなよ」という
大人（冷静な視聴者）の感想を抱くようになる。


重いテーマは諸刃の剣で、
ちゃんと感情移入させることができれば傑作、
できなければ臭いお涙頂戴と貶される。

ネット上でよくいる「ロボとーちゃんは過大評価」とするアンチは、
おそらく突き放されてしまってしらけてしまった視聴者と思われる。
※そしてロボとーちゃんを最高傑作と褒めたたえる人が彼らをさらに苛立たせる

（続き）

五木ひろしロボがよく批判されるが、
個人的には、あそこで初めてしんちゃんたちの命が明確に危険になるという意味で
あそこはまだマシなシーンだと思う。
ただ、五木ひろしでなければなおよかった。

やはり本当に批判されるべきは、その前のピーマン、ひいてはそこに至る展開の甘さだと思われる。

逆に、「子供向けアニメだからこういうもんでしょ」と割り切れる人は、
上記に目をつぶれるので、テーマ性という観点でのみ比較できる。
そのため、「オトナ帝国と並んだ」とか、「最高傑作」という評価ができる。
※悪い言い方をすると、過去の名作群の構成を真に評価できていない


あと、同じように批判される「父ちゃんの死というテーマ」の賛否については、
原作からして死や別れはしばしば扱われるので、たまにはこういうのもあってよいと思う。

ただ、取り扱うなら徹底的にマジメにやったほうが作品が締まる。
※戦国はよく批判されるが、死を取り扱うならあれぐらいマジメな（しんちゃんらしくない）演出のほうがよいと思う


結論として
・歴代と比べても上位の面白さ。特に前半部分はオトナ帝国などと比べても遜色ない
・だが、もっと緊張感が欲しく、後半失速したのが残念
という評価だった。

終わり。
長文スマン。

なんかくっさいのが1匹湧いてて草

>>145
>>146

あれはガチンコ勝負で、みさえが本物のひろしが戻ってきた時の反応とか最後の声援を聞いた瞬間の表情を見るに、ロボひろしが「『しんのすけの父親』にはなれても『みさえの夫』にはなれない」と悟ってしまったのが敗因だと考えてる

マジメに考えると警察署長がデモ先導して市役所占拠した挙げ句逮捕されるとかとんでもない不祥事だよな…
全国誌掲載&警察本部長の首が飛んでもおかしくないレベル

黒岩に関しては、可哀想としか思えない。

あそこまで邪険にされ続けてたら、人格だって歪むし、それを元からクズだったから邪険にされてた。と決めつけるのは、流石に酷すぎると思います。劇中のしんちゃんもちょっと酷い。

ここのコメの9割以上がロボとーちゃんにばかり贔屓してるのが手に取るようにわかる。

まあどうせこれを見た黒岩アンチ勢は、僕が的外れなこと言ってるみたいなて書き込みをするんでしょうよ。

キン肉マンマッスルタッグマッチみたいなドット絵シーンはインティ・クリエイツが作ってたのか
今更知った

黒岩の事情には同情できるけど、彼の行動は擁護できないからなぁ
そりゃああんな家庭なら歪んでも仕方ないだろうけど人を誘拐監禁して、子供達を命の危険に晒すようなことする奴が父親の尊厳を語るべきではないと思う
しかもロボ操作してる理由が失敗した時に正体バレないようにする為だし
カウンセリングを受けるとか離婚を持ち出すとかせずに犯罪に走る時点で擁護しろと言われてもな

三段腹の言う通り人の心を弄んだ罪は重いと思う

絵コンテの猫賀大介って初代クレしん監督の本郷みつるの別名義らしいな

黒岩は事情があってもやった事は殺人にも等しい行為だからな
でも記憶をコピーしたロボを操った挙句破壊する事を裁く法律は無いから誘拐拉致監禁とか人間に対する殺人未遂とかの方向で裁かれる
だから三段腹のセリフはそれらの罪ではなく人の心を弄んだことが最も重いし逮捕されてもお前には償う方法も無いと示してる
ロボとーちゃんの心はそのまんまひろしだけど最期の最期で「自分がひろしである事」より「みさえにとって必要なのは一緒に老いて生きていける生身のひろしが必要」と悟ったんだろう
そんな死ぬより辛い思いを同じ父親である黒岩がロボとーちゃんにさせてしまった罪は重い
ロボとーちゃんの内容は湯浅繫がりでカイバとも通じるテーマだな

はっきり言って被害にあったロボひろしからすればシャレになってないからね、ある日唐突に下らん目的で自分と言う存在を気付かないうちにコピーされてて自分がコピー側と知った時の絶望感よ・・・
せめて記憶を統合する手段まで用意してればまだ救いは合ったのかもしれないけどね・・・、でもそれはそれで元のひろしに2つの記憶を注ぎ込むわけで迷惑極まりないが・・・

なんか題材はいいけどうまいこと消化できてないんだよなあ
ロボとーちゃん周りの話はかなりよくできてるけど
ロボットが題材なのにクライマックスのロボバトルはだだ滑りだし、父親の立ち位置ってテーマも最終的に関係ないからテーマに関わるラスボスにも魅力がないし
確かに泣けるけど泣けるだけで映画としてほぼ満点の出来のオトナ戦国には及ばないと思うわ

いわゆるクレしんは泣けるものって思ってる層にうけただけだと思うわ
世間受けはいいけど一部ファンからの評判は悪いし
正直同監督の作品だと天カス学園の方がクレしんとしても映画としても完成度は高い
ただクレしんなのにこんなことすんだって作品の方が話題になりやすいんだろうな、天カスはそういう外連味はないし

