ニコニコ大百科

・母を亡くした哀しみを乗り越えて生きる力を取り戻す
・新しい家族を助けに行くことで蟠りをなくす
・冒険の先で非日常の世界に留まるか否かを選ばされるが、現実を選び帰還する
・ただしそこで得たものを否定せず、持ち帰るものもある

別にメタファーとか比喩とか挟まず描かれたものだけでもそれぞれの要素が繋がってるし行きて帰りし物語のポイントは全部抑えられてるからとっ散らかってるようには見えないけどなぁ

100点満点で言ったら最上級の作画って点で下駄履かせて80点って映画だったな
エンタメとしての完成度はジブリ作品でワーストだと思う
内容としても説明放棄だったり描きたいとこだけ描いた印象
とはいえ最後に自分の好みを詰め込んだんだろうな、というのは感じられて良かった
まぁちょっと主人公周りはドロっとして気持ち悪いな、とは思った…そこが肝だったのかもしれないけど

ところでパヤオってそんなに鳥好きだったのかい？

>>241
大筋自体はかなりシンプルなのよね
それに異世界の設定なり積み木なりよく分からないシンボルが入ってるせいでこんがらがるけど、複雑なのはそれぐらい

このタグで再生数検索したらクッソ汚い動画が席巻して草

とっ散らかっている印象とか、まぁ否定的な感想持った人は、なぜそう思ったのかを考えてみるのもいいんじゃないかな

前半が丁寧に描きすぎて終盤が駆け足的になった感がある

主人公の葛藤とその答えを得た事を前半に詰めた以上、案外そっちの方が重要だったりしそうなんだよな
丁寧な前半からのファンタジーな後半は若干難解でつなぎが粗い感じがする、展開も忙しかったし考察の余地も多い
あとはエピローグに当たる部分があんなに短いのは中々無いやろ…そこが観客の想像力を掻き立てて良いとも思うが

伝えたいこと優先で話自体はそんな面白く無いかなぁと
監督の遺書とか正直どうでもいい

クソ映画や悪い映画ではないと思うけど、宮崎駿の名前が無ければ、見向きもされずに終わる感じの作品…
なんていうか、プペルだな

多分海外の映画賞で表彰されたり、特番組まれる程度には売れるとは思う
まあワイは、「所詮映画なんて知名度よねー」って感じで冷めた評価しかできんわ

>>241
うん、伝えたい事や大筋はむしろ単純明快なのは分かるんだけど
話の展開が散らかってるから難解に見えるだけなんじゃないかと思ったんだよね

そしてそれを答えが出ないものを作ったと褒め称えるのは宮崎駿を神様扱いしすぎでしょと

>>246
パヤオ作品って大体そうじゃね？
後半の作品は特に

個人的にこの映画を解釈すると空想の世界で自分の望むような穏やかな世界を作れる権利と現実の世界で自分の努力だけで理不尽で残酷な世界を生き抜く権利の二択を迫られた時に君たちはどちらを選んで生きたいか？って映画だと思った。
特に今のご時世もなにかと面倒で暗い世の中なだけに自分には結構刺さったな

あの積み木が崩れると現実世界が崩壊するのかと思ったら全然そんな事はなかった
隕石自体も精々200年前に降ってきたモノだしそりゃそうか
アレがジブリを表してるのだとすると「ジブリなんて無くなったって大した事ねーよ！」と言ってるのかなぁ、と
まあパヤオが亡くなったら確実に質落ちるだろうし手塚プロみたいな形で生き残っていくしかないのかね

>>249
きも

>>253
おおおじが積み上げてきたけど周りがグダグダなせいで全部崩れちまうけどお前らはどうすんの？という身内への怒りが滲み出してるって解釈してる人noteにいたな

>>255
その解釈なら自己批判もあるんじゃないの？
大叔父は眞人にいきなり任せようとした→後進への育成を怠った悔恨になるんじゃないかな、大叔父=パヤオならだが
そりゃまともに監督できるの育てなくて後悔が畑違いの息子ならそうなるわな

若キリコさんはなんであっちの世界に迷い込んだんだろう

この映画、アニメーションとか美術のクオリティが凄かったから観ること自体は楽しめたんだけど
あの異世界の重要さとか役割について描写が薄いから、大おじさんが「お前が継いでくれないとこの世界滅んでまうねん」って言ってきても「いや別に滅んだらよくね？」としか思えないのは良くなかったと思う
ていうかインコ大王のせいで実際滅ぶけどなんか別にハッピーエンドみたいな感じで終わるし…
わらわらが人間に生まれ変わるっていう流れの循環がなくなったら現実世界がヤバいとかそういう話でもないみたいだし

無理筋な擁護になってしまう気がするけど、そこらへんの世界観の整合性とかは正直あまり重要視してないんだと思うわ
やりたかったのは「先人と同じ地獄の道を歩まなくてもええんやで」とかマザコンとの内心の部分であって、世界の危機がどうのみたいな外側の話は今回してないんだと思う

>>258
大叔父も引継ぎがするけどそれはそれとして眞人が帰りたいなら帰さなければ的なこと言ってたし世界の存続自体は対して重要視してないように見える。
メタ的にみるとあの世界、すなわちスタジオジブリはこれで終わりだし無理に引き継ぐ必要もないってメッセージに見える。
そのうえですぐ忘れるとしても眞人があの世界から石を持って帰ったように観客たちもこの映画を見て何かを持ち帰ったはずだからそれをもって君たちはどう生きるのか？ってのがこの作品の問いかけだと思うけどこれはさすがに深読みしすぎか