>>163
クライマックスのロボバトルはダメダメだったなあ、ロボひろしｖｓ鉄拳寺堂勝や社会科見学の事故をロボひろしが救助するシーンとかの方が良かった。
ラストバトルを無理に巨大ロボバトルにして爆発落ちで吹っ飛んでそのダメージでロボひろしが修復不可能なダメージ負うよりもっといい展開があっただろうとは思う。

>>165
ロボバトルが一番言われてるけど、作品のテーマ(父親がどうこうとか)が結局うやむやだったり、敵のやることも抗議デモでスケールがなんかしょぼい
もちろんそれでも名作だけど、やりたいことを100％できてるオトナ戦国天カスとかと比べると出来が完璧とまではいかないよな
泣けることは泣けるけど、反して掘り下げが甘いのが泣けるだけで浅いと言われがちな理由かなって

>>166
作品のテーマはひろしの父親としての家族愛の強さなんだろうけど
敵が完全な世の中への逆恨みで無関係なひろしに対して一番残酷な仕打ちをしてくれちゃったからね。
オトナ帝国のケンとかは対立こそしたけど思想そのものは悪ではないし共感できる部分すらあった（要は辛くても前を向いて生きるか、手段さえあれば過去に戻るかだし）
ケン自身の魅力も非常に高かったけど、黒岩に関しては『いやマジでこいつなにしてくれてんのよ・・・』ってレベルだったからなぁ・・・そこの差が大きいかな

オトナ帝国が100点映画ならロボとーちゃんは個人評価で90点前後ってところ。
天カスまだ見てないけど面白いんだ・・？見てみようかな、ちなみに個人的に戦国はそこまで評価していない・・・

>>167
父親の立ち位置がどうとかってテーマに対してアンサーを出せてないんだよな
ひろしがいい父なのはわかるにしても、結局父親は家庭でどう受け入れられるべきかについて答えを出してない
というか父親の尊厳がどうとかって話自体がロボひろしと野原家の物語とはなんも関係なかった
そこらへんオトナ戦国とちがって満点とはいかないかなって、言われてるとうり90点くらい

まあなんだかんだ一番悪かったのはやっぱラストの五木ロボかな
あそこをロボヒロシと本物ひろしが合体してギャクが絡まないガチなロボ対決にしてればめちゃくちゃ盛り上がったのに本当にもったいなかった
監督的にはあまりに攻めすぎた内容だからぴよってクレしんらしさを出したかったんだろうけどそれがあだになった
戦国とかクレしんらしくないとは叩かれてるけどその方向でつっきたから名作になれたんだなと再認識したわ

オトナ帝国を(というか暗黒タマタマ〜オトナ帝国)名作たらしめてるのはテーマ性以上に作る演出や構図のカッコよさ、ファミリー向けとは思えないキレッキレなアクション・ギャグ要素が大きいと思う
そこら辺が無いといくらテーマが良くて感動出来ても、な言葉は悪いけど安っぽく感じちゃうというか

オメーらが何言おうと映画界の偉い人達がコレは大人アンド戦国と同等以上で賞その他は届いてないで賞出したから勝ちぞ

ベタといわれようが「俺はお前のとーちゃんじゃなかったみたいだ」で泣いた
みさえがロボとーちゃんとひろしをはっきり分けてたのもいい
子供と妻の違いだよね

ただもっとちゃんとテーマを描いてほしかったというのはそう
あと父の死という禁じ手レベルの演出をやるなら
もうちょっと何か見たかったかなーって
しんちゃんが人格的に成長するとか

>>171

賞とか収入とか云々は認めるけど、映画としての完成度が所々いまいちだと思うのは自由だからなぁ
まあ、巨大ロボにもうちょっと緊張感入れて、テーマを深くして欲しいと思うのは仕方ないと思うよ。
マンガみたいに巨大鉄拳寺でよかっただろうし

オトナ帝国のひろしの足の臭いを人生のメタファーとして扱うとことか
戦国大合戦ラストの「別の時代を生きる人が同じように空に浮かぶ雲を眺めて
同じ人を想う」っていう過去と現代を繋げる演出とか見ると確かに
ロボとーちゃんより上手いとは思う（ロボとーちゃんも好きだけど）

漫画版のロボとーちゃんのラストは結構好き

映画版だと「父と子の死別」っていう面がクローズアップされてたけど
漫画版ではホロっとくる展開ではあるんだけどロボとーちゃんが毅然としてて
「子供の前で弱々しい姿を見せたくないという親心」がある感じ
あとシロがちゃんとロボとーちゃんとの別れの場にいるのも評価点

結局ロボひろしが自分を偽物だと受け入れる話で、父親の家庭での立ち位置ってテーマがなおざりになってる
ちちゆれ同盟とかもじゃあ父親はどう受け入れられるべきかに対して放り投げてる

>>175
＞あとシロがちゃんとロボとーちゃんとの別れの場にいるのも評価点

オーディオコメンタリーで監督もあの場面でシロもいるべきだったなぁって回顧してたな

B級グルメサバイバルがひどかったから劇場に観に行かなかったんだけど、TV放送観てやっぱ劇場観にいきゃよかったと後悔した作品

黒岩が図星でドキってなる場面、半端にギャグ調にするんじゃなくてトラウマを抉られシリアスな感じにキレる演出にしてほしかった
本人を擁護したいわけじゃなくて笑い者にできるような過去じゃないと思ったので…
あと冒頭でみさえが怪我人のひろしをぞんざいに扱ってたことへのフォローを終盤でやってほしかったな
EDで怪我を優しく手当てしてあげてる一枚絵を入れるだけでも良かったんだが

複製品はあくまで複製品であってどこまで行っても本人では無い…みたいな悲しさはあった
ロボとーちゃんも最後の方はもう自分は家族に「野原ひろし」として受け入れられない事は分かってるんだよね…