おそらくそういうメッセージのつもりではいるんだろうけど、それはあくまで宮崎駿とスタジオジブリのこれまでっていう観客側の理解と作品外の文脈があってこその話で、この作品単体でそういう深読みに至れるかというとな

結局この作品は内容も評価も良くも悪くも宮崎駿という存在ありきだと思う

>>242
出演声優だけでもエンタメ性は大分上がるけどな
公開前に公表してなかったのが惜しい

>>253
あの石の塔自体は過去未来をつなぎとめてさらには故人すら再現させる場で唯一無二のもので
それ自体は超貴重なものなんだよ
（メタ的にはジブリのいままでやったアニメの塊とみれる）
それを大叔父の積み木一つで維持してる
あと1日（メタ的にはあと一作　この映画）ぶんしかもたないといった時に
もったいないから継いでくれよ
インコ大王やそれを支持するインコ達も山ほどいるしさあ（メタ的にはプロデューサー鈴木Ｐ）
でも後継者はいじめられたら自分で怪我を大きくして現実から逃げるような俗世の欲を持ってる
だから純粋無垢で作られた積み木を新たに作れないと拒否する
（メタ的にはジブリ映画見てきたポスト宮崎アニメフォロワーがジブリ継いでくれ
でもポスト宮崎アニメは興行収入が評価の目安になってて俗世の欲に染まってる）
まあそれならこの石の塔の世界はなくなってもいいか…と諦めがつくんだと思う

虫プロみたいな例はすごいわかるーて思ったけど今作、動画頭
（ジブリは一番腕のいい原画マンを原画スタッフロールの一番上に持ってくる）
高坂希太郎さんいて（若おかみは小学生!のプチヒットが記憶に新しい）
ちゃんと後継者いるんだ
ポスト宮崎アニメと言われる新海誠はすずめの戸締まりでルージュの伝言流して宮崎アニメオマージュやったりしてる
もしかしたら親交の多い弟子庵野秀明にも向けてるかもしれない
今回はそういう人に向けた作品だったのかなあと個人的な思ってる
この人たちが積み木と人形のキリコさん
（この映画を象徴するばあさん　タバコ吸いなところみると宮崎駿本人かも）を持ち帰って
どう生きるのか？てのがテーマな気がする

>>261
大衆向けではない芸術なんてみんなそんなもんや
第一、公開前の時点で明確に自伝だと言ってるしね

その中では意外にも突き放していないというか、現実に石をひとつ持ち帰るシーンがあって、宮崎駿は思ったより優しいなと思ったよ

物語の大筋は千と千尋とよく似ていて幼い子供が異世界に迷い込んで色々な人との交流や不思議体験をし成長した後に超常的な直感を働かせて楽しい異世界に留まるのではなく現実に戻る選択をするというもの
石の積み木や鳥、世界の跡継ぎのように創作そのもののメタファーや独特の死生観がその世界にあるという説明が長めでやや難解に見えるか
そこに様々な形の俺の考えた理想の女を詰め込んだのがこれ
10時間くらいの映画をカットしまくって無理やり二時間強に納めた感があるという評価を見たけど正にそういう印象を受けた

俺の心の中はこうなってるんだ！っていう自伝だと思いながら見れば色々納得するし何か悲哀のようなものも感じるけどジブリとか宮崎駿とか何も知らない人が見たら映像はすごいけどなんこれって評価になると思う

あと個人的には風立ちぬと対になってるような気がした
風立ちぬは職人の精神性をリアリズムなアニメーションでわかりやすいストーリーで仕上げて
君たちはどう生きるかは
６０年培ったアニメ技術をストーリーを棚上げしてまで見せてるんだと思う
同じ時代背景でこうも見せ方違うのも故意的な気がする
この二つは対照的でありながらとてもジブリらしい
風立ちぬは本当は高畑勲さんにやってもらいたかったかもしれないけど

インコになったインコ大王のぬいぐるみとか出たら絶対買う

おそらく俺含め内容がよく分からなかったと思ってる視聴者が一番多いと思うんだけど、その原因は「作中の全ての要素が現実の何らかのメタファー」だったからなんじゃないかな(メタファーなので作中における実態の説明は無し)
塔とか下の世界(仮称)とか白い積み木とかペリカンとかインコとか、今の宮崎駿やジブリを取り巻く現状に置き換えるとまだ腹落ちすると思う、たぶん

ただメタ読み前提の作品って流石にエンタメとしてはどうかと思うし、仮にもエンタメアニメ映画で業界を引っ張ってきたスタジオの作品としては申し訳ないが評価を落とさざるを得ない

>>264
＞大衆向けではない芸術なんてみんなそんなもんや

さすがに夏休み封切り全国ロードショー映画が大衆向けじゃない芸術作品ってのは言い過ぎじゃねえの

宮崎駿の自伝的メタファーたっぷり映画として観る価値はあるけど、そうやって高尚で深いもののように忖度しすぎるの良くないと思うよ
>>250の言う通り神様扱いしすぎでしょ